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Hopoo GamesとGearbox Publishingから2020年8月11日に正式版がリリースされたPC版『Risk of Rain 2』。時間経過とともにだんだん難易度が上がってくる世界で敵を倒して経験値やお金を稼ぎ、アイテムを集めながらステージをクリアしていく3Dローグライクアクションです。
2013年に発売された横スクロール2Dローグライクアクション『Risk of Rain』の続編であり、シリーズの特徴的なシステムや難易度といった魅力はそのままに、ゲームのジャンルを3Dアクションへと変更した本作。2019年3月28日のSteam早期アクセス開始から1年半ほどを経た正式バージョンリリースの数日後には、PC版の累計プレイヤー数が300万人を突破したことが発表されています。
We are very excited to announce that Risk of Rain 2 now has more than 3 million players on Steam!
— Risk of Rain 2 (@RiskofRain) August 14, 2020
Thank you to everyone that supported us through Early Access and for helping us achieve this milestone as we launched into 1.0 this week! pic.twitter.com/iNAFp6w1Gt
本稿では歯ごたえ抜群な本作の基本的なゲームプレイや世界の歩き方について紹介していきます。
舞台は未知の惑星!唯一の生存者の戦いが始まる!
本作のストーリーは大まかに言うと宇宙船唯一の生存者となり、怪物たちが住む未知の惑星で生き残り脱出する方法を探るというもの。早期アクセス時には特にバックストーリーなどが語られないままゲーム部分を遊ぶ仕様でしたが、正式バージョンとなることでオープニングムービーが追加されました。これにより「救難信号が発せられた未知の惑星」が舞台であることが明確に語られています。
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まずはプレイヤーが操作するキャラクター「生存者」と難易度を決める必要があります。生存者は現在バランス型の「コマンドー」や近距離攻撃特化の「マーセナリー」など、個性豊かな10種類から選択可能です。なお、最初はコマンドーしか使用できませんが、ゲーム内の特定の条件を達成することで使用できる生存者は増えていきます。
難易度は「小雨」「大雨」「暴風雨」から選択可能で、雨の勢いが強くなるほどに難易度が上がっていきます。本作における難易度はプレイヤーのダメージや体力などに影響します。すべてを決めることでゲームが開始され、プレイヤーは未知の惑星に脱出ポットで降り立つことになります。なお、本作は最大4人までのオンラインマルチプレイにも対応しています。
敵を倒せ!アイテムを集めて世界を進め!
ポッドから降り立ったのもつかの間、一見のどかに見える惑星ですがどこからか登場するモンスター達が襲いかかってきます。彼らを倒すことでお金や経験値を獲得でき、経験値が溜まることでレベルアップ。最大体力が増加します。やられれば即ゲームオーバーで最初からやり直しとなる本作では体力が高いというのはそれだけで多少の保険になるものです。
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稼いだお金はフィールド上にある宝箱やドローンの修理などに利用可能。宝箱からはアイテムがランダムで出現し、プレイヤーの戦いを楽にしてくれます。ドローンは攻撃や回復などの役割を持ち、敵に破壊されるまでプレイヤーをサポートしてくれる心強い相棒です。対空攻撃手段が乏しいキャラクターなどは序盤に攻撃ドローンを得ることで戦いやすくなります。また、3種類から好きなアイテムを選択するタイプの販売機「ターミナル」も存在します。
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また、フィールド上にはいくつかの「祭壇」が用意されていることがあります。祭壇にはいくつかの種類があり、お金を捧げて確率でアイテムを得る「運の祭壇」、体力を捧げていくらかのお金を得る「血の祭壇」などがあります。起動することで強敵が登場する「戦いの祭壇」やボスの数が複数登場するようになる代わりにボスドロップも増加する「山の祭壇」などもあるため、プレイヤーの装備や状況に応じてチャレンジするかどうかを選択してください。本作はお金、経験値、アイテムすべてが重要なのでなるべく戦闘系の祭壇は起動するのをおすすめします。
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ヒーリングドローンがいると美味しい。
フィールド上にある「テレポーター」を起動し、範囲内にとどまってチャージを100%まで上げボスモンスターを倒すことでそのステージはクリア。本作は基本的に敵を倒して己を強化してテレポーターを進んでいくゲームです。選ばれるステージや登場するボス、宝箱の位置などはある程度ランダムで選ばれるためプレイごとに違う体験を楽しめます。
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また、本作は序文で書いたとおり「時間経過とともにだんだん難易度が上がる」のが特徴。最初はイージーから始まる難易度も「ハード」「激ムズ」「ハハハハハハハハ…」など上がっていき、登場するモンスターもより堅く、特殊能力持ちが増えてくるためこちらも相応の装備を整える必要があります。強化に費やす時間とステージを進めるペース配分こそが本作最大のポイントなのです。
アイテムは100種類以上!効果の把握が生前の道
本作における強化で一番確実なのはアイテムの獲得です。アイテムにはレアリティが存在し、宝箱などから手に入るの基本アイテムには白の「コモン」、緑の「アンコモン」、赤の「レア」の3種類が存在しています。また、それとは別の入手手段としてボスからのレアドロップは黄色、敵がドロップするゲーム内特殊通貨「ルナコイン」を使用する青色の「ルナアイテム」もあります。
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アイテムは100種類以上存在し、それぞれが強力な効果を持っています。当然レアリティが高くなるほど効果は絶大なのですが、本作ではアイテムの重ねがけ効果もあるため大量に手に入るコモン装備もかなり重要です。例えば攻撃速度がアップする「兵士の注射器」や敵を倒したときに体力回復効果が発生する「新鮮な肉」などを重ねて持っておくと戦闘は安定します。
ほとんどのアイテムはキャラクター同様に、ゲーム内の条件を達成したときにアンロックする形式。そのため慣れないうちはゲーム難易度を下げて色々試すのも重要です。ドロップアイテムの種類が増加すればそれだけ活路を見出す可能性になるのが『Risk of Rain 2』なのです。大変かもしれませんがすべてのアイテム効果を把握できれば大幅に生存能力は増加します。
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注射すごい刺さってる。
なお、フィールド上には同じレアリティのアイテムをランダムで捧げて特定のアイテムに変換する「3Dプリンター」が用意されていることがあります。絶対に欲しいアイテムがある場合はすべてを捧げてそのアイテム特化にすることも立派な戦術です。アイテムごとにスタック数上限もあるので注意しましょう。アイテムの詳細はメインメニューのログブックで閲覧可能です。
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進む道は強敵だらけ!戦略を練って立ち向かえ!
本作はこちらのキャラやアイテム特性を覚えただけでは簡単に死んでしまいます。さらに覚えるべきことが敵の能力です。モンスターはそれぞれが固有の攻撃能力を持っており、その上で属性が付属した「エリート」が登場することがあります。彼らは炎や氷を纏っており、攻撃されることでプレイヤーに強力なデバフを与えてくるので注意が必要です。何より通常のモンスターより耐久度が高いので倒しづらくもあります。エリートはステージ難易度が上がると出現しやすくなります。また、難易度が一定以上になるとボスモンスターがテレポーターの起動に関係なく登場するようにもなります。
体力が高い敵への対策はいくつか存在します。一番確実なのはアイテムで強化して倒すことです。ダメージ2倍のクリティカル攻撃を与える確率が発生する「レンズメーカーのメガネ(コモン)」や敵を出血させて継続ダメージを与える「三角の短剣(コモン)」などで確実にダメージを与えるほか、倒した敵が爆発する「ウィルオー・ザ・ウィスプ(アンコモン)」を利用して雑魚モンスターの爆発に巻き込むなどは初期状態から狙える確実な戦略です。もちろんアンロックが進めば定期的に周囲に大ダメージを与える「不安定なテスラコイル(レア)」などが入手できるため火力は大幅に上がります。
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範囲内にいると凍結を食らって大ピンチ。
ほかにもドローンを多数用意して数で押し切ることも有効ですし、もし倒しきれない強敵に囲まれたらいっそ逃げるのもひとつの作戦です。本作のステージクリア条件は「テレポーターを100%にする」「ボスを倒す」ことだけなので、テレポーターのはるか遠くにエリートモンスターを置き去って逃げれば追いつかれる前にクリアも可能かもしれません。
とはいえ逃げる戦いをするようになる状態では正直なところ先のステージで力不足になるのは否めません。本作はレアアイテムを一個拾うだけでも劇的に状況が変わることがあるため、とにかく少しでも宝箱を探して開け続けてください。最高難易度「ハハハハハハハハハハ…」まで到達してしまったなら、逆に考えればそれ以上敵が強くならないと考えることも可能ですので……。
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「正統進化」した本作!前作を思わせるシーンも数々
ここまで紹介した各種システムの基本は前作『Risk of Rain』ですでに完成していた部分でもあります。もちろん本作ではさまざまな要素を強化しており、さらにやりごたえのある作品へと仕上がっています。
ところで本作の舞台は「救難信号が発せられた未知の惑星」ということが判明しています。この救難信号を出したのは前作『Risk of Rain』で「事故」により遭難した貨物船「コンタクトライト号」なのです。導入部で「生存反応がない」とされたのは前作のエンディングに連なる部分でもあります。
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前作と同一の惑星が舞台ということもあり、本作ではモンスターやアイテムなど共通のものが多数存在しています。前作のアイテムのうちいくつか、今回存在しない物もありますが、ストーリーで「多数のアイテムを持ち去った」と言及されたキャラクターが存在しているため、いずれ彼の再登場とともに実装されるかも知れません。
ログブックの中にはストーリーのつながりや関連性を感じさせる物も多く、これだけでも見ていて面白いのですが本作をプレイするだけなら重要ではないもの。まずはゲーム本編をじっくり遊ぶことをおすすめします。
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ジャンルを大きく変更しながら前作の魅力を失われていない本作『Risk of Rain 2』。どれだけ慣れてもちょっとした油断で即死することもある高い難易度はアクションゲーム好きに是非オススメです。また、じっくりとアイテムやキャラクター、世界の説明を集めて生きたいじっくり系のプレイヤーにも楽しめる作品でしょう。
正式版では、ラストステージやラスボス、新しいアンロックキャラクター「キャプテン」などが追加され、新しいアイテムやログが追加されるなどますますやりごたえが増した本作。ある程度やり込んだあとにはゲームルール自体を追加する特殊アイテム「アーティファクト」を使用した縛りプレイも楽しめます。
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『Risk of Rain 2』はPC/PS4/Xbox One/ニンテンドースイッチにて配信中。今後、コンソール版でも正式版となったPC版と同じ内容となるアップデートが行われます。