朝日新聞が報じるところによれば、『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を原案とした映画「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」の主人公の名称「リュカ」が、自身の著作である同原作の小説版主人公の名前に酷似しているとして小説家の久美沙織氏が東宝、スクウェア・エニックスらを提訴したことが明らかとなりました。
これはかつて「小説ドラゴンクエストV」を久美氏が執筆した際に、ゲームでは固定の名称のない主人公に対し氏が設定した名前「リュケイロム・エル・ケル・グランバニア」、愛称「リュカ」をめぐる問題。映画の主人公は「リュカ」として呼ばれる一方で、作中では「リュカ・エル・ケル・グランバニア」の呼称も行われているとのこと。
今回の訴訟はこの名称の類似の事実が事前に久美氏に対し知らされず、また発覚後も説明や協議に対しスクエニ側が応じなかったためとするもので、200万円の損害賠償と謝罪広告の掲載を求める内容です。朝日新聞の取材に対し久美氏は「リュカは小説を元にした、と認め、広く世に伝えてほしい」としています。