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Joe FenderとLuke Fanningが開発し、Straight Back Gamesによって2021年1月28日にリリースされた協力型ホラーサバイバル『DEVOUR』。ホラー界隈で話題となっている本作ですが、今回はその気になる内容をプレイレポートにてお伝えします。
『DEVOUR』とは?
本作は1~4人のプレイヤーが協力してクリアを目指す、協力型サバイバルホラーゲームです。プレイヤーはカルト教団の崇拝者となり、ある洋館で恐ろしい一夜を過ごすこととなります。
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カルト教団「ウォッチャーズ」のリーダーアナは、自分たちが崇拝している悪魔アゼーゼルを召喚する事に固執していました。ある日、禁じられた儀式によりアゼーゼルを召喚する事を試みたアナはその後姿を消し、崇拝者達は真相を突き止めるために彼女の家を訪れます。
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一体彼女の身に何があったのでしょうか……さっそくプレイしてみましょう!
1人じゃないなら怖くない?『DEVOUR』の実内容に迫る!
本作はシングルプレイモードと、オンラインでのマルチプレイモードに対応しています。今回は協力型という点を伝えるために、フレンドを誘って3人でプレイしていきます。けして一人だと怖いというわけではないです。どうしても一人だと怖いという方は、オンラインで部屋を作ったり参加したりもできるので安心です。
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ロビー画面ではプレイヤーキャラクターの変更などが行えます。ゲームモードや衣装の選択の項目もありましたが、現段階では変更できませんでした。嬉しいことに言語は日本語にも対応しており、チャット欄もあるため、オンライン部屋でのコミュニケーションに役立ちます。
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ゲームを開始すると、暗い夜道に崇拝者たちが集まっています。あたりは暗く静寂に包まれていますが、自分以外の人間が近くにいることでどこか安心感が生まれます。非常に心強いですね。
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手には目の前を照らすのがやっとな懐中電灯のみ。少し心許無いですが、かたまって道を進んでいきます。ある程度進むと目の前に、進入禁止の看板と身の丈ほどの鉄柵が現れました。
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奥には白い外壁の洋館がうっすらと見え、この柵の先はどこか異様な空気が漂っているようです。筆者は立ち竦んでいましたが、ホラー大好きなフレンドたちは我先にと鉄柵を越えていきます。いやちょっと速いって…。
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しぶしぶとついて行き玄関までたどり着きました。しかしドアは鍵が掛かっており、中に人の気配もありません。
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仕方なく家の裏手へと回ると、鍵のかかったケージの中に何かが蠢いていました。それは目は赤く血走り、薄汚れた体毛に二本の角がついていました。近づいて懐中電灯で照らしてみれば、どうやら小さな山羊が数匹囚われているようです。なぜこんなところにいるのでしょうか…。
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さらに奥に進むと、何やら儀式めいた祭壇があらわれました。中心には血に染まった大きな杯が置かれ、その周囲を山羊の頭蓋骨を入れた小さな杯が囲っています。先ほどの山羊との関係も気になりますが、慎重に祭壇を調べていたところ、突然道端で拾ったガソリンを大きな杯にぶち込むフレンド。
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燃え上がった杯にビクビクしていましたが、特に何も起きません。その間にもうひとりのフレンドがしれっとケージの鍵を見つけたようで、先ほどの山羊を解放。いやもっと慎重に……。
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届かぬ想いを募らせていると目の前を山羊が駆け抜けていきます。瞬く間に山羊は家の方向へと姿を消し、その後を追うと先程まで閉まっていた地下室の扉が開いていました。
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中を覗くと、物が散乱し扉や棚が倒れ、所々荒れた様子が見て取れます。そこで色々と物色していたフレンドが一枚の紙を見つけました。読んでみればどうやらアナの日記のようで、彼女が悪魔に取り憑かれ、精神が狂っていく様子が綴られていました。
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しばらくあたりを探索し、地下室から1階へと上がる扉の鍵を発見。さっそく扉を開けると目の前の壁に突き刺さっている包丁が目に入ります。薄々気づいていましたが、どうやら普通ではない家に入ってしまったようです…。
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そんな後悔をよそにフレンドたちはズンズンと突き進み、廊下を曲がった先にぼんやりとした赤い小さな光を二つ見つけます。何か嫌な気がしながらもその光の方向に懐中電灯を向けてみると、その正体が浮かび上がりました。
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遠目に見えるソレは、細くスラっとした白い体躯に血で染まった白い服を身に纏った女性の姿をしており、狂ったように身をくねらせながらジッとこちらを凝視していました。
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懐中電灯はチカチカと明滅し正常な動作をしなくなり、恐ろしさに逃げるのも忘れ固まってしまう筆者。しかしこちらにも感性が狂った奴がいるのを忘れていました。突然「なんだこいつー!」と言いながら、白髪の老人の姿には似つかわしくない全力ダッシュで謎の人物へと向かっていくフレンド。そういうゲームじゃねーからこれ。
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フレンドが近づくと急に懐中電灯の明かりが消滅。あたりは一瞬暗闇に包まれました。そして数秒後、懐中電灯が再び点いた頃には先ほどの人物は忽然と姿を消していました……。
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気を取り直して1階を探索していると色々なアイテムを見つけました。ガソリンに藁、そして救急キット。
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救急キットがあるということは、もちろん負傷するような出来事が起こるということ。この先の展開に不安がよぎります……。
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家の中は部屋数が多く複雑な作りになっています。さらにいくつかの部屋は鍵が掛かっており、対応する鍵を見つけなければ中に入れません。
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また、探索中に先程解き放った山羊を見つけました。山羊は普通に近づくと逃げてしまいますが、いたるところに落ちている藁を使うと捕まえることができます。
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藁を地面に落としてしばらくすると、山羊が藁に食いつきます。その瞬間に山羊を捕まえれば、アイテムとして持ち運べるようです。
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捕まえた山羊は祭壇へと連れて行き、燃え盛る炎に放り込むことで生贄にできます。捕まえた山羊を持って祭壇に向かうと、目の前に炎でできた魔方陣が出現。そしてそこから、山羊の角を生やした異形の者が這い出てきました。
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突如として出現したその悪魔はジリジリとこちらに近づいてきますが、動きは遅くそれほど脅威に感じません。説明によれば、右クリックで使用できるUVライトを一定時間照射すると撃退できるようです。UVライトは右上に使用可能なゲージが表示され、減った分は時間経過で回復していきます。
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悪魔を撃退して祭壇へと戻りました。さっそく捕まえた山羊を燃え盛る杯に放り込むと、画面上部に1/10と表示されました。
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アゼーゼルに取り憑かれたアナを止めるためには、必要な数の山羊を生贄に捧げなければなりません。本作の主な流れはアナから逃れつつ、ガソリンで祭壇に火を灯し、藁を使い山羊を捕らえ、祭壇で生贄に捧げます。全部で10匹の山羊を捕まえて生贄にすることでゲームクリアとなります。
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山羊は屋敷の外や地下室、1階、2階、屋根裏部屋いたるところで見つけられます。しかし山羊が見つかる場所にはアナも周回。アナはプレイヤーを見つけるとダッシュで追いかけて来るので、常に注意が必要です。
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そんなこんなでアナから逃げ隠れながらコソコソと立ち回る筆者をよそに、アナが近かろうが構わず走り回るフレンドのおかげで、いつの間にか半分の数まで山羊を生贄へと捧げることができました。
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しかし、このあたりから状況の変化を体感しはじめます。アナは歩きながら各所を徘徊し稀に走り回るのですが、明らかに走る頻度が多くなりました。さらに周囲に召喚される悪魔の数も増え、ついに恐れていた第一犠牲者が出てしまいました。
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バタバタと走り回るアナと共にバタバタと走り回っていたフレンドの一人が、交差点で女子校生と運命的なぶつかり方をするが如き勢いで遭遇。突然の出会いに驚き、可愛くない悲鳴をあげながらフレンドを連れ去ってしまうアナ。
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びっくりしていきなり奇行に走ってしまうなんて、女の子らしいところもあるのかもしれません。一方どこかに連れ去られたフレンドは、四つん這いのダウン状態となっていました。
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ダウンしてしまったプレイヤーは救急キットを使えば復活させることができます。救急キットの数には限りがあり、プレイヤーが全滅してもゲームオーバーとなるので、曲がり角での衝突には注意したいところです。
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救急キットを使いフレンドを助け、山羊を出荷する作業を再開します。ここまでプレイしているとフレンドとのわちゃわちゃ感もあって、最初の怖さはどこかへなくなっていました。これが協力型ホラーのいいところでしょうか。
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山羊は残り3匹。1人1匹ずつ捕まえればクリアできるじゃんということで、手分けして一気に燃やしてしまおうという作戦に出ます。だんだんと慣れてきた筆者は、今までしゃがみでコソコソと移動していたところを、クリアが見えてきた気の緩みからか立ち上がり、目の前に見えた山羊をダッシュで追いかけます。
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そう、背後からの足音にも気づかずに……。
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フレンドとやっていようが怖いものは怖い!しかしそこは協力型ホラー、突然の恐怖現象や脅かし要素も、ワイワイと騒ぎながらやれば楽しさに変わります。また筆者の体感ですが、一般的なホラーゲームよりは脅かし要素や雰囲気も抑えられているので、シングルプレーのホラーゲームだと尻込みしてしまう方でも、本作ならばあまり心配いらないでしょう。
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序盤こそそこまで驚異ではなかったアナも、ゲームが進むにつれてアグレッシブさを増していきます。追いかけてくる速度や唯一の対抗手段であるUVライトもほとんど効果がなくなってくるので、そこから本作の真の恐怖体験が待っています。
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ゲームクリア後には物足りなかった方のために、さらに難易度を上げたナイトメアモードも用意されています。通常モードでは物足りないという狂った方は、同志とともにプレイしてみてはいかがでしょうか。
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開発によると、現在新マップの制作にも取り掛かっているようで、近い将来の追加が予定されています。今後のコンテンツ拡張にも期待できる本作ですが、ほぼワンコインで遊べるので、気になった方はフレンドと共に崇拝者として館を訪れてみてはいかがでしょうか。その際はくれぐれも曲がり角での衝突にはご注意を……。