最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2021年3月16日に、NIS America, IncよりSteamにて配信された『蒼き翼のシュバリエ + 新釈・剣の街の異邦人』ついて生の内容をお届けしたいと思います。
『蒼き翼のシュバリエ』『新釈・剣の街の異邦人』について
『蒼き翼のシュバリエ』はエクスペリエンスが開発し、2010年にPCでリリースされた『円卓の生徒』を、PS Vita用にリメイクして2019年に発売した3DダンジョンRPGです。そのリメイク版がPCへ再移植されたのが本作となります。
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同梱の『新釈・剣の街の異邦人』は、『円卓の生徒』と同じ世界観で違う時代を舞台とした2014年発売の『剣の街の異邦人』をリメイクした作品。やはり3DダンジョンRPGで、ゲームシステムも多くの共通点があります。こちらも最初はPCおよびXbox 360で発売後、バージョンアップを重ねながらPS Vita、Xbox Oneなどへ移植されてきたタイトルで、今回のリメイクでPC版へ最新版で帰還を果たしました。また、こちらは今後のバージョンアップでカスタムポートレート機能「PICTUREGATE」も旧PC版同様に再び利用可能となるようです。
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ダンジョンRPGの古典『ウィザードリィ』に大きな影響を受けているとのことで、ポイント割り振り方式のキャラクターメイキングやテンポの早いハック&スラッシュらしいダンジョン探索などが楽しめます。
今回は『蒼き翼のシュバリエ』の方をプレイしたので、その様子をお伝えしたいと思います。
『蒼き翼のシュバリエ』を実プレイ開始……したのはいいものの!?
起動するとまず、どちらのゲームをプレイするかを選択するランチャーが立ち上がります。英語版のタイトル表示になっていますが、上が『蒼き翼のシュバリエ』、下が『新釈・剣の街の異邦人』です。発売した時系列に沿ってプレイしたいので、今回は『蒼き翼のシュバリエ』を選びます。
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さっそくニューゲームしてみたんですが、なぜか英語版設定のまま始まってしまいました。Steamのプロパティにも言語タブがなかったので、ゲーム内の設定で切り替える方式と思うのですが、タイトル画面にはゲームの設定を変更する項目がありませんでした。
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仕方ないのでこのまま進めます。
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シナリオを読み進めるとそのまま戦闘に入りますが、コマンドはアイコンなので物理で殴る分には困りません。
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難なく勝利して、ようやくダンジョン内を移動できるようになります。何かシステム設定的な機能があるとすれば、あとはもうこのタイミングで表示できるメニュー内しかないでしょう。
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色々試してみたところ、キーボードなら[F]キー、XboxコントローラーならXボタンでメニューが表示されました。
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[System]→[Options]で設定画面が開き、果たして無事に言語の設定項目を発見しました。日本語に設定して戻るとメニューもしっかり日本語化されています。もし日本語でゲーム開始できない人がいたら、上記の設定方法を試してみてください。
日本語でもう一度ニューゲーム!
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というわけで、日本語でもう一度最初から。プレイヤーはまず「円卓の騎士」を率いるゼクスとしてゲームを進めていきます。どうやら魔王と決戦の場面らしいです。ニューゲームしてこんなにすぐ話が終わるわけはないので、つまりきっと、まずは負けバトルでチュートリアルっていうアレです。
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「円卓の騎士」の仲間で、英語版でも出てきたエルフ娘と合流してダンジョンを進んでいきます。この段階ではまだミニマップのような機能はないようですが、あまり広くないのですぐ階段が見つかります。
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仲間をもうひとり拾って魔王の待つ最上階へ辿り着くと、いよいよボス戦です。
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いやまあ、ここで負けるのはお約束なのですが、戦闘は前のターンと同じコマンドを繰り返す「Repeat」や、演出を簡略化して高速化する「高速実行」といった機能があってかなりサクサク進みます。
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バトル自体には勝ちますが、予想通り魔王の奥の手らしきものを食らって瀕死に。頼みの綱である魔法の杖も砕け、結局は全滅してしまったようです。
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ここでオープニングデモが始まり、その後のストーリーが語られます。光の勢力である「円卓の騎士」は魔王に敗れ、闇の勢力は世界中に支配を広げました。しかし、「円卓の騎士」のリーダーであったエクスの魂は、百余年を隔てて辺境の村に転生し、再び闇との戦いに立ち上がるという筋書きです。
古き良きCRPGの伝統、キャラクターメイキング!
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オープニング後、いよいよ本編のプレイヤーをキャラクターメイキングします。魔王との戦いで命を落とした先代エクスが転生した姿という設定になるようです。デフォルトでは先代と同じ名前がついてますが、自由に入力することができます。
クラスはオールマイティなヴァリアント固定で、サブクラスはまだ選ぶことが出来ません。「魂の元型」は簡単に言うと種族で、キャラクターたちは出自が決まっているので外見的な種族は変更できませんが、特性値は「魂の元型」で選んだ種族の数値で計算されます。
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特性値はボーナスポイントの割り振り制で、古典RPGの雰囲気が感じられます。与えられるポイントはメインクラスのレベルと同数で、ランダム性はないので、数値が低いキャラを死産にして何度も振り直す必要はありません。
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性別・ビジュアルも選択可能。顔を見せないビジュアルや性別「不明」なんて項目も用意されているので、せっかくなのでミステリアス路線の設定を選択。いかにも物語の途中で実は美少女だったことが明かされそうな謎めいたキャラクターが出来上がりました。
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そして、ついに本編開始です。いきなり100年も時が飛んで、どこかの渓谷で目を覚ますプレイヤー。襲ってきたゴブリンを撃退してキャラメイクした能力の使い心地を試すも、戦闘後意識を失ってしまいます。そんなプレイヤーを迎えに来る謎の少女。どうも、この娘がプレイヤーをこの渓谷に呼び寄せたようです。
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目を覚ますとミグミィ族(本作の中のホビット的位置づけの小人種族)の村で、村長の家に寝かされていました。近辺ではゴブリンの動きが活発になってきていて、今もちょうどひとりの村娘が薬草採りに行ったまま行方不明になっているところらしいです。
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血の気の多そうな赤毛の少年は行方不明の娘の幼馴染みらしく、彼女を助けに飛び出していってしまいます。この展開なら当然、少年・少女を心配する村長の頼みを受けて、プレイヤーは二人を探しにいくわけです。期待通りの展開!
記憶喪失の転生者、見習い冒険者の先生になる
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クエストの探索先は3Dダンジョンになっていて、1マス単位で移動しながら攻略していきます。
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本編からはオートマッピング機能が解放されているので方眼紙を用意する必要はありません。
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ダンジョン画面上にもミニマップが出ているので、これを頼りに進んでいくと、イベントらしきシンボルが。早くも赤毛の少年に追いついたようですが、どうやらモンスター相手に苦戦している模様。
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速攻倒すと、少年は羨望の目を向けてきて、弟子入りしたい的なことを言い出します。
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すると、少年のキャラメイク画面に移行。なるほど、こうやって仲間が増えていくわけですね。そして、どうやらプレイヤーは、他のパーティメンバーを鍛える先生という立場になるようです。ひとまず、赤毛の少年サウル君は名前も変更せず、見た目の印象からクラスもそのままファイターに。
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さらにダンジョンを進んでいくと、今度はエルフの少女が現れます。戦士クラスを入れたら次は当然魔法クラスというわけです。この感じだと、最初のうちは基本的なクラスを想定したキャラクターが順に出てくるっぽいので、クラスの選択はデフォルトのままプレイしてもよさそうです。ただ、このゲームは隊列の前から3人が自動的に前衛になるので、このエルフっ娘は前衛職に変えるパターンもアリです。
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3人パーティに体制を強化して攻撃呪文も揃ったところで、ダンジョンをガンガン進み、立ちはだかる中ボスを下してマップの一番奥へたどりつくと、ようやくさらわれた村娘を見つけます。ちょうどゴブリンの親玉が儀式の生贄として崖の下に投げ落とそうとしている危機的状況。
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隙を突いて逃げ出したミグミィ族の少女を仲間に加え、4人体制でついにボス戦です。ちなみに、少女はデフォルトだとヒーラーで、ちょうどいい回復手段の強化になります。
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ボス戦に勝利すると、エルフ娘がこの地に来た理由が語られます。ちょうどゴブリンの親玉がミグミィ族の少女を突き落とそうとしていた崖の下に、空飛ぶ城が眠っていて、それを探しに来たというのです。
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この「ロンドエール」がこの先、プレイヤーと生徒たちが活動する拠点となり、城の円卓に生徒を揃えて、魔王に立ち向かう戦力を育て上げることになる。という話のようです。
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ちなみに、最初に会ったミステリアスな少女は、この「ロンドエール」の番人であることが明かされます。あれ、てことはもしかしてこの娘、メカ娘だったりする……?
今回はストーリー的に区切りがいいので、ここまで。スクリーンショットからは分かりにくいのですが、『ウィザードリィ』に影響を受けたというだけあって、ダンジョン探索は移動も戦闘も動作がキビキビしていて進行が早く、ハクスラ的に集中しやすい印象です。ストーリーもここまではベタな展開で、まさに古き良きRPGらしいRPGが楽しめそうな作品でした。
タイトル:蒼き翼のシュバリエ + 新釈・剣の街の異邦人
対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日:2021年3月16日
記事執筆時の著者プレイ時間:3時間
価格:4,180円(2021年3月24日までは20%オフの3,344円)