今回プレイするのは、任天堂が贈るニンテンドースイッチ向けソフト『東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』。本作は、脳を鍛えるミニゲームが多数収録された『脳トレ』シリーズの最新作です。モーションIRカメラを使用したトレーニングや、Joy-Conをおすそわけして行う対戦モードなど、スイッチならではの新要素が追加されています。
2005年に発売されたニンテンドーDS版は、社会現象を起こし、子供から老人まで幅広い世代が熱中していました。
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普段ゲームをしない母親もプレイしていて、妙に感動したのを覚えています。
その後、続編の『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』や、ニンテンドー3DS版『ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング』(通称:『鬼トレ』)が発売されていたのですが、僕がプレイしたのは初代『脳トレ』のみ。シリーズに触れるのは、およそ15年ぶりになります。
僕の脳は衰えたのか、それとも若返ったのか……。
36歳のおじさんの脳年齢は……
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ゲームを起動すると、相変わらずカクカクポリゴンの川島隆太教授がお出迎え。およそ15年ぶりの再会だ。
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会社を辞めてからというもの、家に引き篭もってゲームばかりの生活が続いているので、脳年齢にはちょっと自信がない。脳科学的なことはさておいて、脳年齢が老化している感覚がするのだ。あと普通に加齢による老化……。
何かとゲームが悪者にされがちな昨今、「ゲームばっかりやってるから……」と言われないよう、ここはビシッと実年齢より若いことを証明して見せるぜ!
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まずは脳年齢チェックに挑戦。今回は、ちょっと変わったじゃんけんをする「後出し勝負テスト」を行う。相手が出したじゃんけんの手と同時に「勝ってください」または「負けてください」と指示が出される。プレイヤーは、その指示通りに手を出していく。
これが間違えやすく、無意識に指示を無視して勝とうとしてしまう。
これで良い結果を出せば抑制(がまんする)力が評価されるのだ。根拠はないが我慢には自信があるぜ!
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Joy-Conに手をかざし、実際にじゃんけんの手を出して行う。モーションIRカメラの精度が高いので、パッと出した手も認識してくれる。プレイしていて非常に気持ちが良い。
多少もたつきながらも終了。気になるおじさんの脳年齢は……
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あっ……
実年齢+43歳という予想以上のボロッカスな結果に、川島教授も「逆に考えれば伸びしろしかない」と慰めてくれる。
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トレーニングしまくって、ムキムキマッチョな脳年齢を手に入れてやるぜ!
遊べば遊ぶほど増えるトレーニング
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脳年齢チェックは連続して何度でもプレイ出来るのだが、結果が記録されるのは1日に1度だけ。翌日の脳年齢チェックのためにトレーニングモードで脳を鍛えよう。
普段からおじさんと自称しているのだが、このままでは吉田おじいちゃんだ。せめて30代の脳年齢を手に入れねば……!
早速トレーニングをするぞ!
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「二重課題」は、タイミングよく画面をタッチしてハードル走の走者を操作していくトレーニングなのだが、タッチする際は、下画面の数字の中から1番大きな値を選ばないといけない。
つまりタイミングと瞬時の判断力が求められるのだ。
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譜面を見ながら鍵盤をタッチして演奏する「名曲演奏」は、前頭前野の活性化が見込めるらしい。その他にも様々なトレーニングが用意されているのだ。
毎日トレーニングを続けていると、新しいトレーニングが追加されていくので「今日も頑張らなくちゃ!」と楽しい気持ちにさせてくれる。
ニンテンドーDSのタッチパネルは感圧式だったが、ニンテンドースイッチのタッチパネルは静電式。僕個人の感想だが書きやすさが格段に増している気がする!
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しかし、四則計算の回答をタッチペンで記入する「計算25」に挑んだ際、僕の「5」の書き方が間違っているのか、なかなか認識してくれず不正解を繰り返す。
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そのせいで「5×9は……もしかして40なのか?」と九九があやふやになってしまった。
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そんな時は、設定で「5」の認識を1画、2画のどちらかに変更できる。
僕は2画で「5」を書いてたのが悪かったようだ。1画から2画に設定を変更したらしっかりと認識してくれた。……やっぱり「5×9=45」だった。
大原くんと対戦脳トレ!若いのはどちらの脳?
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日々のトレーニングの成果か、79歳だった脳年齢は48歳まで若返った。川島教授に言わせればまだ「ちょっと心配な脳年齢」なのだが、それでも21歳若返ったのだ。脱・老人を果たしておじさんレベルに無事返り咲きだ!
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丁度良いタイミングで大原君が遊びに来たので対戦モードをプレイする。
あ、僕もう図鑑埋め終わってるけどね。
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お手本通りにJoy-Conを振る「旗上げ」……
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画面に表示された野鳥や箱の数を数える「野鳥数え」「箱数え」などをプレイしていく。
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正解の数を数える速さを競うのだが……2人して間違えまくる。うむ、同レベルの争い。
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大原君の脳年齢もたぶん僕と同じくらいなのだろう。接戦を繰り返し、対戦の結果は引き分けに終わった。
最後に大原君にも脳年齢チェックをしてもらおう。現在の僕と同じレベルということは、大原君の脳年齢も48歳前後だろうと予想したのだが……
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!?
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なんと80歳!僕の初回計測時より1歳年上だ!
気を良くして大原くんを煽りまくると、「俺も『脳トレ』買うもん!」との言葉が返ってきた。80歳の彼はリベンジを果たせるのだろうか。
15年ぶりにプレイした『脳トレ』シリーズだったこともあり、色々な進化に驚きましたね。従来のトレーニングに加えて、ニンテンドースイッチの機能を生かしたものもあるので、バリエーション豊かな脳トレが堪能できます。
一番のお気に入りは「後出し勝負テスト」です!いや、「箱数え」も結構好きだな。あと「計算25」だって……。このようにゲームとしても楽しくプレイ出来ました。
トレーニングごとに画面の向きを縦横に変えるのですが、僕は常にテーブルモードか携帯モードでプレイしていたので、面倒さはありませんでした。
『東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング』は、ニンテンドースイッチを対象に発売中です。なお、本作は、ニンテンドースイッチライトでは一部対応していない機能があります。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。