Valveは、同社の、世界最大のPCゲーム配信プラットフォーム「Steam」の2020年を振り返るブログ記事を公開しました。
それによれば新型コロナの影響もあり、世界的な外出自粛以降にはゲームプレイ時間やユーザー数が急増。月間アクティブユーザーは1億2,040万人に、1日のアクティブユーザーは6,260万人、ピーク時の同時接続ユーザーは2,480万人へと増加。プレイ時間だけでなくゲーム購入増加率も過去最大になったとのことです。コントローラーの使用者も大幅に増えたとしており、今後もPS5やXbox Series Xコントローラーのように新型コントローラーへの随時の対応を行っていく旨を明らかにしています。
なお、Steamの直近の調査では日本語ユーザー数は全体の1.57%ほど(世界11位)。これを元にすると、日本の各ユーザー数は月間アクティブユーザーは190万人ほど、1日のアクティブユーザーは100万人ほど、ピーク時の同時接続ユーザーは40万人ほどとなります。
メーカー側に目を向けると、季節の大型セールでの開発者やパブリッシャーの収益が過去最高を更新したとのことで、収益が10万ドルを超えるゲームの数は36%増加したとしています。VRゲームは『Half-Life: Alyx』を含まず前年比32%の売上増加。『Half-Life: Alyx』を含むと更に39%増加とのこと。
これらに伴い、ダウンロードトラフィックは『サイバーパンク2077』の影響もあり、前年比ピークの2倍まで上昇。年のデータ配信量はなんと25.2エクサバイトにまで達したとのことです。なお、在宅勤務や子供たちのリモート学習に影響を与えないよう、Steamでのゲーム更新は夕方以降となるように調整されています。
報告の最後では2021年に予定している計画の一部が公開、以前より語られていた中国版Steam「Steam China」は2021年初頭に開始予定であることが明らかとされました。また、SteamポイントにSteamコミュニティの機能に興味がない人にも影響するようなリワードの予定や、Steamでのゲーム購入・インストール・プレイをより簡単にする改善、さらなるゲームカタログ閲覧機能の改善などが予定されているとのことです。
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