気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Stray Fawn Studio開発、PC/Mac/Linux向けに5月14日正式リリースされた宇宙ドローン構築シミュレーション『Nimbatus - The Space Drone Constructor(以下Nimbatus)』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は銀河に瞬く星々を舞台に、オリジナルのドローンを設計して探索に繰り出すアクションシミュレーション。自動生成される未知の惑星に降り立ってはアイテムを回収したり、時には遭遇した敵と戦闘を行ったりしながら探索を進めていきます。日本語にも対応済みで、Game*Sparkではプレイレポも掲載しています。
『Nimbatus』は、2,050円で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Roger Winzeler氏(以下Winzeler氏)Roger Winzelerです。Stray Fawn Studioの2作目である本作で、アートの責任者を担当しました。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Winzeler氏本作は元々、チームの一員であるMicha Stettlerによる趣味のプロジェクトでした。彼は一人でその開発を数年続けた後、Stray Fawn Studioを設立したのです。
私自身の話になりますが、自分がゲーム開発者になるとは思ってもいませんでした。私は以前、毎週末VJ(ビデオジョッキー)として地元で働いており、3Dや2Dのプログラムをして、ビデオをループさせたりDJの仕事をビジュアル的にしたりしていたのです。
そしてある日、ゲーム開発者たちのミーティングの話を聞きつけた私は、長年の友人であるClaudio Beckをサウンドデザイナーとして紹介しようと思いました。しかし、Stray Fawn Studioはサウンドの専門家ではなく、3Dアーティストを探していたのです。まさにその時、私がぴったりな人材でした。ちなみにそれから数年後、Claudioもチームに加わり、本作の開発にも参加しています!
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――本作の特徴を教えてください。
Winzeler氏本作はユニークな宇宙ドローンを設計し、様々なチャレンジや自動生成された惑星やアリーナを攻略していきます。さらなるチャレンジとして、プレイヤーはセンサーとロジックを活用し、自分の宇宙船を自動化して攻略することもできます。ハードコアなプレイヤーは、本作のドローンビルダーを使い、電卓や小さな『パックマン』のようなゲームを作ってしまった人もいますよ!
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Winzeler氏本作の開発期間は長く、チームとして開発が始まる以前にも、その姿を大きく変え続けてきました。『マインクラフト』に影響された3D発掘ゲームだったりしたこともありましたが、パフォーマンスを上げるため2Dになり、これは『Captain Forever』『FTL: Faster Than Light』『Space Engineers』や他の宇宙ゲームとビルディングゲームからの影響もありました。また、本作はサンドボックスのみのゲームとしてスタートしましたが、Steam早期アクセス中にサバイバルキャンペーンとマルチプレイヤーアリーナモードを追加しました。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Winzeler氏チームでゲームリリースの瞬間を分かち合うのではなく、自宅からリリースすると言うのは変な気分でした。それに、まだ本作の正式リリースをチームで祝うこともできていません。それでも、私たちは自宅からDiscordを使ってそれぞれ作業をすると言うことに迅速に慣れることができました。他のチームメンバーのことははっきりと言えませんが、仕事とプライベートの時間を分けるのが難しくなってしまったこともあり、おそらく全員、以前以上に長時間仕事をしていたのではないでしょうか。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Winzeler氏日本文化によって私たちがロボティクス、SF、テクノロジーを好きになったように、本作が皆さんに影響を与えるものになると嬉しいです!
――ありがとうございました。
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◆「注目インディーミニ問答」について
本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に300を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。