最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。
そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。 今回は2021年5月27日に3D Realmsおよび1C EntertainmentよりPC向けに早期アクセスでリリースされた『Graven』について生の内容をお届けしたいと思います。
『Graven』とは
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本作は、90年代オマージュなFPSが多数発表された「Realms Deep 2020」にて発表された、ダークファンタジーな中世世界が舞台の1人称アクションアドベンチャーゲーム。Raven Softwareが開発した『HeXen II』の流れを汲む作品がもし初代Unreal Engineで作られていたら……?というところから始まった作品であるとのこと。そのコンセプト通り、かなり『HeXen II』を彷彿とさせる内容に仕上がっています。
『Duke Nukem 3D』『Half-Life』でキャラクターデザインを務めたChuck Jones氏、『BLOOD』『ファイアーエムブレム』『DUSK』などの声優を務めるStephan Weyte氏と豪華なスタッフが携わっています。
ゲームスタート!のその前に
さて、本作を起動し、New Campaignをクリックするとプレイ前の注意事項が。
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要約すると、「『Graven』のプレイ中はインベントリや完了したクエストが常に保存されるよ!」「1度プレイを終了してから再開すると常にハブとなる街からスタートすることになるよ!」「ワールドの各地ににあるリスポーンポイントはチェックポイントになるよ!」とのこと。よーく確認して、再開時に最初の街になっていても焦らないようにしましょう。確認が済んだらいよいよゲームスタートです!
『Graven』の実内容に迫る!
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スタートすると巻物に描かれた絵とともにストーリーが語られます。謙虚で敬虔な神父である主人公は、運命的に出会った養女の父として幸せに暮らしていました。しかしある日、信仰の違う者たちから反感を買い養女を殺されそうになってしまいます。そんな時、謙虚なはずの主人公から正義の怒りの力が爆発し、養女を殺そうとした人間を殺してしまいます。それを取り押さえられた主人公は異端者と糾弾され……それっきり一度も娘と会うことなく有罪となってしまいました。
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その後、主人公が目覚めると沼に浮かぶ小さな船の上に。辺りを見回すと家が燃えていたり死体が浮いていたり、なんなら水がめちゃくちゃ濁っていたりと何やらただ事ではない様子。すると突然、船の後ろに乗っていた老人が話しかけてきました。
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話を聞いてみると、どうやらこの世界では「死んだほうがマシ」といえるような厄介な疫病が蔓延してしまい、時間が止まったかのように社会が停滞してしまっているといいます。老人の話を聞いていると、街の波止場に到着。老人から、魔法か何かに使うのであろう杖を授かり運賃を払おうとします。
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しかし、「それはワシよりお前さんのほうが必要だろう」とタダ乗りさせてくれることに。この老人、いやおじいさま、優しすぎる!そんなイケメンおじいさまに惚れそうになりながらも、冒険へ出発です。
まずは最初の任務をこなそう!
とりあえず街に入ろう!と進んでいると、門が閉まっているます。門番さんに話を聞いてみると、どうやら地下の水路が大量の死体で詰まっているから直してきたら入れてやると言われました。波止場にあった地下水路に通じる入口から入って詰まりを解消させてあげなければ中に入れてもらえないようです。
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出鼻をくじかれた主人公は一旦波止場に戻ると、地下水路に通じる入口を発見。なにやら板が打ち付けられていますが、杖で殴ってぶっ壊しちゃいましょう!
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地下へ潜り階段を下ると、転がった死体の横に怪しい紋章が浮かび上がる紙が。迷わず手に入れると、手から炎を放つ魔法をゲットしました。これを使って松明に火を灯したりクモの巣を燃やしたりして仕掛けを解くようです。魔法は手に入れましたが、ここにはお目当ての死体の山は無い様子。
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他の階段を見つけて下ると、人型の敵が出現しました。武器と呼べるようなものは持っていませんし、魔法も攻撃には使えないようなので、仕方なく杖を使って殴ることにします。有利な高所を取ってから襲いかかると……
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ボロン。敵の頭が転げ落ちました。……杖で板を壊した時点で薄々感じていましたが、どうやら主人公は木の杖で頭を落とすことのできるほどの強靭な腕力の持ち主であるようです。その後も敵をブン殴りながら進むとお目当ての死体の山を発見。その横には「ここに置いてくれ!」と言わんばかりの半透明のタルが浮かんでいます。死体の山は主人公の腕力を持ってしてもびくともしないため、使えそうなタルを探すことにします。
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臭そうで不衛生な地下水路の水に浸かりながら探索を進めているとレバーとそれをはめる穴を見つけました。
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その中からいかにも爆発しそうな真っ赤なタルを運び出し、死体の山の前へ。そして魔法を放つと大爆発!死体の山が粉々に飛び散りました。汚ねぇ~!
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本当にこれで良かったのかと不安になりながら門番に話しかけにいくと、「よくやったと思うが、悪臭を持ち帰らないでほしかったな……疫病のほうがまだいい匂いがするよ」と文句を言われたものの、どうやら正しいやり方なようです。豪快!さて、これで街に入ることができます。
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イヤミそうな徴税人が登場!
街に入ると、何やらイヤミそうな徴税人が現れました。話しかけると、「人にお願いすをるのは嫌だが、お前は通りすがりのようだし、少なくともここの出身ではないし、病気でもないようだから…… 沈んでしまった灯台に燃料を補給して火を付けてこい」と頼まれます。いけ好かないヤローですが、引き受けてあげねばならないようです……
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この先敵も強くなりそうなので念の為街で武器を購入しておくことにします。そろそろ遠距離で攻撃できるようになりたい……。というわけで、手に装着する弓を購入。これでより被ダメージを少なくできそうです。
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いざ灯台へ!と向かっていると、ガチガチに封鎖された門を発見。覗いてみると……
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もう人ではなくなってしまったような者たちの無数の手が!この世界、思ったよりゾンビ物っぽい!さっき頭を落とした敵も元はこの街の住人だったのでしょうか……。気を取り直して灯台へ向かいます。灯台に向かうと扉を開くと、武器が落ちています。これは……どう見てもさっき買った武器。400ゴールドが無駄になり、また主人公の心を折ってきます。
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道中で剣を拾いながら、灯台を発見。ここに燃料タンクと火をおこせるものを持ってくる必要があるようです。
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といっても、やることはマップの未探索エリアを敵に対処しながら探索すること。仕掛けらしきものを発見するとたいていその先にお目当てのアイテムが存在します。地味といえば地味なのですが、この落ち着いた楽しさはなかなか触れてみないとわかりづらいかもしれません。2つの燃料タンクをはめ込んで炎を放つ魔法で火をおこすとカットシーンに。これで無事ミッション完了です。
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イヤミな徴税男に報告しに行くと、雑な感謝とともに「疫病を食い止められると思うなら、公文書館かその奥の沼地ある呪われた家に行くといいぞ」という情報が得られます。ということで、向かいましょう!
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さて、次のミッションへ!と思ったら……?
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……進めない!(汗)門のオブジェクトが消失し、見えない壁によって進行不能状態に陥るバグであるようです……。
今後解決されることを祈りながら開発者宛にSteam掲示板で報告し、今回のプレイは終了です。なお、開発者より修正予定であるという回答も得られました。本作はまだ正式リリース版ではない早期アクセス版。改善に協力できる人は買って協力して、気長に完成を待ちましょう。
バグという悲しい結末を迎えてしまいましたが、ダークで雰囲気たっぷりなローポリゴンで描かれるフィールドは素晴らしいの一言に付きますし、誘導しすぎない探索の余地と設置すべきアイテムは明示してくれるなどの細かい部分の親切さがうまく噛み合っている印象で、不親切すぎず過保護すぎないちょうどいいバランスでした。ミッションやストーリーの理解のために多少の英語力は必要ですが、じっくり楽しめる人にはおすすめしたいタイトルです。
タイトル:『Graven』対応機種:PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)
記事におけるプレイ機種: PC
発売日:2021年5月27日 (早期アクセス)
記事執筆時の著者プレイ時間:2時間
価格:2,570円(6月3日までは2,313円)