自力でサバイバルを行いたい方は閲覧ご注意ください。
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Iron Gate ABとCoffee Stain Publishingから、2021年2月2日に早期アクセスでリリースされた北欧オープンワールドサバイバル『Valheim』。北欧神話とバイキング要素をベースにした世界で、1人から最大10人までのマルチプレイが楽しめる作品です。
本作はリリース初週で販売数100万本を達成。Steam同時接続最大プレイヤー数が記事執筆時点(2021/2/12)で219,465人、Twitchでのピーク視聴者数が123,083人と全世界で非常に高い人気を獲得しています。
ゲーム容量が1GB程度でありながら、広大な世界で戦闘、建築、冒険とやれることが詰まっているのが非常に魅力的。遊ぶごとに世界や要素が拡がっていくシステムのため、自分のペースでじっくりと世界を探索して楽しめます。ただし、本作はチュートリアルがほとんどなく、ゲーム内でもヒントはありますが親切とは言えない部分があります(そこが魅力でもあるのですが……)。
そこで本稿では『Valheim』を世界を楽しむため、ネタバレになりすぎない程度で序盤の生きるコツや見落としがちな要素を紹介。「焚き火の煙が危険」「倒木でダメージを受ける」などの情報の書いてある「爆速プレイレポ」とあわせてご覧ください。
楽しすぎるサバイバル生活!でも悩みは多かった……。
爆速プレイレポから一週間。筆者の生活は進歩しました。
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さて、筆者の『Valheim』は現在それなりに立派な家を作り、金属製ツールを使用し、酒も醸造して楽しめる気ままな生活を送っています。この世界の生活をまあまあ満喫しているなと自負しているのですが、ここに辿り着くまでには、本当に色々な場面での試行錯誤がありました。死んだ数も10回では済んでいません。
序文でも書いていますが、本作のチュートリアルはかなり不親切です。ゲーム開始時に神の使い"フギン"から「この世界へようこそ!お前の目的はこれだ」と伝えられたあとは、ほぼ放置プレイ状態。アイテムを拾うなど特定の行動をすると"フギン"がゲームのヒントをくれるのですが、それも親切な内容ではありません。
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これは開発の求めるゲームデザインとしての話だと思うので、その是非について問うつもりはありません(個人的にはヒントが少ない中で模索するのも楽しい)。思い返せば、初期の『マインクラフト』なんかもほぼノーヒントだったものです。最初に何もわからずに夜を迎えたあの恐怖はとても貴重な体験だったと思います。
少し脱線しましたが、ここからは『Valheim』生活を送る上で欠かせない、いくつかの要素をピックアップしていきます。「そんなの当たり前だろ」と思う人もいるかも知れませんが、少しでもプレイで悩んでいる人の解決につながれば幸いです。
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生活を豊かにするためのTIPS
・生活の第一歩!木と石の拾い方!
フギンから物語の目的を伝えられ、自由に行動できるようになった主人公。初期位置から少し動くとフギンから「石と木を集めて石の斧が作れるよ」というアドバイスが貰えるので、まずは「石」と「木」を集めましょう。
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木材は落ちている枝を拾ったり、ごく細い樹木を殴って壊せば獲得が可能。石は地面に落ちている「小さい石」を見つければ入手できます。ちなみに、水辺にある白っぽい石は「火打石」という別のアイテムなので注意しましょう。
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石の斧を作ってからは伐採が可能になり、木の入手は容易になります(木によるダメージには要注意)。ただし、石に関してはしばらく地面から拾う生活が続くため、定期的に集めておくことが大切です。
・食べ物は3種持つこと!
爆速プレイレポでも少し触れていますが、本作の食事システムは少し特殊です。食べ物にはそれぞれ「体力」「スタミナ」の上限アップ数が設定されており、食べた合計の数値が基礎数値に加算される方式。簡単に言えば、美味しいものを多く食べることで体力やスタミナの上限が引き上げられるイメージですね。
プレイヤーが食べたものは食事スロットに3つまで登録され、消化(点滅)するまでは他のものを食べられません。上昇した体力とスタミナは時間とともに減少していきます。体力上限が上がれば単純に生存力に繋がるため、なるべくは3種類を常に食べている状態にしておくのが理想です。
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序盤では手に入る食べ物の種類も少ないですが、鹿や猪を倒して入手する生肉を焼いた「焼肉」が、大きく体力の数値が上がるため重要なアイテム。また、トカゲのような生物「Neck」のしっぽを焼いたグリルもおすすめです。やはり動物性タンパクは強い。3つ目のスロットはとりあえず「キノコ」「ベリー」などを組み合わせて、常に上限を上げておくと安心です。
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・アイテムの修理方法は意外と発見しづらい!?
序盤では、自分の拠点を作るまでに「石の斧」が壊れてしまうと思います。本作ではアイテムを修理するために、屋根のある「作業台」などが必要です。修理の方法は、クラフト画面にあるトンカチマークをクリックするだけ。修理のための素材などは不要です。
なお、修理できるのは作業台レベルでクラフトできるアイテムのみ(アイテム備考の修理設備レベルで確認が可能)。そのほか、金属ツールの修理は「鍛冶場」で同様の操作をする必要があります。修理方法は意外と気づきにくい本作の落とし穴のひとつです。
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このシステムを理解すれば、旅先でも作業台を作って最低限のツール修理ができるようになります。また、複数アイテムを持たずに済むためインベントリの整理にも繋がります。
・冒険のために船を使おう
本作はヴァイキングらしく、船の要素もしっかりと用意されています。ただし初期では小さなイカダしか作れないため、冒険というよりは"漂流"に近い状態。金属を扱えるようになると本格的な船がクラフトでき、ようやく少し遠くの土地も視野に入れた冒険が可能になります。
本作の操船は「舵を切る」「帆を張る」のシンプルな組み合わせで構成。帆は3段階の調節のほか、オールを使ったバックも可能という便利な仕様です。帆は風を受けた状態だと速度が出るため、上手く舵を切ったコントロールが重要となります。
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なお、船が陸に近づきすぎると座礁のような状態になることも。その場合はプレイヤーが身体で押して戻すことができます。船はなるべく、少し余裕を持った水場で止めるようにしましょう。また、船に乗る際には備え付けられている「ハシゴ」にインタラクトすれば、船上へとワープできます。
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自分だけの城を守るための建築TIPS
・地面は凸凹整地自由!
本作のマップはいわゆる自動生成式のため、スタート地点の地形はプレイヤーによって異なります(シード値入力は可能)。そのため、マップによっては斜面が多く建築しづらいなどの不都合が起こるかもしれません。
そんなときは作業台からクラフトできる「鍬」の出番です。鍬には「地面を平らにする」「地面を盛り上げる」「整地する」といった、地面に関わるアクションが可能。これを利用すれば、例えば水場を埋め立てる、斜面を少し削るなどの工事ができるようになります。
また、最初のボスを撃破してクラフトできるようになる「ツルハシ」は、地面を大きく削り取れるスグレモノ。本作は水場に繋がるように地面を掘ると、その場所まで水が流れる仕様です。そのため、マップに水源がある場合に自由に川や水たまりを制作できます。
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本作は、地形工事に関してはかなり自由。よほど地形が悪く、一部アイテムが手に入りづらい地形でもなかったら、我慢して世界を改造する方向にしても楽しいですよ。
・建材は100%バック!拠点は気軽に作ろう!
本作の建築はとても自由に行えるとても楽しい要素。シンプルな建材で作るならば要求される材料が比較的少なく、解体すると建材が100%戻ってくる仕様なので、気軽に試せるのが魅力的です。なお、建築にはいくつかのルールやレベルが用意されています。
拠点を作る際、リスポーン地点と夜を飛ばせる「ベッド」の存在は必要不可欠。ベッドを利用するためには「避難場所(雨風がしのげる壁や屋根)」「近くの焚き火」などの条件が必要です。また、作業台でクラフトや修理を利用するためにも屋根は必須になります。
逆に言えば、この条件さえ満たしてしまえばいつでも簡単に拠点が作れるということでもあります。『Valheim』ではフィールド上に前の住人(?)が残したと思われる廃墟が多く残されているため、そこを少し補強すれば簡単に拠点が構築できるでしょう。
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なお、修理の項でも少し説明していますが、作業台付きの拠点は冒険を楽にするため、何点か作って地図に記録しておくのがおすすめです。
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・潤いのある生活は活力につながる!
設備を揃えてついに完成した拠点。そこで休憩していると、上部に「快適:3」などのレベルが表示されていると思います。快適に休める場所にとどまっていることで、「休息済み」のバフがプレイヤーにもたらされます。
「休息済み」は体力とスタミナの回復速度を引き上げてくれる効果を持っており、あらゆる場面で便利なもの。快適レベルはその効果時間を1レベルにつき1分間延長してくれるため、なるべく快適な拠点を作れれば、ストレスのない生活を送りやすくなります。
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快適レベルを上げるためには、建築メニューにある「家具」カテゴリーの装飾アイテムの配置が重要。鹿の皮を装備品に利用するのもいいですが、もしちょっとでも生活に余裕が出てきたら「鹿革の敷物」などを設置しましょう。いかに戦士と言えども、潤いのある生活は大切なのです。
まあ極端な話をすると、「埋葬所」のようなダンジョンに焚き火を置くだけでも最低限の快適状態にはできるんですが……(焚き火の煙には注意)。
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・モンスターの襲撃イベントに要注意!
拠点で生活していると、突然「森が動いている」とのメッセージが表示されることがあります。これは襲撃イベントの開始を告げるもので、メッセージ表示中は次から次へとモンスターが押し寄せてきます。
モンスターの基本行動は「プレイヤーを最優先で狙う」「プレイヤーが屋内にいる場合は建物を壊そうとする」というもの。ここでいう建物は家だけでなく、周囲に置いてある施設も対象になります。放っておくと大きな被害になるため、何らかの対処を考えねばなりません。
一番「それらしい」対策としては、フェンスや杭の設置。杭には触るとダメージを受ける防衛用の物もあり、非常に強力です。しかし、一般生活でうっかり触ってダメージを受ける危険性もあります(筆者のフレンドがそれで死にました)。
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シンプルな解決法は、モンスターをひきつけて逃げ回るというものです。さいわい襲撃イベントの時間はそこまで長くないため、スタミナ管理にさえ気をつければノーダメージで終わらせることも可能。イベント終了後のモンスターたちは、距離をおいてしまえばどこかへ帰ってしまいます。
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なお、イベント中はどれだけ倒してもモンスターが補充されるため、戦う必要はありません。
ここまで『Valheim』を生き残る上で、皆様の役に立つかも知れないコツをお届けしてきました。本作はとにかくやることが多く、少し木を切って建築で頭を悩ませているだけで一日が終わることも珍しくありません。作業のスタミナ確保のために、食事管理も大切です。
試行錯誤が非常に楽しいのですが、どうしてもある程度サンドボックスやサバイバルに慣れているユーザー向けという印象の本作。遊べば遊ぶほどプレイヤーの工夫が形になる自由さが魅力なのですが、本作はゲームデザインとして「やれることが徐々に拡がっていく」ため、人によっては詰まった段階でゲームを諦めてしまったりしても不思議ではありません。
繰り返すようですが、今回紹介したのはゲームでも序盤のちょっとしたコツになる部分。ゲームでは世界を広げていくごとに、さらに多くの多くの要素が追加されていきます。
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