日本のオークションサイト・ヤフオク!にて、謎に包まれた「ゲーム&ウオッチ」が高額で落札され話題となっています。
このゲーム&ウオッチは1982年に発売された「ドンキーコング」モデルで、ニンテンドーDSのような折りたたみ式かつ2画面の「マルチスクリーン」仕様が特徴となっています。出品されている品は箱や説明書、チラシや付属ボタン電池までがほぼ当時のまま残っている完品なのですが……他のものとは違うところが一つ。
それは、本体パネル部分に3名の人物が描かれているという点です。3名にはG. YOKOI、K. MOMOSE、T. ISHIDAという名前が書かれています。任天堂の研究家でこれまで数々の著書を手掛けた山崎功氏によれば、これはゲームボーイやゲーム&ウオッチ、バーチャルボーイなどのゲーム機を手掛けたことで知られる故・横井軍平氏(パネル左の人物)が、ゲーム&ウオッチの販売台数が2,000万台を突破したことを記念して製作を依頼したものであるとのこと。描かれた人物3人にのみ配られた、世界に3台しか存在しないものであるようです。
中央の人物は百瀬製作(現在は廃業)の百瀬氏。当時、ゲーム&ウオッチの銘板を作っていたようです。ゲーム&ウオッチ2000万台突破を記念して、横井軍平さんがお世話になった関係者にプレゼントしたとのことです。
— 山崎 功 (@Yamazaki_Isao) August 21, 2021
パネルに描かれた他の2名はあまり名前の知られていない人物で、中央のK. MOMOSE氏はゲーム&ウオッチの銘板を製作していた百瀬製作という企業の人物、もうひとりのT. ISHIDA氏の詳細は不明である模様。これまで存在が知られていなかったこの激レアゲーム&ウオッチは、ヤフオク!にて100万円を超える価格で落札されました。