気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Broken Arms Games開発、PC/Mac/Stadia向けに5月13日にリリースされたワイン生産シミュレーション『Hundred Days - Winemaking Simulator』開発者へのミニインタビューをお届けします。
本作は、小さなワイナリーの醸造家兼経営者として、ブドウの栽培からマーケティングまで行いながら会社を発展させていくワイン生産シミュレーション。開発者の実家はイタリアでワイナリーを経営しており、開発者自らもワイン造りの専門家としての知識を本作の開発に投入。本格的なシミュレーションでありながらも、カジュアルに楽しめる作品に。日本語にも対応済みですが、もし誤訳などがあればSNSやメールで連絡して欲しいとのことです。
『Hundred Days - Winemaking Simulator』は、2,570円(5月21日までは10%オフの2,313円)で配信中。
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――まずは自己紹介をお願いします。
Elisaこんにちは。小さなゲームスタジオBroken Arms GamesでビジネスデベロッパーをしているElisaです。私たちは6人で活動しており、私以外に、当スタジオの共同設立者であるYves、ゲームデザイナーのFrancesco、3DアーティストのAlice、プログラマーのFedericoとMauroがいます。私たちはイタリア・ピエモンテの片田舎を拠点としています。ここは素晴らしいワイン生産地であり、2014年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。開発チームの全員がゲームとテクノロジーへの情熱を持っています。
――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?
Elisa本作の開発は2018年にスタートしました。本作は、Yvesと私がこの素晴らしい地方で育ち、私たちの家族も昔からワイン生産に従事していたと言うことから生まれました。友人から「ワイン生産をテーマにしたゲームを作れる会社なんて、君達ぐらいだろうね」と言う冗談を聞いた時、本作の開発について真剣に考え始めたのです。
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――本作の特徴を教えてください。
Elisa本作のコンセプトははとてもユニークです。ワインをテーマとしたゲーム自体、他にほとんどないでしょう。本作はマネジメント/シミュレーションゲームですが、リアルさを損なわないようにしつつも、面白いパズル要素を追加することで、多くの方にカジュアルに遊んでいただけるようにしています。本作では、ブドウがワインになるまでというワイン生産サイクルをディテールまでしっかりと描き切っているのです。
本作でプレイヤーは、小さなワイナリーの運営を担うことになります。育てるブドウの種類から最終製品の命名まで、ワイン生産におけるあらゆる決断がプレイヤーの手に委ねられているのです。ブドウ畑の世話をし、季節の移り変わりのリズムを把握し、ブドウを収穫し、ワインボトルにラベルを貼り、それを販売します。プレイヤーのあらゆる選択が、生産し販売するワインの質と量に影響を与えるのです。世界で評判の会社になったら、さらにビジネスを拡大し、日々のスケジュール管理もしっかりと行いましょう。各ターンがプレイヤーにとって新しい人生における1日であり、一度ビジネスが波に乗れば、より大きな成功を目指すためにより細かな部分に気を遣う必要が出てきます。
――本作が影響を受けた作品はありますか?
Elisa本作は『Cultist Simulator』や『Two Point Hospital』と言った、いくつかのゲームから影響を受けています。
――新型コロナウイルスによる開発への影響はありましたか?
Elisa開発チームは以前からリモートで作業をしていましたので、私たちにとってそれほど大きな変化はありませんでした。しかし、ロックダウンというのはもちろんチームメンバーのメンタルヘルスに影響を与えましたので、できるだけストレスや過重労働は避けるように努力しました。
――本作の配信や収益化はしても大丈夫でしょうか?
Elisa配信はぜひしていただきたいですし、教えていただければこちらでもリポストし、より多くの人に広く知ってもらうお手伝いをさせていただきます。
――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。
Elisa日本の皆さんには、イタリア文化のものの見方や感覚をわかっていただけると思いますので、皆さんには本作を気に入っていただけると嬉しいです。本作は、私たちが自分たちの地域と文化遺産をどれだけ愛しているかと言う証なのです。
――ありがとうございました。
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本連載は、リリース直後のインディーデベロッパーにメールで作品についてインタビューする連載企画です。定期的な連載にするため質問はフォーマット化し、なるべく多くのデベロッパーの声を届けることを目標としています。既に400を超える他のインタビュー記事もあわせてお楽しみください。