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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2020年5月8日にECC GAMES S.A.と505 GamesよりPC(Steam)向けにリリースされた『DRIFT21』について生の内容をお届けしたいと思います。
『DRIFT21』とは
本作は、エビスサーキットを舞台に、様々なドリフトスタイルを体験できるドリフトシミュレーションゲーム。夢のドリフトカーを作り、部品を交換し、パフォーマンスを向上させサーキットへと繰り出します。操作はキーボードマウス、コントローラー、ハンドルコントローラーに対応。今回はコントローラーを使用してプレイします。
『DRIFT21』の実内容に迫る!
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ニューゲームでゲームを開始すると、チュートリアル走行が始まりました。まずはじめに断っておくと、筆者はAT限定のペーパードライバーで運転スキルはアーケードの『湾岸ミッドナイト』や『グランド・セフト・オート』シリーズで培ってきました。さっそく走ってみましょう。
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ドリフトどころか、カーブすら出来ませんでした。まず初走行で感じたことは、通常のドライブゲームと比較すると挙動がかなり独特という点でした。ハンドリングが非常に重く、タイヤもかなり滑るためドリフトしようとすると車体が一回転する始末です。もちろんギアチェンジも手動なため雰囲気で変更します。AT限定には走行中に気をつけないといけない箇所が多く大変苦労しました…。
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なんとかチュートリアルもクリアすると、マイカーがあるガレージにやって来ました。ガレージではパーツ単位から夢のマイカーを組み立てたり、イカしたペイントを施したり、性能をチェックしたりできます。デフォルトではMazda MX5を所持しており、ここからカスタマイズすることもできれば、資金があれば新しい車を購入することもできます。
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現在の早期アクセスで実装されている車種は、Mazda MX5、Nissan Silvia S15、Subaru BRZの3台。どれも日本製となっています。今回はもともと所持していたMazda MX5をカスタマイズしていきます。
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まず、車を確認するとエンジンが入っていないため、完成品のエンジンを入れるように指示されます。車を選択しながら、それぞれの情報にアクセスできる「コンテキストメニュー」を表示するとショップに移ることができます。ショップでは内装と外装を含むパーツから好みのパーツでカスタマイズすることができます。早期アクセスの現在でも、750種類以上のパーツが実装されています。
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エンジンは既に組み立てられた完成品と、好みのパーツから組み立てられるエンジンがあります。とりあえず、よくわからずにENGINE I4を購入。取り付ける場所はハイライト表示がされるため、車があまり詳しくない人でも安心。取り付けもハイライトされた場所まで運べば自動で行ってくれます。
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次に、座席を設置するように指示されるので購入することに。本作では、通常のドライブゲームではあまりいじることができない内装もカスタマイズできます。座席の他に、ギアシフトノブとハンドブレーキレバー、ステアリング・ホイール(ハンドル)も足りないようなので購入していきます。
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このように、現在足りないパーツもハイライト表示されるため、非常に細かいカスタマイズが可能ながら、どこかのパーツが足りないから走行できないといった事にもなりにくく、車初心者でも安心です。わかりやすく言うなら、親切な『My Summer Car』といった感じでしょうか。
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次に、車体の下部からも足りないパーツをチェックするため車をリフトに移動させることに。コンテキストメニューから「Move to car lift」を選択し移動、車体はリフト横にあるボタンを押すことで昇降させることができます。車体の下からチェックすると足りない部分がハイライト表示されているので購入していきます。今度は、排気パイプに下部ラジエーターホース、上部ラジエーターホース、ギアボックスを取り付けます。もはや何に使うパーツなのかわかりません。
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必要なパーツを購入し取り付け終わったところ、何故か2本のパイプが余りました。足りていない部分のハイライトを探しても表示されないのでとりあえずそのままに…。
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コンテキストメニューからは、ショップへのアクセスやリフトへの移動の他に、現在の車体のパラメーターを確認することができます。メニューから「Car parameters」を選択し「Run dyno」を押すとグラフでパワー(馬力)とトルク数をチェックすることができます。
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また、「SOLO RUN」と「TIME ATTACK」モードで利用できる20種類以上のチャレンジでは、それぞれにステージレベルが存在します。現在の車体の性能が、それぞれのステージレベルに到達していれば、条件を満たしているチャレンジに挑戦できます。現在のステージや次のステージに上がるために必要なパーツは、「Car parameters」の「Stage view」から確認できるので、何が必要か迷うことはないでしょう。
パーツ購入に必要な資金はチャレンジをクリアすると手に入れることができるので、自分のレベルにあったチャレンジをクリアし、パーツを購入し、じっくりとステージを上げていくことになります。
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必要なパーツも組み終え、実際に走れるようになったのでひとっぱしり行くことに。コースは「EBISU School」「EBISU Driftland」「EBISU Minami」の三種類が実装されています。まだまだ教習生気分なので、「EBISU School」で走行テストをしていきます。
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多彩なペイント、デカール
ガレージに戻って、今度は車体にペイントをしてみます。車体カラーはプリセットから選ぶこともできれば、RGBスライダーから好みのカラーに変更することもできます。また、クローム加工やクリアコート加工、メタリック加工もあり塗装具合だけでもかなり細かくいじれました。
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他にもデカールを追加することもでき、ボンネットやバンパー、フェンダー、フロントガラスやドアガラスなどにデザインを施すことができます。デカールはかなり細かくカスタマイズ可能で、色や明度、彩度の調整や、レイヤー表示にも対応しています。
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アーリーアクセスの現段階では、トラック数や車種に不足感が否めませんが、自動車整備シムとしては非常に自由度の高い一作でしょう。しかし、肝心の走行面ではまだまだ調整が必要そうであり、ストアページのレビューでもその点についてのレビューが多く見られます。
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今後の開発では、新しいトラックや車、マルチプレイを含むゲームモードの追加も予定されており、数週間ごとに定期的にリリースされるようなので期待したいところです。内部構造までいじることができるレースゲームも多くはないので、その点に魅力を感じられるユーザーにはおすすめではないでしょうか。
タイトル:DRIFT21
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC
発売日:2020年5月8日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:2,570円