『SILENT HILL』『SIREN』『GRAVITY DAZE』など、数々の名作を手掛けたゲームクリエイター・外山圭一郎氏が、ソニー・インタラクティブエンタテインメントを退社し、新たなゲーム制作スタジオ「Bokeh Game Studio(ボーカ ゲーム スタジオ)」を設立したことを発表しました。
同スタジオのスタッフには、外山圭一郎氏と『SIREN』などでタッグを組んだ佐藤一信氏、大倉純也氏が参加。コンシューマー・PC でのソフトウェア、コンテンツの企画および開発をメインに、プラットフォームを問わず、様々なチャレンジを展開予定としています。
また、社名の由来となった「Bokeh」については、カメラの撮影技術である日本語の「ボケ(ぼかし)」を起源とした英語「Bokeh」から来ているとのこと。今や世界共通の言葉であり、「Bokeh」を画像検索すると、焦点とぼかしのテクニックを活かした写真が数多くヒットします。日本の表現手法が世界共通のものとなり、あらゆる国や地域で思い思いに楽しまれていることから、同スタジオも同様に、日本から発信する新たな作品を、世界の人々にそれぞれの感性で楽しんでもらいたいという想いを込めて名付けたとしています。
また、外山圭一郎氏からの代表メッセージも公開されています。
■代表取締役CEO/クリエイター 外山 圭一郎:代表メッセージ長きにわたり在籍していた株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントから離れ、独立とともに新たな制作スタジオを設立いたしました。
私自身の内面を顧みますと、業界に足を踏み入れたころから何も変わるところがなく、オリジナルアイデアを元にしたゲームをユーザーの皆様に楽しんでいただきたい。そして、そのゲーム作りそのものを自ら楽しんでいきたい。それが全てです。お陰様でこれまで、たくさんのタイトルを世に送り出すことができました。
しかしながら、近年のゲームエンタテインメント業界は世界規模で加速度的に成長し、激動の変化が続いております。その渦中で自らの思いを継続していくために自身にも大きな変化が必要である、という考えが日に日に強くなり、独立という決断に至りました。
今回は志を同じくする仲間に恵まれ、自らのアイデアを形にする、実行力のある制作スタジオとして新たなスタートを迎えられることになりました。
初回作品の制作には既に取り掛かってはおりますが、まだお時間をいただかねばならず申し訳ありません。発売に至る日を楽しみにお待ちいただけると幸いです。