The Hollywood Reporterは、カリフォルニア州においてValveら複数社を対象とした集団訴訟が起こったことを報じました。
この訴訟は、Valveが、業界で支配的なシェアを誇る同社のPCゲーム配信プラットフォーム「Steam」の配信契約において、Steamと他ストア間での販売価格に差をつけないことを義務付けて価格的な優位を保っているとし、それが違法であるとするもの。結果としてMicrosoftストアや、手数料の安さを売りにするEpic Gamesストアなどでより低価格で同じ作品が提供されておらず、また、安売りを魅力にした新規プラットフォームの登場を妨げている旨を主張しています。なお、ほかに、ユービーアイ、CD PROJEKT、kChamp Games、Rust LLC、Devolver Digitalがこの条項に加担したとして共に訴えられています。
Steam配信契約については守秘義務のある未公開文書のため、その内容を実際に公開することはできませんが、Googleなどで検索可能な、公開されている文書であるSteamworksドキュメンテーションにおいては近い内容が存在。
それによれば、「他ストアで販売可能なSteamキー」に関連したルールとガイドラインとして「他のストアと比べた時にSteamのお客様が公正に扱われないことは避けたいと考えています」というコメントや、“一つの場所で大幅な割引をするのなら、残りでも同様の割引をするべき”として、「Steamの顧客に対しても妥当な期間内に同等のオファーを提供する」ことや「Steamの顧客を不利な立場にするパートナー」へのペナルティなどがアナウンスされています。