Blackbird Interactiveが開発し、Gearboxパブリッシングでリリース予定の宇宙RTS『Homeworld 3』。投資型クラウドファンディングサイト「Fig」にて出資者を募集していた本作ですが、キャンペーンで募集していた利益配分が行われなくなったことが明らかになりました。
2015年8月に設立されたクラウドファンディングサイト「Fig」は、プロジェクト成功後に「開発資金を出資した人間に利益分配される」独特のシステムが特徴。これまで『Pillars of Eternity II: Deadfire』『Outer Wilds』『WHAT THE GOLF?』など数多くの作品がプロジェクト成立させています。
『Homeworld 3』は、2019年8月にFigにてキャンペーンを開始。目標額は1ドルに設定されており、実質的な予約受付として50ドルから最大1,000ドルまでのコースを用意していました。プロジェクトの説明には出資者が利益を得るチャンスについて明言されています。2019年9月にはプロジェクトを終了、その後の予約をあわせて1,599,394ドルの資金を集めています。
しかし、本作への出資を行ったユーザーに対して「ゲームの提供は行うが利益分配は行わない」とする旨のメールが届いたことがRedditの投稿で明らかに。理由について、パブリッシャーを務める「Gearboxの最近の変更」のためとしていますが詳細は明らかにされていません。
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海外メディアGamesIndustry.bizでは、2021年2月のEmbracer GroupによるGearboxの買収が理由ではないかと推測。FigがGearboxと進めようとしていた利益配分に関する話し合いが、買収の発表後に「話し合いが頓挫した」とFigのCEOであるJustin Bailey氏がコメントしたとしています。
なお、ゲームの開発自体は順調であるということです。