早期アクセスタイトルとして配信され、わずか6週間で売上本数が600万本を突破するなど大躍進を遂げるPC向けオープンワールドクラフトゲーム『Valheim』。筆者は、そんな本作を読者と一緒にプレイする「読者参加型Valheim生活」という企画を担当しています。
先日も読者とのオンラインマルチプレイを深夜まで楽しんでいました。そんな折、読者のひとりが、深夜の眠気を吹っ飛ばすような愉快痛快なアトラクション「ヴァイキング」を造ったのです。今回は、そんな新時代の到来を感じるアトラクションについて紹介していきましょう。
その前に、そもそもヴァイキングって何?
さて、冒頭文を読んで「アトラクションのヴァイキングってなに?」と思った人もいるのではないでしょうか。実は筆者もそのひとりでググるまで知りませんでした。
ヴァイキングとは、左右に大きく揺れる帆船を模した大型ブランコのアトラクションです。遊園地によって名称が違ったり、そもそも帆船が宇宙船のデザインになっていたりするので、ヴァイキングという名前に愛着が湧かない人がいるかもしれませんね。
ただ、それでもヴァイキングの姿形をみれば「あっ、これか!」と思うはずです。
ヴァイキングが造るヴァイキング!
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筆者が市長を務めるゲムスパシティは、人口増加によって住宅が密集したせいでフレームレートが著しく低下しました。ここに訪れた読者も「ハハ……ここ重いっすね……」と言って去っていく始末。そんな状況下では、当たり前のように町から脱出する住民が続出します。
今回このヴァイキングを造った人もそのひとり。彼は、ゲムスパシティから離れた場所で遊園地をつくり、時折、住人の引き抜きを行っていました。そこで住人をもっと呼び込めるアトラクションを作ろうと考えたのでしょう。
彼が造ったヴァイキングは、小型船の帆の部分を、軸となる「木の屋根交差45度」に引っ掛けて宙吊り状態にして、開閉するドアを動力にして揺れ動きます。
ただ、まだこの時は試作段階。ヴァイキングを揺らしていく内に、横にずれて最終的に地面に落ちてしまいます。
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そこで「木の屋根交差45度」をさらに設置して安定性を高めます。これで横にズレることはなくなりました。
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「なぜヴァイキングを押すのにドアが必要なのか?」と疑問に思った人もいるでしょう。宙吊りになった状態の小型船は、人の力で押すのは困難なため、開閉するドアによる正確な力が必要不可欠なのです。
ただ、ドアを一度開閉しただけでは小型船は少ししか揺れないので、揺れるタイミングを見計らって何度も開閉させて揺れる勢いを増していく必要があります。
この作業は少し面倒ですし、何よりドアを開閉する度に軸部分がダメージを受けるという問題を抱えていたのですが、ロングシップでの本格ヴァイキングを製作する過程でこれが改善されていきました。
ロングシップで本格ヴァイキング!
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小型船のヴァイキングを製作した彼は、ロングシップのヴァイキングの製作に着手します。ただ、小型船よりサイズが大きくなったことでドアの開閉の力だけでは船を揺らすことが困難になり、さらに船体の動きも不安定に……。
その問題を解決したのが発射台です。
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まずは、傾斜になっている発射台からロングシップを滑走させてヴァイキングの軸部分に衝突させます。すると、ロングシップの帆の部分と軸部分がうまい具合に組み合わさり、滑走の勢いのみで船体が大きく揺らせるようになるのです。しかも、この発射台によって開閉するドアより安定した動力を得られました。
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残念ながら軸部分のダメージは相変わらずですが、多少軽減されています。この方法でもドアが傾斜に置かれた大型船を止めるストッパーとして活用されており、アトラクションのヴァイキングにおいてドアは必需品であることがわかりました。
なお、もう一度アトラクションを楽しむにはロングシップを破壊して発射台で造り直すという作業が必要になります。その様子はちょっとシュールです……。
小型船と大型船のヴァイキングが動く様子については記事冒頭の動画から確認できます。
ヴァイキングを題材としたゲームで「ヴァイキング」を再現する……少しダジャレっぽくてバカバカしく思えますが、実際に体験してみると超楽しいです!
これまで理想のマイハウスを作ってきたヴァイキングの中には、お飾りとして庭にブランコを設置しようと考えている人もいるかと思いますが、ここはワイルドにアトラクションのヴァイキングで攻めてみてはいかがでしょうか。