『Ghost of Tsushima』のヒロインはまだまだいるぞ! 「たか」と「堅二」も見逃せない
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ゆな、志村、竜三は、いずれも仁に大きな影響を与えており、ヒロイン度の高さも飛び抜けています。ですが、仁を取り巻くヒロイン候補は、この3人だけではありません。
恋愛ゲームで例えるなら、前述の3人はメインの攻略キャラクター相当。そして、サブながら攻略可能なキャラがいるゲームも多々あります。ここからは、そんな「サブヒロイン枠」に相応しそうな面々を独断で選び、軽く触れたいと思います。
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まずは、ゆなの弟「たか」。兄弟や姉妹の両方が攻略対象になる恋愛ゲームは少なくないので、その意味でもポイント高し。その初対面は、蒙古に捕らわれていた彼を仁が救うという、まさにヒロイックな展開でした。囚虜によるたかのやつれ具合も、庇護欲をかき立ててくれます。
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そんな“庇護系ヒロイン”のたかは、鍛冶師として仁の戦いをサポートします。また、鍛冶場に仁が寄った際は、「あなたのご無事を祈ってました」と笑顔で対応。武器を振るうような逞しさが自分に乏しいことを痛感しているからこそ、仁に対して憧れを抱きます。
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仁の戦い方は、ゆなが名付けた「冥人」の肩書きに相応しく、勝つためには手段を選びません。その様を目撃したたかは「お侍様の戦い方じゃない……」と驚愕しましたが、それで仁を厭う気持ちは生まれず、憧れの念は時間と共に増していきます。
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蒙古の陣に忍び込むための鉤縄を用意したりと、懸命に働くたか。その真摯な姿勢と確かな腕前は仁も一目置いており、「お主の鍛冶に命を預けた」と全幅の信頼を寄せます。
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その信頼に応えようと、たかも積極的に仁の手助けを名乗り出て……と、互いにひとつずつ積み上げていく関係が心地よく、侮れないヒロイン力の持ち主です。
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時には、「姉さんもあなたも怖いもの知らずでしょう」とこぼし、自身を不甲斐なく思う胸中を明かしたことも。しかし仁は「恐れを知る者こそが強くなる」と答え、たかの心根を影から支えます。
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互いに影響し合う関係もいいものですが、誰かの成長を見守るのもオツなもの。はじめは庇護対象だったのに、その成長を見せてくれる年下系ヒロインもいいものです。
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年下系ヒロインと言えば、「堅二」も外せません(※異論は認めます)。自称「信頼と安心の酒売り」は、たかと同じく荒事には向きませんが、達者な口と親しみやすい性格を活かした立ち回りを得意とします。
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たかを救出する際には、その特徴が功を奏しますが、一方でトラブルの種になることも少なくありません。そして仁の手助けを借りては、彼に考えの甘さを叱責されることもしばしば。
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「人の役に立てと焚きつけたのが間違いか」といっそ自分を責めてしまう仁に向かって、「役に立ちます! ただ……練習が足りなかっただけ……」と言ってしまうのは、反省と見るべきか、図太いと捉えるべきか。困ったお調子者です。
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しかし堅二は、決して自分の得だけを考えている人物ではありません。酒と薬を高く売りつけるのも、その儲けで人々を助けるため。
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そうした堅二の人となりを理解していくと、仁の対応も「人助けは責めんがやり方を考えろ」と、やや穏やかなものに。仁の優しさが染みたのか、「あっしは本当に馬鹿だ……」と悔やむ堅二の姿もまた、たかとは違う成長ぶりを感じさせてくれます。
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努力と挫折、そして成長を垣間見せる堅二に、「対馬を救うために力を尽くしてくれ」と励ます仁。「名誉なくして堅二なし」と答える堅二からは、口先だけではない意気込みが伝わってきます。
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これまでの堅二が中途半端だったのは、仁のように正しく評価してくれる相手が周囲にいなかったせいかもしれません。この時ふたりで飲んだ酒の味を、堅二は一生忘れないはず。
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だからこそ、戦場で武器を手にするのとは異なる形で、堅二もまた命を懸け、仁のために動きます。我が身の危険も省みず、ヒーローに尽くす……これも見事なヒロイン力! 『Ghost of Tsushima』は、サブヒロイン枠も充実しているようです。(※個人の感想です)
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『Ghost of Tsushima』のヒロイン候補を辿る振り返り、いかがでしたか。ネタバレの関係から、志村城の奪還までと区切りましたが、その先の展開を見据えると「典雄」も候補に入りそうです。
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また、家族の仇に奔走する「安達政子」や、反目した弟子・巴を追い求める「石川定信」などは、今回の基準とは異なると考えてヒロイン候補からは外しましたが、いずれも仁と浅からぬ関係を持つ人物。こうした面々からも、仁は熱い視線を集めています。
『Ghost of Tsushima』における真のヒロインは誰なのか──この問いに対する答えは、プレイした人の数だけあります。これだけのヒロイン勢に囲まれた仁の生き様が気になる方は、発売近づく『Ghost of Tsushima Director's Cut』で彼のモテっぷりを味わってみてはいかがでしょうか。
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なお、今回男女の性別に囚われず、ヒロイン候補を振り返りましたが……これだけモテモテな仁こそが、他の誰にも譲らない、真のヒロインだったのかもしれません。ヒロイン・仁を取り巻く人間関係として本編を改めて読み解くのも、また一興でしょう。ちなみに筆者は、ヒロイン枠・キツネ推しです。