本記事の発端は先日、1月22日に投稿されたあるブログから始まりました。このブログでは難病である「デュシェンヌ型 筋ジストロフィー」を患われているゲーマー「上虎」氏による同コントローラーのレビューと、氏の実際の利用法、セットアップなどが掲載されているものです。
しかしながら日本では数量限定の発売であった同コントローラーは既に完売してしまっているということで、ブログでは海外と同様に通常の販売を行ってほしい、と切に思いが綴られています。
ハンディキャップの大小にもよりますが、一般的なコントローラーはあくまでハンディキャップを持たないユーザーのためのもの。今日ではユニバーサルデザインの考え方もありますが、決してバリアフリーなデザインではないため、大きなハンディキャップはカバーしきれるものではありません。
そこで、Game*Spark編集部で日本マイクロソフトに問い合わせたところ、返答は下記のようなものでした。
数量限定にて発売をさせていただいたXbox Adaptive Controllerですが、現在すでにオンラインストアにて完売いたしております。
今後の発売に関しては、各国含め需要に応じて対応を検討してまります。
このような方に一人でも多くお届出来るよう、引き続き尽力してまいります。
なお、上虎氏もTwitterにて、又聞きの形ではあるもののマイクロソフトの担当マネージャーより同コントローラーの再販予定がある旨があると聞いたと記述しています。
同コントローラーは、先日にも海外で『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』をプレイしたいハンディキャップを持った娘のための父親の自作コントローラーのベースとしても用いられるなど、ハンディキャップを持ったゲーマーだけでなくその親族にも非常にありがたい製品。また、海外の団体が電動車いす用のアタッチメントを開発していたりもします。
先日の「NTTe-Sports」の設立記者会見では『ぷよぷよeスポーツ』を筋ジストロフィー患者の方がプレイするなど、今後ハンディキャップを持ったゲーマーがゲームを楽しむということに注目がより集まる中で、需要ある製品の再販が行われることを期待せずにはいられない所でしょう。
「Xbox アダプティブ コントローラー」は国内販売価格10,978円 (税込)。記事執筆時点では正式な再販のアナウンスなどは残念ながらまだなされていません。
※UPDATE(2020/02/13 19:29):タイトル直下のサマリー部分の誤字を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。