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卓越したグラフィックデザインで多くのゲームファンを魅了し、「Mr.ドットマン」「ドット絵の魔術師」などの愛称で親しまれてきた小野浩氏が、2021年10月16日に逝去。多くのファンが、SNSなどで哀悼の意を表しています。
小野氏は、『ゼビウス』や『ギャラクシアン』、『マッピー』に『ディグダグ』など、コンピュータゲームの黎明期を支えた様々な作品に携わった人物のひとり。卓越した手腕から生み出されるドット絵やロゴデザインは秀逸で、ドット絵文化の盛り上がりに大きく貢献しました。
その後も多彩な活躍は続き、創作への飽く事なき挑戦を続けた小野氏。2016年には、FCカセットによるチップチューンアルバム『8BIT MUSIC POWER』のグラフィック制作に参加し、RIKI氏らと共に、8ビットサウンドが奏でる懐かしくも新しい音楽の世界を、魅力的かつ力強いビジュアルで彩ります。
近年では闘病していることも明かされ、小野氏の半生を描くドキュメンタリー映画「入魂 NEW/CONTINUE」の制作を目指すクラウドファンディングプロジェクトが始動。残り日数を50日以上(10月18日時点)も残しながら、既に目標金額200万円を大きく超える475万円が集まっており、同氏に寄せる人気や支持の厚さを垣間見せました。
ですが、このプロジェクトの経過を記してきたTwitterアカウントにて、小野氏の逝去が伝えられました。葬儀は近親者のみによる家族葬を執り行い、映画制作プロジェクトについては、支援者に向けて改めて連絡するとのこと。
この逝去を報告したツイートには、「謹んでご冥福をお祈りします」「私の青春の一ページに小野さんは居ました。ありがとうございました」「Mr.ドットマンの作品なくして今の自分はありませんでした」などの言葉が、リツイートの形で寄せられています。