神経工学を研究するVictor Tóth氏は10月、ラット(ネズミ)に『DOOM』を操作させる実験を行い、その模様を動画で公開しました。
Tóth氏は実験のために一から作られたラット用のVRシステムを使い、手動ではなく自動で訓練をさせたとのこと。この実験には長い廊下、出口、そして射撃が必要な敵が存在するカスタムマップを使用しています。
実験に使われる3匹ラットは、大胆不敵でブドウが大好きな「ロメロ」、整理整頓が得意な「カーマック」、恥ずかしがり屋だけど学習成績は一番の「トム」と、どこかで聞き覚えのあるような名前がつけられています。
このVRセットでは、モーションセンサーが付いたボールの上にラットがハーネスで吊り下げられており、目の前にはゲーム画面を映すモニターが。ネズミの口元にあるチューブには砂糖水が入っており、正しい行動をしたときに飲むことができます。
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動画では真っ直ぐな廊下を見事に駆け抜けるだけでなく、射撃が必要な敵も見事に撃ち殺しています。しかし、Tóth氏は自分に厳しい納期を課したため射撃周りの仕様に満足行っておらず、「鼻を突くシステムにすればよかった」と考えているとのことです。
『DOOM』はこれまで、プリンターからATM、『マインクラフト』から妊娠検査薬などありとあらゆるところでトンデモ移植・プレイがされてきましたが、この実験により「誰がプレイするか」という新たな段階に到達したようです。今後のトンデモ『DOOM』がどうなっていくのか、全く予想がつきませんね。