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Behaviour Interactiveが提供する『Dead by Daylight』は、7月1日から5周年記念イベントが開催中です。先日はSteamでの同時接続数も過去最高となり、未だに話題性を保ち続けています。
サービス開始から5年経ち、ゲームのバランス調整や新規キャラクターの増加など、昔遊んでいた方がいざ久しぶりに遊ぶと浦島太郎状態になってしまうのではないでしょうか。また、今まで名前だけ知っていて「せっかくの5周年ということで遊んでみたい。でも今さら遊んでも……」と悩む方もいるはず。
今回はそんな完全初心者や久しぶりに遊ぼうと思った人が、慣れるまでの立ち回りとサバイバー側オススメのパークを筆者の独断で紹介していきます。
そもそもDBDってどんなゲーム?
このゲームは、非対称型の対戦サバイバルホラーゲームです。プレイヤーは鬼(キラー)側と人間(サバイバー)に分かれてそれぞれかくれんぼと鬼ごっこを繰り広げます。サバイバー側は、各地に配置されている発電機を5つ修理し、出口を開けて逃げるのが目的です。キラー側はそれを阻止して全員をフックに吊るすことが出来れば勝利。1:4でゲームが進行するため人数差でサバイバー側が有利かと思いきや、キラー側の身体能力や特殊能力が強く設定されているため、脱出するためには協力が必須となることを覚えていてください。
育成は1人ずつ
もしもビジュアルが好みだったり、コラボのキャラクターに興味を持って始めようと思うのであれば、好きなキャラクターを使いましょう。経験者有利がなかなか覆せないため、最初の内は上手く動けず悔しい思いをすることが多いのがDBD。モチベーションの維持は最優先です。その上で、特に遊んでみたいキャラクターがいない場合は、個人的に2人のキャラクターをおすすめします。
クローデッド・モレル
ドワイト・フェアフィールド
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この2名のキャラクターは最初から使用することのできるキャラクターであり、後述する専用の特殊能力(パーク)が使いやすくまとまっています。ゲーム中に手に入れたポイント(BP)を利用して、キャラクターそれぞれのレベルを上げると使用できる能力が増えるため、快適に遊ぶためにはしばらく準備が必要です。レベルが低い最初のうちは満足にパークを使えないので不利な状況が続きます。その上で色んなキャラクターのレベルをあげようとすると、膨大な時間と忍耐が必要になってきます。
プレイスタイルはそれぞれですが、流石にかなりキツイので、いろんなキャラクターを使うよりは1人のキャラクターを決めて育成していきましょう。
最初のうちは無理をしない
サバイバー側は色々とやるべきことがありますが、兎にも角にも脱出が出来なければ勝利にならないので、何よりも発電機を修理する事が最優先となります。他にも邪魔をしてくるキラーから逃げるチェイスや、釣られてしまった仲間を助ける救助も必要となりますが、基本的に一対一だと確実にキラー側が有利のため、慣れないうちは逃げてもすぐに追いつかれ、味方の救助に行っても先回りしているキラーに邪魔をされてしまいます。最初の内は無理をしないで他の人に役割を任せつつ、自分は発電機を修理することを第一目的にしましょう。
「歩く」と「しゃがむ」は重要
サバイバー側は走ることでキラーから逃げたり目的地に早く到着したりすることができますが、走った場所にはキラー側が確認できる赤い傷のマークが残るため、結果的に相手に自分の場所を教えてしまうことに繋がります。無闇に走るとキラー側の罠を踏んで窮地に立たされてしまうことも多いため、常に走り回るのではなく、状況に応じてしゃがんだり歩くようにするとグッと生存率が上がることを覚えておきましょう。
慌てない
基本的にキラーは視界が狭く、こちらを見つけることが難しくなっています。反対に、サバイバー側はキラーが近づくと心音が大きくなり、近くに敵が来ていることが分かります。その音にびっくりしてついつい走ってしまうと、相手がその痕跡に気付いて自分からピンチを呼び込んでしまう時も。敵が近づいてきたと感じたら、可能な限り周りを見渡して、キラーを探してみましょう。まだ気づかれていない場合は草むらや岩の陰、ロッカーなどに身を潜めてやり過ごすのも1つのテクニックです。
キラーに見つかったら
かくれんぼ・鬼ごっこゲームの性質上、相手はこちらを見つけ次第全力で追いかけてきます。その場合はこちらも走って逃げましょう。大事なのは、周りが見渡せる見晴らしのいい場所には行かず、入り組んだ建物や小屋の近くなど障害物のある場所に行くことです。入り組んだ場所に行くことで、敵の攻撃を避ける確率が上がり、少しでも時間を稼ぐことで味方の発電機の修理時間を稼ぐことが出来ます。場合によっては敵が自分を見失って逃げ切ることも可能です。注意点としては、図らずも味方の方向に走ってしまったり、仲間が吊られている近くに逃げたりすると全員のピンチに繋がるため、逃げる時は可能な限り周囲を見るようにしましょう。
捕まってしまったら
もし相手とのチェイスに負けて捕まってしまったら、担がれてフックに吊られてしまいます。それまでの間、サバイバーはもがいて抵抗できるため可能な限りもがきましょう。基本的には間に合いませんが、吊られるまでの間にゲージがマックスになると、キラーを怯ませその場から逃げることが出来ます。ゲームのルール上、3回吊られるか吊られた際に設定されるゲージが0になるとゲームオーバーになるため、少しでも可能性を広げるためにできることはやっておきましょう。
なお、残念ながら釣られてしまった場合は、基本的に仲間に救助してもらうまで素直に待つことが理想です。吊られた最初の1回目のみ自力でフックから脱出を試みることが出来ますが、基本の成功率は約4%。その上挑戦できるのは基本的に3回までです。脱出に失敗するごとにゲージが減っていき、ゲージが半分を切ると2段階目に移行。2回吊られた場合と同じ状況になってしまうため、それだけピンチに近づきます。仲間が一向に救助に来ない場合など、絶望的な場面では試すのも手ですが、基本的に救助を待ったほうがお得なのでオススメしません。ちなみに筆者も何度か試したことはありますが、これまでに一度も成功したことはなかったりします。
基本的に遊ぶ上での立ち回りは以上です。他にも細かいところは色々とありますが、一気に覚えるのも大変ですし、何よりも意識しながら遊び続けても疲れてしまいます。少しずつ慣れていって、また1つまた1つ覚えてできることを増やしていきましょう。目指せ脱出!
そのほかにも、ゲーム内ではサバイバー・キラーそれぞれにゲームを有利にすすめることのできるパークという能力があります。こちらはキャラクターのレベルが5つ上がるごとに1つ選択可能で、最大4つまで利用できます。パーク自体非常に種類が豊富で、また効果も多岐にわたるため自分にあったパークを付けていく事になりますが、最初のうちはどれが使いやすいのかか分かりにくいのが難しいところ。
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今回は、個人的にオススメのパークを紹介しておきますので、よければ参考にしてみてください。なお、オススメの基準は「どんな状況でも役に立ちやすい」ものとなっています。
凍りつく背筋
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プレイヤーの間では、通称「猫」と呼ばれているこのパーク。効果は単純で、一定距離に近づいたキラーが自分の方向を向くと発動します。制限もなく、キラーがこちらを向くだけで発動するため、自分が狙われているかどうか非常に分かりやすくなります。特に発電機を修理していると、集中して周りの状況がわかりにくい場面も多く、気づいた時には逃げ切れない位置まで迫っていた…という事態も起こってしまいます。このパークを採用することでリスクを減らすことができるので、初心者から普段から遊んでいる方まで非常に愛されているパークの1つです。デメリットとしては、相手の方向まではわからない点と、便利すぎてこのパークを付けないと不安になりやすい。ということでしょうか。
有能の証明
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前述したオススメサバイバー、ドワイトの固有パークの1つです。このパークの強力な点は、味方の近くにいるだけで発動し、発電機の修理速度があがる、という点。最初のうちはマップがわからず味方に付いていくことも多いため、一緒に修理をする場面は少なくありません。そんな時、このパークを採用しているだけで味方の発電スピードが上がるため非常に喜ばれます。発電に参加しない場合や、1人で黙々と発電する場合は一切効果が発動しないため、こちらを採用する場合は積極的に味方を探して一緒に行動することを心がけてみましょう。
セルフケア
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同じく上述したオススメサバイバー・モレルの固有パークです。本来自分自身の治療にはアイテムを使用する必要がある上、使用回数に制限があります。しかしこのパークを採用するだけでアイテムを使わず、何度でも自分自身を治療することができます。怪我をしている状態の時、サバイバーは足元に血痕を残してしまうため追跡されやすく、また定期的に痛みでうめくため隠密行動が難しくなります。非常に強力ですが治療にはかなりの時間が必要なため、負傷するたびにこのパークで回復していると結局何もしていない、なんて事態にお陥ることも。周囲の状況を見極めて、自分で治すか味方に治療してもらうか選択していきましょう。基本的に採用すればほぼ確実に使い所があるため、長い間お世話になること間違い無しのパークです。
血族
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こちらは自分自身が吊られてしまった時に発動し、他の味方の位置を全員に伝えてくれるパークです。更にキラーが自分の近くにいる場合は、キラーの位置も一緒に知らせることが出来ます。味方と敵の位置がわかるだけでその後の行動方針を定めやすく、救助に行くタイミングを図りやすくなるため、結果味方への負担が減ります。ちなみに、味方が吊られた時にも発動しますが、その際は自分だけに効果が発動するので注意してください。複数人がこのパークを持ってくると効果が重複しないので若干もったいないです。慣れてくると多少優先度は下がりますが、あれば断然便利に違いありません。フレンドと一緒に遊ぶ時や、何をつけるか迷ったら採用して良いかもしれませんね。
手札公開
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常に発動するパッシブタイプのパークです。効果は「オーラを見る事のできる」能力の範囲を広げます。先程紹介した「血族」も対象ですが、キラーの位置をより遠くまで確認できるようになったり、「ウィンドウズ・オブ・オポチュニティ」という、自分が逃げる時に利用できる窓や板の見える範囲が広がります。誰か一人でもつけていれば全員に効果が適用されるので、皆で協力して脱出したい人にはイチオシです。修正が入ってから効果が重複しなくなったため、味方と被ると無駄になるのが悲しいところ。フレンドと一緒に遊ぶ時は、誰が何を採用するか確認することも大切です。
ある程度慣れてきたら、今度は発電以外にも味方の救助やキラーとのチェイスを頑張ってみたい。他の味方のためにできることを増やしたい。そんな時にオススメのパークもあります。以下に紹介するものは強力な一方、使用するタイミングを考えたり、使用するのに条件があったりするので、先程のパークと合わせて自分好みの構成を探してみましょう。
全力疾走
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走り始めた瞬間に発動し、最大3秒間1.5倍の速度で走ることが出来ます。キラーに見つかった時に一気に距離を離すことが可能なため、相手もこちらを見失いやすく、効果もシンプルなため非常に強力です。欠点は走った瞬間に発動するため、効果を温存しにくいこと。一度使用すると疲労状態になり、クールダウンが終わるまでは効果が発揮されません。基本的に歩く・しゃがむ等の行動を意識する必要がありますが、逆に言えばいつでも発動可能で意識しなくても使用できるため、難しいことを考える必要がありません。似たような効果で人気のものに、距離が短い代わりに任意のタイミングで前方にダッシュできる「デッドハード」というパークも。どちらも非常に強力なので、自分のプレイにあったものを採用しましょう。
鋼の意志
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通常は相手から攻撃を受けると負傷状態になりうめき声を漏らしてしまいますが、それを完全に消すことのできるパークです。アップデートでうめき声が大きくなる「喘鳴」も無効化できるようになったため、更に重要性が上がりました。ピンチの状況でも相手から見つかりにくくなるので、最後まで生き残る確率が上がります。ただし、そもそも隠密行動が苦手だと意味がなかったり、相手から攻撃されてもすぐに治療ができたりする場合は効果を実感しにくいことも多いです。攻撃された後に発動する受け身のパークであるため、人によって重要性は変わってきます。
与えられた猶予
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通称(ボロタイ)。現状サバイバー側で非常に採用率が多く、また評価も高いパークの1つです。吊られたサバイバーを救助した際、一定時間相手に我慢のステータスを付与するというもの。我慢のステータス中は、キラーの攻撃を一度だけ耐えきることができるので、キラーの執拗な追走を逃げる切り札として機能します。特にキラーによっては釣った相手の周囲から動かない「キャンプ」や一度吊った相手をひたすら狙い続ける「トンネル」という行為を行ってくる場合も多いので、このパークを採用して味方を救助すると、キラーの魔の手から守ってあげられる可能性が増します。
決死の一撃
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プレイヤーの間では「ストライク」の名称で親しまれています。フックから脱出したあと、一定時間以内にもう一度キラーに捕まった際にのみ発動が可能です。発動するとキラーが怯み、その場から逃げ出すことが出来ます。先程のトンネル行為に対して非常に有効に働くうえ、キラーは目くらまし状態で数秒間周囲が見えなくなるので安全に逃げ切ることも可能。人気の高いパークの1つです。ただし、非常に強力な代わりに発動条件が厳しく、
一度吊られないと発動しない
効果中に仲間を助けたり発電機を修理したりすると効果が消える
スキルチェックに失敗しても効果は消える
更に、キラー側もこのパークを警戒して効果の時間切れを待つ場合も多いため、相手のプレイスタイルや腕前に左右されてしまいます。強力なパークなので、ある程度プレイに自信がついたら採用してみるのも良いかもしれません。
以上、初心者の方に向けての立ち回りと、オススメのパークでした。他にも便利なパークは紹介していないものも含めて大量にあるので、ぜひいっぱい遊んで好みのパークを探し出してみてください。先日アナウンスが有り、5周年記念イベントは7月22日まで延長とされました。まだまだ熱狂絶えない『Dead by Daylight』。この機会に是非プレイしてみてください!