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最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回はTin Can Studioが、2020年10月30日にSteamにてPC(Windows)向けにアーリーアクセスとしてリリースした『Tin Can』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Tin Can』とは?
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本作は爆発に飲まれる宇宙ステーション(?)よりからくも脱出した主人公が、脱出ポッドの中で次々と発生する命の危機な緊急事態をマニュアル片手に対処して、可能な限り生き延びていくスペースサバイバルシミュレーションです。
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現段階で具体的なクリア基準はありませんが、なるべく長時間を生き残ることが本作の主な目的。ゲームの視点はFPSスタイルで、操作はキーボードとマウスの簡単仕様ですね。時間経過で機材不具合の頻度が上がっていくため、手順書に慣れていないとどんどん後手に回って死に至ります。
タイトル画面にもある通り難易度はハードコアとノーマルの基本2つで、複数人用のパーティーゲームモードというのも実装されています。なお、オンラインのスコアランキングに反映されるリザルトはハードコアをプレイした場合のみ。初見だと即死すると思うのでまずは難易度ノーマルでプレイしてまいりましょう。
本編開始
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ムービーはいきなりクライマックス。本編は緊急脱出ポッドが飛び出した直後から始まります。
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この四畳半の狭い空間におけるプレイヤーの行動全てが生死に直結します。生き延びるためにはまず各装置の役割と機能を調べていきましょう。
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そこへ衝突警報が!
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天井部の取っ手にしがみ付こうとして衝撃に備えようとする僕。うっかり蓋を開けてしまいました。なんだこれ。
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どかんと衝突、その拍子にマウスクリック誤爆。おそらく取り外しちゃダメなものを取り外してしまいました。
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船内が警報に赤く染まります。けたたましく鳴り響くアラームに、主人公の体調もどんどん悪化。吐血までしてしまいます。
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五感すべてに危機を訴えかける状況にこれはまずいと、今更発見した操作マニュアルを手繰り寄せて内容を確認。
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そう、こういう時こそ平常心、慌ててはいけません。マニュアルに従いさえすれば大抵のことは解決できます。まずは先ほどうっかり取り外してしまったパーツを元に戻しましょう。
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どれ……?
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詰みである。
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死因が放射能によるものだったので、先ほどうっかり開けたのは原子炉だったようです。
リトライ1回目
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いやいや先ほどは訳も分からず手当たり次第にクリックして回ったのが死因でした。
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そこで今回は各装置の名称をマニュアルとあわせて確認していくことにします。
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さて予定通り衝突が起きて警報発動。アラームが鳴るLife Support System(生命維持システム)をチェックします。システムのうち、Oxygen Generator(酸素発生装置)とCarbon Dioxide Scrubber(二酸化炭素除去装置)にそれぞれCautionとWarningのランプが点いていますね。
このスイッチ類やモニター、さらには装置自体を手前に引き出すことでさらに細かい部品も取り外せます。警報の中には、そういった部品を修理して交換するような対処を求めるものもあったりするので場所をしっかり把握しておくと良いでしょう。
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宇宙船ではありませんが、実際の航空機でもシステムが複雑になればなるほど目視での点検で、現象の裏に潜むエラーの原因特定は不可能です。そこで使用するのはやっぱりマニュアルで、手順に従って状況と比較しながら確認作業を行っていくのが何よりも大切です。
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話を戻して、この装置で警報が鳴っている場合、どういう対処をすればよいのでしょう。マニュアルの当該項目には何が記載されているのか(下記抜粋)
CRT Monitor
このコンポーネントは、ポッドシステムの様々な情報を表示するモニターです。 チャンネルを切り替えることで、各ページを表示することができます。
不具合について:モニターの損傷が進む程、画面が断続的に切れる傾向があります。
クソの役にも立たねえ!
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ページをめくってエラーコード一覧を見てもさっぱりです。なにより情報の並び方がバラけているので、流れに乗って確認作業することがすごく難しい。
またも航空機の話になってしまいますが、実際のマニュアルは情報が系統だてて掲載されることで「流れ」ができており、たいへん読みやすいものになっています。本作の場合、おそらくゲームを面白くするためにあえてそういった情報が散らばって掲載されているものと推測しますが、それにしたって読み辛い!
特にエラーコード一覧については、4桁の記号たちをまずアルファベット順に整理し、それらコードの後ろに簡単な意味を、さらにその後ろに掲載ページを付け加えれば、こんなにわかりやすいものはありません。こうなったらすべてを頭に叩き込んで覚えるか、プレイヤー自身が別にリストを作成してプレイするのが良いでしょう。
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とりあえず今回は警報解除ボタンを押し込んだことで免れました。今のうちに他の装置も見て回りましょう。この画像は天井部に備え付けられた船内温度管理システムですね。
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こちらはRepair Stationの名の通り、破損した部品を修理することができるシステムです。
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これはハッチでしょうか?取っ手を掴んで回すことができますね。
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あっ。
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(空気が抜けて無音に)
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死。
攻略の鍵
回生。やはり好奇心は人を殺します。興味本位でスイッチを押したり扉を開けてはいけませんね。ともあれその後も何度か三途の川にシャトルランを挟みつつわかったことは、生命維持システムと温度管理システムに異常が起きやすいということ。ここをうまく取り扱うことが攻略の鍵なのではないでしょうか。
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まず頻度を減らすためにも酸素と二酸化炭素ボンベはこまめに交換し、エアフィルターも掃除をすることをルーチンにします。
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またヒューズなどの電子部品は取り外す際に感電しがち。それによってタイムロスが激しいので、電源が切れていることを確認して対処していく必要があります。
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最後にエラーコードへの対処。画面に表示されるのは4桁記号だったり、簡単な説明だったりと安定しないので、頻発するものに関しては暗記してマニュアル無しでも対処できるようにすることで時間短縮を狙いましょう。
リトライ‟n”回目
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もう何度目かの開幕デブリ衝突。取っ手を掴んだまま短距離移動が可能なことに気が付きます。これは大事な発見でした。
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なぜなら不具合によっては重力装置の異常で船内が無重力状態になってしまいますが、その際もこの取っ手を掴むことで素早く移動できるからです。
さてさて例によってLife Support SystemのPressure Generator(与圧生成装置?)に異常が発生しました。エラーコードを確認して手早く対処しましょう。
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読めねえ!
おそらくゲームのバグだと思うのですが文字化けしちゃってます。しょうがないので警報解除ボタンを押して事なきを得ますが、潜在的な原因は特定できないままなので、きっとこのあと忙しい最悪のタイミングで再アラートがくるのだろうなと……。
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続いて警報を鳴らしたのは温度管理システム。
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エラーコードを確認するとバッテリーとヒューズがダメになっている模様。
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どんどん温度が上がって視界も赤く染まっていきます。
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とりあえず影響が少ない他の装置とバッテリーを入れ替えて対処。ヒューズも直して取り付けます。
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異常は収まったもののエラーコードは残ったままです。特に異常は見えないのでおそらくこれもゲームのバグかな……?
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そこへ自己主張を始めたのはお馴染み生命維持システムのCarbon Dioxide Scrubber。エラーコードは「船内の二酸化炭素濃度がとんでもなく高え」とのこと。このままではHypoxia (低酸素症)で死んでしまいます。装置内部の部品含めて確認をしなければ。
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というところへ氷の星雲による原子炉冷却に気をつけろと画面表示が。
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いやいやいやまだ二酸化炭素の対処済んでないから!と言わせる間もなく船内ほぼすべてのシステムがダウン。窓が凍り付く音も聞こえてきます。
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視界もぼやけはじめて……。
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死。
おわりに
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その後スクリーンショット撮影をほとんど忘れるくらい集中してプレイし直したところ何とか36分まで生き延びることができました。
ノーマルモードでさえこの忙しさなのにハードコアは一体どうなってしまうんだとプレイしたら7分で息絶えました。ランキングを見ると上位グループは40分が平均生存時間のようで、トップスコアは50分超えでした。すごい!
いやー本作は難しい、でも物凄く面白い!同時発生した警報に対しては、マニュアルに従って適切な対処をするだけでなく、優先順位を設けて時間差を利用しながら次々と解決していく事を求められたり非常に頭を使います。個人的にこういう作業は、時間短縮のため自分でも別にチャートやカンペ(?)をこしらえてワークロードを減らすことをやってきたので大好物。
これをお読みの皆様の中に、もし宇宙でのサバイバルに興味がある方がいらっしゃれば、ぜひぜひプレイしてみてください!
タイトル:『Tin Can』
対応機種:PC(Windows)
記事におけるプレイ機種:PC(Windows)
発売日:2020年10月30日
記事執筆時の著者プレイ時間:2時間
価格:通常価格 1,520円、セール価格 1,216円(2020年11月06日まで)