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今回は2020年5月1日にDotemu、 Guard Crush Games、 LizardcubeよりPC/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ向けにリリースされた『ベア・ナックル4(Streets of Rage 4)』について生の内容をお届けしたいと思います。
『ベア・ナックル4』とは
本作は、1991年にメガドライブ向けに発売されたベルトスクロールアクション『ベア・ナックル(Streets of Rage)』シリーズの最新作。1994年に発売された第3作から続編が作られていなかったシリーズ(2003年に3DS向けリメイクは製作)ですが、2018年フランスのパブリッシャーDotEmuにより、突如続編の製作が発表されました。
「4」と銘打ってある通り、セガよりライセンスを受け過去シリーズの正式な続編として開発。シリーズ主人公であるアクセルやブレイズはもちろん、「1」のプレイアブルキャラクターだったアダムも久々に使用可能です。
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BGMには過去シリーズを担当した古代祐三氏と川島基宏氏はもちろん、下村陽子氏、長沼英樹氏、山岸継司氏など錚々たる作曲家を起用。手書きのアニメーションと美しいBGM、王道なベルトスクロールアクションの楽しさが詰まっている作品です。シングルプレイヤーのほか、オンラインでの2人同時プレイとオフラインでの4人同時プレイに対応しています。
『ベア・ナックル4』のゲーム内容やいかに!?
Mr.X率いるシンジケートの野望を打ち砕いてから10年……。平和な時間を過ごしていたこの街でMr.Xの子供を名乗る「Y姉妹」による新たな犯罪組織が台頭し、再び混乱が街を蝕み始めました。
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この噂を聞いたシリーズ主人公のアクセルとブレイズは再び立ち上がります。「1」のキャラクターであるアダムの娘チェリーと、「3」のキャラクターであるドクター・ザンの弟子であるフロイドも合流し、事態の調査と解決のための新たな戦いが始まるのです。
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オーソドックス&奥が深い戦闘システム!
ゲームはシリーズ作品と同様に、ステージにいる敵を全滅させて進んでいく、王道なベルトスクロールアクションゲームです。プレイヤーは打撃、投げ、スペシャル攻撃などを使い分けて敵と戦います。箱やドラム缶などを壊すことで手に入る食べ物では体力回復、ドル袋などではスコアを獲得可能。スコアが一定値に達すると1UPとなります。アイテム消費制の無敵攻撃「スーパー奥義」も存在するなど、ゲームのルールそのものは非常にオーソドックスです。
ステージ内に隠されてる星を回収すれば使用回数が増えます。
スペシャル攻撃には「防御」「攻撃」「滞空」の3種類があり、それぞれ強力な性能を有していますが、使用することでライフを消費。ただし、スペシャルで消費した体力分は「仮体力」となり、緑色のゲージで表示されます。仮体力は敵を攻撃することで回復し、敵の攻撃を受けると失われてしまいます。
作中にはガードボタンが存在しないため、無敵時間を発生させるスペシャル攻撃の「防御」の使い方が重要に。攻撃中にひるまない敵も多く、一部の敵の特殊攻撃は避けづらいため、無敵時間を作り出していかに避けるのかがゲーム攻略の鍵になります。もちろんスペシャル攻撃発生後は仮体力を回復させるように攻めるのを忘れてはいけません。
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緑のゲージが仮体力分です。
また、今作はコンボシステムに大きな比重が置かれており、攻撃をつなげることでボーナススコアを稼ぐことが可能。敵は完全にダウンするまでは攻撃が繋がるほか、壁に吹き飛ばした相手に対しての追撃もできます。コンボは一定時間をおくか、ダメージを受けることでリセットされます。
また、残機数や奥義発動回数はステージごとにリセットされるのも大きな特徴です。残機やアイテム数が多いほどステージクリア後のリザルト画面でボーナスが入り、ハイスコア更新のためにはなるべく無駄な消費をしないプレイが大切になります。なお、残機をすべて失ったらその場でコンティニューではなくステージの冒頭からやり直しです。
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このボスは警察の増援を呼んで支援砲撃をしてきます。
戦士は曲者揃い!性能の違うキャラクターを使いこなそう!
本作には初期4人&5人のストーリー登場プレイアブルキャラクター(その他隠しキャラも多数いますが、こちらは後述)がおり、それぞれが大きく異なる性能を持っています。
シリーズ皆勤賞である主人公のアクセルは10年の歳月のためか少し無骨な体型となり、たくわえたヒゲが印象的です。性能的にはややパワー寄りのバランスタイプといったところでしょうか。発生の早い通常攻撃や各種優秀なスペシャル攻撃など、本作のシステムを生かしたベルトスクロールアクションの優等生です。強攻撃のアッパーは発動の速さと威力が高さも相まって、危機回避にも使えます。
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同じく皆勤賞のブレイズは、スピードの速さとジャンプ攻撃が強力なタイプ。発生と範囲に優れたジャンプ攻撃で牽制しつつ、なるべく大きなコンボにつなげていきたいキャラクターです。狙ってコンボを繋ぎやすいキャラクターのため、少数相手になれば無類の強さを発揮するキャラクターでもあります。スペシャル攻撃はどれもコンボの起点としやすく、慣れるほどにスコアが稼ぎやすいキャラクターです。
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新キャラクターのひとりチェリーは、基本キャラクターの中で唯一「ダッシュ」を持っているため、敵の動きをコントロールしながら戦うことが可能。攻撃力は低めですがダッシュジャンプからの空中コンボや、強攻撃で相手へジャンプしながら連続攻撃を行うなど、細かく稼げるコンボ性能も優秀。スーパー奥義も移動しながらの攻撃できるため、ダッシュとあわせていつでも敵から距離を取れるのが強みです。
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ジャンプ距離も大きくなるため軌道を変えて攻撃可能。
もうひとりの新キャラクター、フロイドは超パワー型の性能。最大の特徴は敵を2人同時につかむ事で発生する特殊攻撃で、問答無用で相手の頭同士を叩きつけて大ダメージを与える攻撃です。周囲の敵にもダメージが入るため、腕を伸ばし敵をひとり捕まえるスペシャル攻撃とあわせて乱戦に強いキャラクターです。スーパー奥義も横一列のビーム攻撃のため、離れた相手を巻き込んでダメージを与えられます。移動速度が遅いので飛び道具持ちに弱く、つかみ無効の相手とも与しづらい部分はありますが、使いやすい性能のキャラクターであることは間違いありません。
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強攻撃のリーチと範囲も強力。
ストーリー途中で加入するキャラクター、アダムはバランスが取れている性能です。娘のチェリーほどではないですが短い距離を移動できるショートダッシュを持ち、高い攻撃力とコンボを繋げやすい攻撃性能は非常に強力。スペシャル攻撃も範囲が広く威力が高いため、攻防一体の扱いやすいキャラクターです。ただし、ダッシュを使わないときのスピードや攻撃の出が少々遅いため、なるべく敵を大勢巻き込む立ち回りが求められます。
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ただコンボ継続は少し難しくスピードも遅め。
クリアからが本番!過去のキャラクター大量出演!
本作では基本のストーリーとプレイヤー同士で戦う「対戦」モードのほか、本編をクリアすることで、新たなモードを解放可能です。1コインでのクリアを目指す「アーケードモード」、次々現れるボスと戦う「ボスラッシュ」モードなどやりこみ要素のあるチャレンジモードで腕を磨くことができます。また、本作ではクリアしたステージだけをプレイできることができる「ステージ選択」も存在しているため、特定のステージでハイスコアを目指し続けるようなやりこみも可能です。
キャラクター紹介のときにも少し触れましたが、本作には多数の隠しキャラクターが存在しています。ずばり、「過去作のプレイアブルキャラクター」がほぼ全員登場するのです。しかも、各キャラクターが当時に近い性能を持っているというこだわりは、首を長くして新作を待っていたファンにもたまらないはず。
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アクセルやブレイズならば過去3作それぞれのバージョンが存在し、「2」のキャラクターであるスケートなども登場。彼らは当時を思わせるドット絵で登場するため、手描きアニメーションで描かれる本作の世界では異質な雰囲気を放っています。ただし、過去作からの登場のためスペシャル攻撃を持っておらず、攻撃とスーパー奥義のみで戦闘することになります。
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初代のアクセルを使った印象としては、攻撃が早く威力も高めな印象です。スペシャル攻撃がないため敵の攻撃を避けるためにはジャンプや軸をずらすことが必要ですが、攻撃の発動がシンプルで早いため比較的簡単に避けられます。もちろん範囲の広い攻撃には対処しづらいですが、おまけのキャラクターとしては十分すぎるくらい使いやすい性能です。
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こんな隠しステージも……?
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ここまで紹介してきた『ベア・ナックル4』ですが、オーソドックスなベルトスクロールアクションの面白さが十分に発揮されている作品です。わかりやすい操作性とアクションでコンボを繋ぐ楽しさ、スペシャル攻撃による防御の駆け引きなど、やればやるほどテクニックが磨かれていく楽しさに溢れています。
ステージごとに挑戦できるハイスコアシステムや、アンロックされていく懐かしいキャラクターたちを集めていく楽しみなどやりこみ要素も豊富に用意。隠しを含めたキャラクターはそれぞれ性能が異なるため、やりこむだけでなく何度でも新鮮な気持ちでプレイできます。
ただ、無敵時間を発生させる防御システムを活かすためか、一部の敵への対処が少し難しい部分があります。スーパーアーマー持ちの雑魚や、コンボ中回避が難しいダッシュ攻撃の敵などは爽快さに対する天敵です。ただ、これらはじっくりと敵の動きを読み倒していく楽しさにもつながっている要素でもあります。
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相手の攻撃で飛ばされたときは受け身可能です。
懐かしい題材とジャンルの魅力を活かしつつ、特徴的な魅力を作りだしている本作。シリーズのファンだけでなく、やりがいのあるアクションゲームが好きなユーザーにぜひオススメの作品です!
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BGMもレトロサウンドに変更できます。
タイトル:ベア・ナックル4(Streets of Rage 4)
対応機種:PC(Steam)/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチ
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年5月1日
記事執筆時の著者プレイ時間:5時間
価格:2,570円(Steam)/2,599円(PS4/スイッチ)/2,900円(XB1)