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PlayStation 5には、新たな機能「シェアスクリーン」が搭載されています。
シェアスクリーンは、パーティーのボイスチャット機能を通じて、自分のゲーム画面をリアルタイムで最大16人に配信できるものです。PS4では、シェアプレイ機能を通じてフレンドのゲーム画面は見られたのですが、PS5ではゲームプレイをしながらフレンドの画面が見られるようになりました。
ただ、この機能……どのようなシチュエーションで使うのが適切なのでしょうか。
フレンドとボイスチャットで雑談しながらゲームをプレイするというのは、意外にも体力が消耗するものです。それに加えてゲーム画面を見るというのはまさにマルチタスク。しかもPS5ではSSDによってロード時間が短いため、ロード時間中に他人のプレイをじっくり見るのは難しいかもしれません。
そこで今回は、そんなシェアスクリーン機能の活用方法について考えてみました。
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まずはPS5向けFPS『Call of Duty: Black Ops Cold War』のオンラインマルチプレイモードをプレイしながら、フレンドの『Demon's Souls』のゲーム画面を見てみました。
シェアスクリーンには、フレンドの画面を左右のどちらかにピン留めするタイプと、画面上に小画面を重ねて表示するピクチャー・イン・ピクチャータイプの2種類があります。後者のタイプも画面のどこに表示するか設定可能であるため、常時見なければならないUIなどがあれば、なにもない位置に移動させることも可能です。
ちなみにシェアスクリーンは、Discordのゲーム配信機能と異なり、複数のフレンドの画面を同時に視聴できません。視聴できる画面はひとつのみです。
そして『Call of Duty: Black Ops Cold War』でのプレイの感想ですが、正直なところ、フレンドの画面を見る暇はありませんでした。オンラインマルチプレイモードでは、他のプレイヤーがいてリアルタイムでゲームが進行するから難しいのかもしれないと思い、キャンペーンモードをプレイしてみたのですが、やはり同じ感想でした。
アクション性が高いゲームに本機能は合わないのかもしれません。
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そこで一人用のオープンワールドアクション・アドベンチャー『アサシン クリード ヴァルハラ』なら大丈夫だと思ったのですが、重要なストーリーシーンではフレンドのゲーム画面は集中の邪魔になることが判明しました。
ただ、本作には、フィールド上のアイテムを集めるなどの探索要素があるので、それをしながらフレンドと雑談しつつゲームプレイを眺めるのは良いのかもしれません。
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最後に『Demon's Souls』をしながらフレンドの『Demon's Souls』のゲーム画面を眺めたのですが、これが意外にもマッチしていました。
PS5専用ソフトである同作は、オリジナル版と異なりロード時間は皆無なのですが、オンラインマルチプレイをするための待ち時間があるため、その間にフレンドのゲーム画面を見ることが出来ました。しかも同じゲームをプレイしているということもあり、相手がどこで戦っているか把握しやすいですし、共通の話題も増えます。
それに同じゲームの画面をシェアできるならスピードランの競争にも役立てそうです。
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また、フレンドとオンライン協力プレイをする時もシェアスクリーン機能があれば、相手が何をしているかわかりやすいので便利でした。
シェアスクリーンは、使えるシチュエーションが限定されていて、まだまだ発展途上の機能であることがわかりました。ただ、それでもこの機能を使って『Demon's Souls』をフレンドと一緒にプレイできたのは面白い体験でした。
今後機能が拡張し、様々なシチュエーションで使えるようになることに期待したいです。