
『フォートナイト』チャプター2シーズン6の「ゼロクライシス」ストーリームービーに、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)などで知られるルッソ兄弟が映像監督として参加していたことがThe Vergeの独占インタビューで判明しました。
ルッソ兄弟は「Epicのチームとの仕事は素晴らしいものでした。フォートナイトはポップカルチャーの中でユニークな位置を占めており、Epic GamesのクリエイティブディレクターDonald Mustard氏は、我々を未踏の地に連れて行ってくれる先見性のあるストーリーテラーだと思っています」とコメント。彼らはゲームの開発者と協力して、オープニングシネマだけでなくチャプター2シーズン6のキャラクター設定の脚本、絵コンテ、演出を担当したとのことです。
また、Mustard氏は「シングルプレイのゼロ・クライシス・フィナーレは、進化する島の体験とゲーム内のチャプター2シーズン5の次に来るものを体験できるようなゲームプレイにしたかった」と語っています。
チャプター2シーズン5では、『ゴッド・オブ・ウォー』のクレイトスや『Halo』のマスターチーフなど、マイクロソフトやソニーを象徴するゲームキャラクターが参戦しています。そのほか、ゲーム業界のコラボのみならず、「ターミネーター」のT-800や「エイリアン」のゼノモーフといったハリウッド映画を代表するキャラクターの参戦など、ゲームの垣根を超えたコラボが話題となりました。
「ゼロクライシス」のストーリームービーでは、チャプター2シーズン5に参戦しているキャラクターを活かして演出する必要がありました。そこでMustard氏は、数々のヒーローが活躍する「アベンジャーズ/エンドゲーム」で成功を納めていたルッソ兄弟を抜擢したようです。
このストーリームービーでは各作品のオマージュが散りばめられており、ゲーム好きのみならず、映画好きから見ても楽しめる作品となっています。
過去に行われたマーベルと『フォートナイト』のコラボ
マーベルと『フォートナイト』のコラボは、2018年に開催された「アベンジャーズ/インフィニティウォー」との期間限定イベント「インフィニティ・ガントレット」が最初です。この期間限定イベントでは、フィールド内に出現する「インフィニティ・ガントレット」を入手すると、アベンジャーズの宿敵「サノス」に変身できるというものです。サノスはパンチやレーザーなどの強力な技を繰り出し、プレイヤーたちの前に立ちはだかりました。
翌年の2019年には「アベンジャーズ/エンドゲーム」とのコラボイベントが開催されました。このコラボイベントでは、アイアンマンやキャプテン・アメリカのアイテムがフィールドに出現したり、期間限定モード「エンドゲーム」も追加。このモードは、一方はヴィランのサノスとチタウリ、もう一方はアベンジャーズのアイテムを使うヒーローとしてインフィニティストーンを巡り戦うモードです。
そして2020年には『フォートナイト』チャプター2シーズン4「ネクサス・ウォー」が配信。アイアンマンやウルヴァリンなど多数のマーベルキャラクターが登場し、ヴィラン「ギャラクタス」を倒すというストーリーが展開されます。初めはマーベルと『フォートナイト』の期間限定コラボイベントでしたが、『フォートナイト』の世界に影響を及ぼすまでに発展していきました。
XboxのCMに登場する謎の男「ヌーブマスター69」
先日、マーベル実写ドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」とXboxがコラボしたCMが公開されました。このCMはアベンジャーズのヒーロー「ファルコン」が「ヌーブマスター69」というアカウント名の男性から、ゲームサブスク「Xbox Game Pass」の紹介をされるという内容です。
実はこの「ヌーブマスター69」、映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」にて名前だけ登場しています。『フォートナイト』で遊ぶソーの友人コーグをボイスチャットで「間抜け」呼ばわりし、雷の神ソーから「お前が暮らしている地下室まで飛んで行って、お前の腕引きちぎってケツに突っ込むぞ」と脅された過去があるのです。
このように、ゲーム内コラボのみならず『フォートナイト』が映画「アベンジャーズ」にも登場していたりと、お互いの世界に良い影響を与え合っている両者。その今後の展開に注目です。