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国内のインディーデベロッパーMarudiceは一筆書き計算パズル『EQUALINE』を2021年2月8日Steamにてリリースしました。
本作はコミックマーケットなどでの頒布後、パズルゲーム専門のRTAイベント「Puzzle Game RTA Festival」への参加を記念して昨年itch.ioでDL版が配信。その競技性の高さでRTA界隈からも話題となっているパズルゲームですが、今回は気になる内容をプレイレポートにてお届けしたいと思います。
『EQUALINE』とは?
ところで皆さん、日頃から”計算”していますでしょうか?学生の頃はいやいやながら成績のために必死に頭をフル回転させていた筆者ですが、社会人ともなった今まともに計算する場面といえば、買い物の会計時かポケモンの努力値振りの時くらいでしょうか。
そんなブランクのある状態でこのゲームをやっていけるのか不安が残りますが、なんと本作の問題は小学生レベル。つまり算数です。お釣りの計算や割引シールの値段がわかれば問題ありません。内容はいたってシンプルとなっており、数字と記号を線でつなげて計算をこなす「一筆書き計算パズル」です。小学校で習う足し算、引き算、かけ算の答えを3×3の盤面上で求めます。
シンプルなルールながらも問題には時間制限が設けられており、限られた時間の中でいかに素早く計算をこなすかが重要になってきます。難易度や条件別でいくつかのゲームモードも実装されている本作。さっそくプレイしてみましょう!
『EQUALINE』の実内容に迫る!
本作のゲームモードは大きく分けて3つあります。徐々に大きくなっていく答えをいくつまで計算できるかを競う「エンドレスモード」。制限時間3秒やマス目の増加といった特殊条件下で計算に挑戦する「ミッション」。さらに、今まではイベント会場限定だった対戦モード「Calculation Battle」がSteam版より追加されました。
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まずは、自分がどのくらい計算できるのかを知るためにエンドレスモードからプレイしていきましょう。エンドレスモードには程よく考えながら解き進められるスタンダード、テンポよく易しめの問題を解くハイスピード、上級者向けの難しい問題に挑戦するエキスパートの3つの難易度に分かれています。
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ルールは簡単。決められた時間制限の中で画面左に表示される答えとなる数字を、数字と記号を線で繋げて計算するだけです。
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ただし、ひとつ注意しなければいけないことがあります。足し算とかけ算または、引き算とかけ算のような計算が組み合わさった時には計算の順番にルール(四則計算の順序)があるのを覚えていますか?例えば1+1×2=3(加減算より乗除算が優先されるため)になりますが本作では違います。一筆書きの仕様上、順番を前後させられないので1+1×2=4となるのです。
画面左に表示されるターゲットの数字は問題に正解するとひとつずつ上昇していきます。はじめは簡単だった計算も、進めば進むほど答えとなる値も大きくなるので難度はどんどん上昇し、画面上部に表示される制限時間もプレイに焦りと緊張感を持たせます。
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制限時間はゲームモードによって異なりますが、もちろん時間がなくなれば即ゲームオーバーになるのはどれも同じです。刻一刻と減り続ける時間は焦りを生みますが、計算を解くことができれば制限時間も増加します。また、どうしてもわからなくつまずいてしまった時は制限時間の5秒を消費して問題を作り直すことが出来ます。長考するかひらめきに期待するかの判断も大事な駆け引きとなるでしょう。
それでは、筆者の初回のプレイ結果を見てみましょう!
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あまりの結果に震撼しています……。小学生レベルなら100問くらいできるだろうと甘い考えを持っていました。これは自頭力なのか年のせいか…年のせいですね。そういうことにしましょう。
気を取り直して、もう一度挑戦してみます。1問目、2問目、3問目と順調に行きます。10問目を過ぎ、答えの数字が2桁になると手の動きが鈍くなりはじめます。
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結果はあまり変わらず、早くも自分の限界が見えはじめました。おかしい…お釣りの計算は出来るのに。いざプレイして感じたのは、時間制限の存在はかなり大きく迫る秒数に頭が混乱してきます。話は逸れますが、筆者がむかし大手ショッピングセンターのアルバイト面接に行った際に四則計算のテストをやらされたことを思い出しました。必死に問題を解いている目の前で、面接官の方がジッとこちらとストップウォッチを凝視しており、とても計算どころではなかった状況を今でも忘れません。
さて、筆者の実力もわかったところで他のモードも遊んでみましょう。通常の計算に飽きたら特殊なルールで遊ぶミッションに挑戦できます。各ミッションには解禁条件があり、エンドレスモードのクリア数や残り時間など様々な条件で解禁されていきます。
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ミッションは全部で24種類。足し算のみの問題や、制限時間3秒、はたまた4桁の答えに導くミッションもあるようです。
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エンドレスモードと違い、こちらにはクリアとなるノルマや難易度表示もされているので自分にあったレベルでサクサクと遊べます。
繰り返し挑戦し身についた実力を誰かにひけらかしたい時は対戦モード「Calculation Battle」で競い合いましょう。オフラインで友達と1画面を共有し1対1の算数バトルが楽しめます。また、Steam機能のRemote Play Togetherを使えばローカルマルチプレイの本作でも、オンラインで遊ぶこともできます。
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算数バトル友達がいないあなたも安心してください。対戦モードではレベル調整可能なコンピューターとも対戦できるので自分の実力をCPU相手に見せつけてやりましょう。
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本作を快適にプレイするにはやはりある程度の計算力は必要でしょう。そのため頭の回転が遅い筆者のようなプレイヤーには遊べるモードが限られてしまいました。実力をつけるために練習がしたくても、時間制限があるのでそれも難しいです。どのモードにも時間制限はあるので、今後無制限で遊べるモードが追加されることを期待したいです。
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しかし、プレイを続けるうちに少しずつではありますが確実に成長を実感でき、リプレイ性の高さからも中毒性を感じられました。3つの段階で解放されていく実績要素も含めればかなりやり込める作品でしょう。頭を使うことが好きな方はもちろん、計算に苦手意識がある方にもゲームをしながら頭を柔らかくできるできるのでオススメです。
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そしてここまでプレイしてきた本作ですが、BGMがなぜかめちゃくちゃカッコイイ。スタイリッシュな音楽に耳を傾けながらぜひ計算してみてください。