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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2020年4月4日にDDDimanNよりPC(Steam)向けにリリースされた『Zompiercer』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Zompiercer』とは
本作は、ゾンビだらけの世界で、自分の拠点と移動手段を兼ねた列車を操る一風変わったFPS視点のサバイバルゲーム。列車で訪れた集落や施設でゾンビと戦いながら物資を探索し、生き残るための食料や医薬品などを集めていきます。
本作では列車で線路に沿って移動するため、訪れる地域やイベント発生などはある程度決められており、リソース管理が重要となります。ランダム配置のアイテムやクラフト要素、イベント戦闘などもあるやりごたえのある難易度の作品です。
『Zompiercer』の実内容に迫る!
舞台になるのは2035年、ゾンビになる最初の感染が起こってから9ヶ月が経った世界。人口が多い都市は感染が早く広がるため、生き残った人々は小さな集落などで暮らすようになっていました。主人公は、そんな集落に列車で物資を届ける施設で働く青年ですが、ある朝に鳴り響くサイレンで目を覚ますと、そこは自分以外がゾンビになってしまっている地獄のような風景でした。主人公は武器を持ち、物資を集めながらこの施設から脱出することになります。
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幸いこの場所は物資供給のための前線基地なので、建物のいたる所に食料や医薬品、木材などの物資は豊富に用意されています。ですが、ゾンビに対抗する手段がろくにない状態のため、主人公は隠れながら脱出用の列車を目指すことになります。本作はステルスゲージの概念があり、しゃがんでいる状態ならばよほど近づかない限り見つかることはありません。慎重に行動しながら物資を集め、なんとかガレージへ到着しました。群がるゾンビを列車で蹴散らしながら施設から無事出発し、いよいよサバイバルのスタートです。
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列車で集落を巡って探索!ぶらり途中下車も
本作は、家の中にある家具や路上の車を探索して素材などを集める非常にオーソドックスなシステムを採用。毎回ランダム配置の食料品や素材のほか、場所が古例されている鍵などのイベントアイテムが存在しています。プレイしていて水が足りなくなるケースが多かったので、意識したリソース管理が必要です。ちなみに倒したゾンビからアイテムを探したり、水道から水を汲むなどの要素はありません。
また、取得することでゾンビが襲ってくるイベントアイテムなどもあります。例えば最初の集落で手に入る「ハンドガン」は取った瞬間に家から花火が上がり、集落中からゾンビが押し寄せてくると言った感じです。最初は状況がのみこめず、ゾンビから逃れるために川に飛び込んで溺死。やりなおした2度目の挑戦でゾンビ対策のギミックがあることに気づき、利用することで無事撃退完了できました。
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燃料が切れた瞬間ゲームオーバーです。
ルートがある程度決まっているゲームだからこそ固定イベントを用意してエリアごとにドラマを用意していると感じられます。一方、オブジェクトの配置などに製作者の工夫は見られるのですが、どうしてもゲーム全体で説明不足の部分が多いため、結果としてただ難易度が上がる状態になっているのが少し残念な部分です。
なお、移動中に建物を見つけた場合は、野原に列車を止めて探索することも可能です。物資はいくらあっても困らないのでこういう場合は必ず探すことをオススメします。
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中には食べ物が沢山ありました。
戦闘は慣れるまで危険!テクニックや工夫で対抗を
本作のゾンビは意外なくらい硬いため、慣れるまでは危険な存在です。こちらは近接攻撃も回避もスタミナを消費する関係で連戦は危険なため、なるべく敵をおびき寄せタイマンに持ち込んで戦う必要があります。本作にはヘッドショットの概念があるので、殴る際も撃つ際も頭を狙うのが鉄則。クラフトできる「強化バット」ならばヘッドショット3発で倒すことができるため、素材に余裕があれば作っておくのがオススメです。
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ゾンビを倒す事で経験値を獲得してレベルアップが可能。「体力」「スタミナ」「ストレングス」「ステルス」の4項目を強化できるのですが、個人的には持てる容量が増える「ストレングス」を上げるのがおすすめです。「ステルス」も強力な能力ではあるのですが、基本的には集落のゾンビは全員倒すのがオススメなので現在は鍛えなくてもよいかな、と思います。
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ただしゾンビには、耐久力が高くパンチでこちらをスタンさせる巨大ゾンビ、口から汚染物質を吐いて継続ダメージを与えてくる女ゾンビ、ヘッドショットが効かない軍人ゾンビなどの危険なユニークゾンビも存在しています。爆破できるドラム缶で燃やす、距離をおいて確実に銃で倒すなどの冷静な対処をしないとこちらがやられてしまう可能性がありますのでご注意を。
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ゾンビなんて怖くない!列車は世界一安全な拠点!
主人公の拠点となる列車は3両編成で、電車を操縦する「運転室」と自由にオブジェクト・家具などを配置できる空の部屋が2つあります。ただ、今の段階で作れる家具はほとんど決まっているので、個性は出しづらいのが玉に瑕です。
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ありがとうここに用意してくれていた人。
最初に作るべき家具としては「眠気ゲージを回復」「眠っている間に時間を飛ばす」効果のあるベッドがおすすめですが、冒頭の脱出で素材を集めきれてない場合はクラフトできない可能性があります。その場合はいっそゲームをやり直すことをオススメします。ゲームの仕様上、最初の集落についた時点で午後になるので、ベッドが作れないまま夜を迎えると為す術もなく死んでしまう可能性があるのです。
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夜は本当に何も見えないのでベッドがないと何もできません。
木材などを樹木から手に入れる要素もないため、素材に関しては常に運が必要になります。プレイ中も上位のワークベンチを作るための鉄材が足りず、かなり長い期間苦戦しました。ランダムだからこそ面白い部分もあるのですが、必須アイテムが作れなくなる可能性が出ている現状を改善する必要は感じます。
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ここまで紹介してきた『Zompiercer』ですが、早期アクセスのためか、まだまだバグが多数見受けられます。自分が体験しただけでも「列車から出られなくなる」「オブジェクトにインタラクトできなくなる」「ゾンビに押されて冷蔵庫の中に埋まる」「収納箱から取り出そうとしたアイテムが消える」など、ゲームが進行不可能になる場合もありました。公式のバグ対応は手早く、バランス調整を含む修正プログラムの配信も行われているため、今後の更新にも期待ができそうです。
オーソドックスな探索とクラフトシステムを軸に、列車という存在が独特の魅力を作り出す本作。なんと言ってもゾンビアポカリプス世界を圧倒的な乗り物で旅している感覚は特筆ものです。正直まだ色々と物足りない部分も多いのですが、「町が見えた!停車準備だ!」と運転室で操作する感覚は今までのサバイバルゲームではなかなか味わえない魅力のある作品です。
早期アクセス期間はおおよそ1年を予定しており、クエストや新武器、新しいロケーションなども順次追加される予定。列車やキャラクターのカスタマイズ、コンパニオン「Robo-Dog」の追加などの目標を記したロードマップはこちらから確認可能です。
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タイトル:Zompiercer
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年4月4日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:2,099円