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ライアットゲームズの人気MOBA『リーグ・オブ・レジェンド』のリーグ「League of Legends European Championship(LEC)」がサウジアラビアの都市プロジェクト「Neom」とのパートナーシップ締結を批判され、わずか14時間で解消したこと分かりました。
「Neom」はサウジアラビア北西部、紅海付近に新たな都市を建てるプロジェクト。およそ5,000億ドルの予算をかけ、最終的にニューヨーク市の33倍ほどのサイズとなる予定の「世界で最も野心的なプロジェクト」と呼ばれるものです。LECは今回のパートナーシップ締結により、世界中のe-Sportsの発展促進を期待していました。
しかし、締結後すぐにSNSなどでファンや大会のキャスター、本作を開発するライアットゲームズの従業員が否定的なコメントを発表しています。その理由は「サウジアラビアがLGBTQコミュニティに対して今も差別意識が厳しく、場合によっては被害も起こりうる国である」こと。また「Neom」も都市建設のため、その土地に住んでいるハウェイタット族約2万人が強制的に立ち退きを勧告されているといった部分が批判されています。
I can't and do not personally support this partnership.
— Mark Yetter (@MarkYetter) July 29, 2020
Sponsors are essential for the esport to thrive, but not at the cost of human life and freedoms. https://t.co/LJUbKbCeZq
LECはこの批判や反発を受け、パートナーシップ締結から約14時間後に契約終了を発表。e-Sports分野の発展拡大を求めてコミュニティ自体に亀裂を生んだとしてミスを認め、素早く修正したことを声明として発表しています。
An important update on #LEC NEOM partnership:https://t.co/aoH7QpziIT
— LEC (@LEC) July 30, 2020