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「ゲームオン」からサービス開始予定の新作MMORPG『ELYON』。本作は2020年12月に韓国にてサービスが開始され、2021年9月に欧米でのサービス開始を控えるMMORPGの最新作です。戦闘関連のカスタマイズに長け、ノンターゲティング方式によるスピード感&爽快感溢れた戦闘を楽しめるといいます。
先日、本作の先行プレイテストがメディア向けに開催され、Game*Spark編集部もこれに参加、『ELYON』の世界を一足先に体験してきました。本稿では、2時間ほどの予定で行われた先行プレイの模様をお伝え致します。
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まず、一番最初に行うのは所属陣営の選択です。貴族たちの連合である「ヴァルピン」か、新興勢力の「オンタリー」から選びます。今回は「ヴァルピン」を選択しました。
ちなみに所属勢力は途中で変更できないとのことなので、プレイする際には注意して選択しましょう。
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この次はお楽しみのキャラクタークリエイト。6つのクラスと4つの種族、男女の性別を選んでゲームをスタートすることになります。選べる種族は基本的な人型のヒューマン、長い耳が特徴のエルフと、ケモナーにはたまらない亜人、そしてオークの4種類です。種族による違いは今回のプレイで確認できなかったので、プレイヤーの好みで選んでも問題無さそうでした。
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エルフやオークは名前からイメージする通りの種族ですが、亜人はどちらかというと獣人のような感じで、非常に可愛らしい外見になっています。プレイ中に癒しを求めるのであれば、亜人はオススメの種族ですね。キャラクタークリエイトで愛犬や愛猫を真似てみるのもいいかもしれません。
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クラスは、近接戦闘がメインの「スレイヤー」(※)、火力がやや低いものの唯一ガードが行える「ウォーロード」、広範囲に遠距離攻撃を行える「エレメンタリスト」、遠距離攻撃だけでなく回復もこなせる「ミスティック」、素早い攻撃と回避効果を持つ「アサシン」、2種類の攻撃を使い分ける「ガンナー」の6種類です。(※「スレイヤー」のみ、POTでは使用不可となっております。)
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各クラスはそれぞれ役割が明確に分かれているため、プレイヤーのスタイルに合わせて選択することが出来ます。
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このうちエレメンタリスト、ミスティック、ガンナーが射撃系のクラスになりますが、本作ではFPSゲームで要求されるような精密なエイムは必要ありません。攻撃範囲が広かったり、誘導してくれたりと、射撃系のゲームが苦手な方でも問題なく使えるよう射撃のハードルは低めになっています。
体感ですが、ソロでプレイする予定の方は火力を出しづらいクラスは選ばない方が良いかもしれません。先行プレイの段階で攻略できないほどの違いがあったわけではありませんが、敵を倒すためにやや時間がかかってしまったりもするので、テンポよく進めたい方はエレメンタリストなど、純粋なアタッカーを選んだ方が良さそうです。
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ちなみに筆者は、今回の先行プレイでは種族はオーク、クラスはスレイヤー(※)で進めていくことにしました。
キャラクタークリエイトでは昨今の作品と同じく、細かな部分まで色々と弄れます。プリセットも豊富に用意されているので、ちょっとは個性を出したいけど自分で作るのは……という方は、プリセットからカスタマイズするのもあり。顔や瞳の色はもちろん、体格やフェイスペイントも選べます。
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瞳の虹彩を変えるだけでも結構ファンタジーな雰囲気に。オークをより悪魔っぽい感じのキャラクターに作れたりも出来そうです。
さてキャラクタークリエイトが終わったところで、本編開始! 主人公(プレイヤー)の勢力が置かれている状況がざっくりと説明された後、操作が可能になります。
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何だか繭っぽいモノの中に閉じ込められているオーク君。
操作が可能になってからは案内に従って一直線。操作方法は一般的なPCのアクションゲームに近く、WASDで移動、左クリックで攻撃、右クリックではそれぞれのクラスごとに割り振られている行動が行えます。ウォーロードの場合、ガードは右クリックで使用可能。マウスを動かせばカメラ操作が行えます。
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回避やジャンプといったアクションはありますが、基本的に戦闘は連打するだけでも勝てるので、そこまで複雑な操作は要求されません。遠距離攻撃系のクラスでもそれは同じ。序盤なのもありますが、さくさくスピーディに進められます。
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順序通り進めていくと、また大きなイベントが。気付いたらどこかの別世界に飛ばされてました。落下地点にいた青年、セレムの話を聞くと、選択しなかった陣営、「オンタリー」と敵対している模様。どうやらここからは、選択した陣営に応じてシナリオが進んでいくようです。
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同時に新アイテム、ウィングスーツもゲット。一度使用するとクールタイムが発生しますが、なんと空を飛べるようになりました。滑空であれば前述のクールタイムは発生しないので、高い地形を見つけておけばかなり移動が楽になります。移動速度も割と速め。
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シナリオを追っていくと、MMORPGではお馴染みクエストの受注も行います。クエストは今回7つほど表示されており、複数受注することも可能です。クエストが終わるたびに受付まで行き来するのは面倒なので、受けられるクエストはすべて受けた方がよさそうですね。
クエストを受注した場合、目的地は緑色のマーカーで表示されます。クエストの対象であればすべてマーカーで表示されるようなので、片っ端からマーカーを潰していけば効率よくクエストを消化できました。
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目的地まで自動で移動するシステムもあり、こちらはクエストの一番上、アクティブ状態になっているクエストの目的地までオートで移動してくれます。ただ「気力」という、スタミナゲージのようなものを消費して移動するため、無限に自動移動ができるわけではなさそうなのでご注意を。
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クエストは基本的にすべて処理しておいた方が無難です。報酬が手に入る点はもちろんですが、多めの経験値をある程度簡単に入手できるのも大きいところでした。途中からではありますが、レベルを指定された数値まで上げておかないと、ストーリーを進めるためのクエストが発生しません。今回のプレイ中、クエストをこなしていけば他にレベル上げなどは必要にならなかったので、フィールドに沸く敵モンスターの討伐に拘る必要はなさそうです。
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今回の先行プレイではダンジョンにも挑戦できました。ダンジョンへはメニュー画面の方から直接移動可能で、一般ダンジョン、超越ダンジョン、タイムアタックダンジョンの3種類があります。今回は一般ダンジョンの「ゴブリン洞窟」へ。こちらはソロ専用のダンジョンとなっており、複数人でプレイしたい場合は、それ専用のダンジョンへ挑戦する必要があります。パーティで挑むダンジョンは、最大5名まで参加できる模様です。また、一部のダンジョンは曜日によって入れるかどうかも決まっているようです。
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「ゴブリン洞窟」の中は一本道で、謎解き系のギミックもなく進めることが出来ました。ボス戦は2回。ダンジョンの中盤で戦う1戦目の相手は比較的楽に倒せましたが、2戦目はなかなかの強敵でした。耐久、火力も高く攻撃パターンも多彩なため、回避アクションなどを使って攻撃を避けながら、相手の隙を突いていく必要があります。
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以上が、2時間ほどの先行プレイの詳細になります。この他にも釣りなどの収集要素も用意されており、やり込む上で物足りないことは無さそうです。戦闘も玄人向けの要素はほとんどなく、普段ゲームをしない層でもプレイしやすいでしょう。もちろん玄人向けの要素がないわけではなく、今回は体験できませんでしたがPVP要素の存在も確認できます。戦闘時に使用するスキルや装備にはカスタマイズ要素もあるので、PVPではその辺りの調整も重要になってきそうです。他にはクランの作製やマイハウスなど、MMORPGに必要な要素は一通り揃えていると言えます。
今回プレイした範囲内のマップでは、ほとんどオープンワールド形式になっていました。カメラも自由に動かせたりと、探索が好みのプレイヤーにもオススメのタイトルです。ウイングスーツも探索を楽しむ上では一役買ってくれる要素になるでしょう。
『ELYON』は9月にプレオープンテストが開催予定となっています。こちらのテストへの参加応募も開始されます。Game*Sparkを始め、協賛しているゲームメディアからの応募の場合、ゲームメディア枠で1回抽選、落選の場合は公式枠で再抽選されるそうですので、ご興味のある方はぜひ応募してみてください。
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