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3月28日より、バンダイから「BEST HIT CHRONICLE 2/5 “PlayStation”(SCPH-1000)」が発売されました。プラモデルファンにとって馴染みの薄いスケールかつ「ゲームコンソールのプラモデル」という、二重の意味で珍しいキットです。今回も塗装を含めて制作し、このキットが持つ独特の魅力を含めてレビューします。
「BEST HIT CHRONICLE」はバンダイとヒット商品を生み出してきた企業によるコラボレーション企画で、第1弾として「PlayStation(SCPH-1000)」が登場しました。同時に発売された「セガサターン(HST-3200)」の制作記事も後日掲載予定ですので、ゲーム系プラモのファンはそちらもお楽しみに。それでは早速、キット化されたPlayStationに迫っていきましょう。
オリジナルの完動品と対極にある“初代「PlayStation」のプラモデル”
当然のことですが、「BEST HIT CHRONICLE 2/5 “PlayStation”(SCPH-1000)」はプラモデルであるため、実際にゲームを遊べるようなギミックはありません。外装だけでなく内部構造も再現していて、組み立てるだけでPlayStationの構造を大まかに理解できるようになっています。
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我々の元に届けられるほとんどの電化製品が、パーツの組み込みや配線も済んだ「完成品」であることを思い知らされる
基板など内部パーツで構成された多色成形のAランナー、単色成形の外装が中心となるBランナー、電源部のCランナー、CDとレンズの透明パーツのDランナーの4つで構成されています。さらにコントローラー用のケーブルも付属します。
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ランナーを確認したところで組み立てに入りましょう。組説は初代PlayStationの説明書を模したレイアウト。表面にはカラーで、裏面はモノクロで印刷されています。組み立て順は、本体上部フレーム→本体下部フレーム→基板やコントローラー接続口など内部パーツ→コントローラー+メモリーカードとなっています。
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スナップフィットであるために組み立てに接着剤を使う必要がなく、ランナーからパーツを切り出すだけで組み立てられます。本企画ではプラモ制作に必要な道具や「スナップフィット」などについても別途解説しているので、これから挑戦したいと思った方はこちらの記事もあわせてチェックしてください。
本体外部パーツはほぼオリジナルを再現している一方で、内部パーツは組み立てると見えなくなるためか、一部簡略化されています。例えば、メイン基板の裏側や下に敷かれたシールド部はその筆頭。電源や基板を結ぶ内部のケーブル類も、特徴的なもの以外は特に再現されていません。
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メイン/電源基板とレンズ部、そしてコントローラー接続口を組み込み先に作った本体上部を組み合わせると完成です。コントローラーも似たような構成で、基板+ボタン→ケーブル→接続端子という順序を経て完成します。
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2/5の小さいPlayStation
完成した2/5 初代PlayStationを見てみましょう。サイズが小さくなっているとはいえ、細部の再現度はなかなか高いですね。外観において簡略化されている部分は見当たりません。
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このキットは「SCPH-1000」をベースにしているため、背面には3色のコンポジット端子を筆頭とした様々な接続ポートが備えられています。
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ディスクホルダーはオープンボタンで開き、ディスクパーツを差し込めます。しかしながら、ディスクパーツに貼るシールはロゴ以外何も印刷されておらず、ゲームプレイ直前の雰囲気を放てないのが残念なところでした。
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組み立てが終わった後も本体外装を簡単に外せるので、いつでも内部へアクセスできます。マーキングシールなどを貼り付けるだけでも、塗装されていないオリジナルに近い状態へ仕上げられるため、無塗装/素組みでも得られる満足感は大きいです。
素組みの仕上がりはいかがでしたか? 90年代のゲームハードそのものを大まかに知るという意味では、ただ組み立てるだけでもキットからたくさんの情報を受け取れることでしょう。次のページでは、内部を含めた全体に挑戦します。