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皆さん、Escapeしてますか?Battlestate Gamesがベータ版を配信中の超硬派リアルFPS『Escape from Tarkov(EFT)』が、現在国内で非常に大きなブームになっています。かくいう私も昨年末にセールにて購入し、勉強しながらようやく15レベルになったのですが、本作はとにかく説明不足な部分が多々ありますよね。また、TwitchやYouTubeなどで『EFT』をプレイするストリーマーやYouTuberなどが増加していることもあり、プレイしていない人でも目にする機会が増えたと思います。
そこで本稿では、初心者の私が配信や動画でよく見かける謎の行動と用語を解説していこうと思います!中級者、上級者のEscaperの皆さまにもコメント欄にて、ぜひお力添えをいただければ嬉しいです。
■まるでマトリョーシカ!バッグinバッグ
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本作では、バッグの中にバッグを入れることで複数のバッグを持ち帰られます。同じ大きさのバッグ、もしくは規定容量よりも小さいバッグをより大きいバッグに入れることも可能です。バッグもタダではないので、これによってコストを抑えられますし、なによりスタッシュ(倉庫)の大きさが限られているので、容量の圧迫を避けられます。
これは本筋から外れますが、本体サイズの大きさより容量が大きいリグにアイテムを収納し、それをバッグに入れれば通常よりも多くのアイテムを持ち帰ることもできるので、得をする場合もあります。ちなみにTri-zipなどの30マス以上のバッグサイズになると、レイド中に限り、プレイヤーが背負ってるものと同じサイズを重ねられないのでご注意ください。
■マガジンや武器の装填数が「?」になってるのはなぜ?
『EFT』は超硬派FPSと紹介しているように、かなりいろいろな部分がリアルに作られています。通常のFPSであれば武器の残弾数はすぐにわかりますし、マガジンの弾を使い切っていない状態でリロードすると、本来使わずに捨てたはずの弾でも全体の残弾数に加えられますよね。しかし、本作の弾はマガジンもしくは武器依存になるので、自分で数えながら撃ったわけでもない限り、残弾数は「?」となるわけです。
一応、マガジンチェックをすればなんとなくの残弾数は把握できますし、特定のスキルを向上させることで残弾確認を素早く完了できるようになりますが、マガジンに弾を込めるのは1発ずつです。……ハードコア。
■どうして何回も治療するの?
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ストリーマーやYouTuberの配信、動画を見ていると、何度も何度も治療しているときがありますよね。本作のヘルスは、頭、胸、腹部、両手、両足の計7か所に分かれています。また『EFT』らしいハードコアな部分として、出血に軽度と重度(回復アイテムも異なります)があったり、骨折、脱水、通称「壊死」などがあったりと多岐にわたる状態異常が用意されています。
手はエイムに、足は移動速度に……など部位によってネガティブな影響も変わってくるので、戦闘で複数の部位を負傷した場合、相応の時間が必要になってくるというわけです。また、胸もしくは頭のヘルスが0になった状態で攻撃を受けると問答無用で死亡するので、この2部位だけはすぐに回復するのが一般的です。
余談ですが、アイテムによっては出血や骨折など複数の負傷状態を回復できるアイテムもあるので、もしプレイする機会があったら調べてみてくださいね。
■ScavとかPMCとかプレスカ(Pスカ)ってなに?
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大前提として、本作のオンラインモードはいわゆるPvPvEとなっており、自分vs他プレイヤーvsNPC(Scav)という図式です。このうちプレイヤーは、お金やアイテムを貯められて名前を設定できる「PMC(つまり自キャラ。上記画像の右)」と、装備や名前がランダムで決まる「Scav(スカブ=スカベンジャー。上記画像の左)」という元市民からなる勢力のいずれかを選んでプレイできます。
Scavは一定時間につき1回プレイでき、連続してプレイすることはできませんが、生還すると持っている装備やアイテムをPMC側のアイテムとして入手できます。PMC側には死んでもアイテムをロストしないセキュアコンテナがある一方、Scavは死ぬと全ロストする一期一会仕様。ただし、スカブは開幕から高額アイテムを持ってスポーンすることもあるほか、NPCのScavと敵対していないので生存率が上がるかもしれません。
ですが、Scavで出撃したからといってNPC Scavを攻撃したり、ハンドサインで中指を立てまくると敵対するので気を付けてくださいね。なお、プレスカ(Pスカ)はプレイヤーが操作しているScavのことで、通常のNPCとは異なります。
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■ヘッドセットってなんで必要なの?
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ハードコアなタイトルはそのほとんどがそうだと思われますが、『EFT』でも例によって「音」がかなり重要なポイントになります。銃声、足音、箱を開けてルーティングする音などなど……本作の音はかなり細かく設定されており、それが生死を分けると言っても過言ではありません。
そんな本作で、自身の銃声を低減させつつ周囲の音を聞こえやすくするのがヘッドセットであり、敵の索敵に必須な存在なのです。これがあるのとないのではまったく音の聞こえ方が違うので、PMCで出撃する際はなるべく装備してからいきましょう!
■青ヘルとかってなに?
本作をプレイしていないという方たちには、ストリーマーやYouTuberが言っている用語で理解できないものがいくつかあると思います。さきほどご紹介したプレスカ(Pスカ)もそうだと思うのですが、ここでは『EFT』ならではの用語を少しだけピックアップします!
・青ヘル
国連のヘルメット(UNTAR ヘルメット)が青いため。パーティプレイする際、敵味方を見分けるために装備することもあります。
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・ちんヘル
緑色のヘルメット。形状が男性器の亀部分に見えることからそう呼ばれています。ちなみに海外プレイヤーの間でも「それ」だと認識されているらしい……。
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・ナイファー
ナイフ(近接武器全般)のみを装備して、被害を最小限にしつつワンチャンを狙っていくプレイヤーの総称。ちなみに近接武器のみ、もしくはハンドガンのみの装備で出撃すると、NPC Scavが超アグレッシブに攻撃してくるようになり、容赦なく距離を詰めてきます。
・クワガタ
本作におけるマス単価Tier-1アイテム「LEDX」のこと。形状が似ていることからそう呼ばれています。
・壊死
いずれかの部位のヘルスがゼロになった状態。通常の回復アイテムでは回復できず、CMSやサバイバルキットというアイテムで手術することによりヘルスが回復できるようになります。「腐った」という人もいるようです。
・闇堕ち
本作に用意された最上位エディション「Edge of Darkness Limited Edition」、あるいは下位エディションから本エディションへアップグレードすることを指します。初期スタッシュの大きさやトレーダーの初期友好度上昇(記事執筆時点では0.20スタート)、追加のアイテム・装備など嬉しい要素も。
・BT/APなど
本作における弾種の名称。本作では口径ごとに複数の弾があり、例えば5.45x39弾ひとつとっても10種類以上の弾が存在。それぞれアーマー貫通力、ベースダメージなどが設定されており、強力な弾は高額で取引されています。
■保険をかけるとどうなる?
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『EFT』ではPMCとして出撃する際、武器などの特定アイテムに保険をかけられます。保険をかけたアイテムは仮に自分が死亡しても、そのアイテムを他のプレイヤーが持ち帰らなかった場合に限り、一定時間後に戻ってくるという嬉しいシステムです。
どのトレーダーを経由して保険をかけるかによって、戻ってくるまでの時間などが変化。弾薬には保険がかけられないほか、一度戻ってきたアイテムは保険適用が外れるので、戻ってきてほしいものならまた保険をかけなければなりません。
ちなみにセキュアコンテナやコンパスなど、死んでも失わないアイテムにも保険をかけられますが、かける必要がそもそもないので、プレイする際は注意してください。
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以上、『EFT』配信でよく見る謎の行動と用語のいくつかを解説しました。昨年末に購入した初心者が必死に勉強しつつまとめた記事なので不完全な部分があるかもしれませんが、視聴専の方や購入したてのプレイヤーたちの参考になれば幸いです。ぶっちゃけて言うと、初心者の方はスマホなりラップトップなりを用意しておいて、公式Wikiを常に開いておくのがいいと思いますよ!