今回は、日本一ソフトウェアとフォグが贈る『風雨来記4』のPlayStation 4版。本作は、ルポライターの主人公が観光名所を取材しながらバイク旅をしていくアドベンチャー『風雨来記』シリーズの最新作です。
以前、プレイ絵日記でも取り上げた初代『風雨来記』は北海道が舞台でしたが、今回は岐阜を舞台に様々な名所を巡ります。もちろん女の子たちとの心温まる出会いもあり!
そういえば僕、数カ月間にわたって自転車旅行をしていたことがあるのですが……
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中堅ルポライター、岐阜の地にやってくる
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中堅ルポライターの主人公は、雑誌社対抗の記事コンペに参加するため岐阜の地に取材に訪れた。4週間の期限内に、県内の名所を取材・撮影しながら記事を作成し、コンペの上位を目指すのが目的だ。
休憩として立ち寄った長野県の諏訪湖サービスエリアからゲームが始まる。
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諏訪湖サービスエリアをGoogleマップで検索すると、ゲーム画面と同じ風景が表示された。
「あ!リアルのサービスエリアと同じだ!」と感激したが、本作の背景や運転風景は実写なので当たり前だった。
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主人公は、駐車場に停まっていた他人のバイクをまじまじと眺めていると、バイクの持ち主である女性が現れ、不審者を見るような眼差しを向けてきた。
そこで「いや自分も以前に乗っていたバイクだったから……」と、しどろもどろになって弁明しつつ……
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突然カメラをかまえる!
……といってもこれは主人公が自主的に取った行動ではない。運転時以外、名所などにいる時は、会話中であっても写真撮影モードに移行出来るのだ。
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いくら撮っても怒られることはない。つまり撮り放題タイムだ!
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主人公は、ルポライターだと身分を明かして名刺を女性に差し出す。ここで名前と愛称が入力出来る。
愛称は「おじさん」にしたかったが、3文字までしか入力出来なくて残念。愛称が3文字までって難しくない?
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ちなみに、これは僕のリアル名刺。配る機会がないので余りまくっているぞ!
おじさんの絵を描く仕事の依頼、待ってます!
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身分を明かしたことで警戒心が解け、彼女も自己紹介をしてくれた。名前は日陽さんだ。
「ヒヨさんか、ヒヨ姉って呼んでよ」とあっという間に打ち解け合うなんて……主人公のコミュ力は化け物か。
ツーリングの描写が静止画から360°映像に!
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日陽さんと別れ、いよいよ岐阜取材旅行のスタートだ。
これまでの『風雨来記』シリーズのツーリング描写は静止画だったが、今回からはなんと映像になっている。しかも360度カメラで撮影されているため、上下左右前後とあらゆる方向が見られるのだ。
映像には、ロー◯ンやセブン◯レブンなどの実在の店舗があったし、リアルの通行人(しっかりとぼかし処理が施されている)もいた。前述の通り、ツーリング中の映像は実際のものなので本当に旅をしている気分になる。
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バイクの運転は自動で行われるので、リアルでは絶対にしてはいけない脇見運転も自由にできるぞ!
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まずは地図を見て、行きたい名所の場所を確認するのがいいだろう。
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分かれ道は地図で確認した方角を選ぶ。「あそこの名所に行け」といった指定もないので、どこから巡るかはプレイヤーの自由だ。目的地にマーカーをつけておけば、分かれ道で曲がる方向を指示してくれるぞ!
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岐阜に疎い僕でも知っているような下呂温泉や多治見といった有名スポットから、あまり聞き馴染みのないスポット……
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果ては農家といった極めて個人的なスポットまで用意されている。
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ツーリングや名所内での移動ではスタミナが消費されていってしまう。0になるとその日の取材はもう続けられず、次の日に使えるスタミナにも響いてしまうのでその前にキャンプ地に移動しよう。
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キャンプ地では、訪れた名所についての記事が作成出来る。
どの名所を記事にするかは自由。1つの記事につき2枚まで写真を貼付可能だ。
記事コンペ「のびコン」で高評価を得るためには、いいねが付きそうな名所の選別、記事に合った写真選びが重要になる。
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今回は名所で出会ったおばちゃんの写真を添えてみた。もちろん無許可だ。
ゲーム内で書いた記事が炎上することはないとは思うが……夜のテンションで書き上げた記事をそのままアップするのは危険だ。
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これはプレイ絵日記を書く際、編集担当から僕がよく言われていることで、より良い記事を作るには必要なプロセスなのだ!
ただ、本作の主人公は、書き上げたらすぐにアップしちゃうんだけどね。まあペーペーの僕と違って、主人公は実績のある中堅のライターだから……。
ヒロイン以外のモブ女子だってめちゃカワだ!
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朝を迎えればまた新しい1日の始まり。記事コンペで高評価を得るため、取材旅行の再開だ!
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目的地に行くにはバイクでの移動のほかに、地図上からファストトラベルが可能だ。
現在地から遠く離れた名所に行きたい時には非常に便利。しかし通常よりもスタミナを多く消費してしまうので注意が必要だ。
特定の日時に特定の名所に行くと、ヒロインとも出会える。
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図書館では、ヒロインのひとりである鵜瀬垂ちゃんとぶつかって本を撒き散らすベタな出会いを果たした。
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この子は陽気な母里ちありちゃん。ニヤっとした口元が非常に可愛い。
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冒頭で出会ったバイカーの日陽さんもヒロインだ。
この3人のヒロインと交流を深められるルートがそれぞれ用意されている。
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ヒロインと再会してルートを進めると、一緒に名所を観光したり、記事用のモデルになってもらえたりするぞ。
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垂ちゃんのルートでは、撮影する際に自主的にメガネを外す垂ちゃんに対し、主人公が「メガネは掛けたままでいい」と遮るシーンがある。
僕はメガネっ娘もメガネかけてないっ娘もどちらも好きだが、メガネっ娘のメガネは外す必要がないと思っている。主人公、よくわかっているじゃないか!
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ヒロイン以外の可愛い女性キャラクターも登場するが、残念ながら交流は深められない。
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これらの女性は、ヒロインほど外見に特徴がないモブキャラなのだが……実に僕の好みにどストライクの造形だ。
僕としてはシャッターを押してと頼んでくるお姉さんとのルートがほしい。ただ、この主人公はちょっと会話しただけで別れてしまった。
主人公、チキンじゃないか……。
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僕なら……いや、僕ならシャッターお姉さんと再会して付き合うまでの妄想をするだけだな。
初回の1周目は12時間ほどでクリア出来ました。2周目は、1日に巡る名所の数を減らしたり、ファストトラベルやメッセージのスキップ機能を駆使したりすれば、もうちょっと早くクリア出来ると思います。
取材旅行をしながら女の子と交流を深めるという基本的な要素はそのままですが、ツーリング中の描写が静止画から映像になるなど、過去シリーズから正当進化をしている部分がありました。名所内でも360度の視点移動が一部可能。自宅にいながら岐阜旅行ができてますね。Googleマップのストリートビューで色んな道を辿って楽しめている人なら、本作のツーリングは間違いなくハマると思います。
ただ、ツーリング中はミニマップの常時表示機能が欲しかったです。あとそこまで気になりはしませんでしたが、道路によっては画質が悪くなることもありました。
加えていえば……モブ女子のルートも欲しかったですね!僕は、某牧場経営ゲームではヒロインより、ヒロインのお母さんキャラが好きになってしまうタイプです……!
『風雨来記4』はニンテンドースイッチ/PS4を対象に発売中です。
※UPDATE(2021/7/15 11:15):本文中スタミナについての記述をゲーム仕様を正しく反映したものに修正しました。