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すっかり「リモートワーク」「テレワーク」という働き方が浸透した昨今。読者の多くも、Webカメラ越しの会議に慣れてしまったことでしょう。
しかし“慣れ”というのは恐ろしいもので、仕事で学業で高いパフォーマンスを発揮するために欠かせない「緊張感」を削いでしまいます。頷きながら話を聞いているように見える参加メンバーも、画面外でアシュタンガヨガに勤しんでいるかもしれない。会議を取りまとめるモデレーターにとっては、大変に悩ましい問題です。
そこで、こんなアイテムはいかがでしょうか。
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「うあ”あ”ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
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ゲームプレイはクリーパーに包まれて…
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閑話休題。
2021年10月に『マインクラフト』とのコラボレーションモデルが発表されたゲーミングチェア「TITAN Evo 2022」。この度、こちらの設計・製造を手がけるSecretlabより、レビュー用商品を手配いただきました。
なお筆者は過去に「E-WIN(CLシリーズ)」、そして現在進行形で「DXRacer フォーミュラシリーズ(スタンダードタイプ)」のゲーミングチェアを使用中。いわゆるコスパ型から王道型を経てきた上での、ハイエンドゲーミングチェアの印象とは?
本稿では、実際に確かめて分かったデザインや機能性についてご紹介しましょう。なお、コラボモデルでない「Secretlab TITAN Evo 2022 SoftWeave Plus」についても以前にレビューを行っておりますので、こちらも是非ご参考ください。
まずは組み立てから
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『マインクラフト』のロゴがプリントされた梱包箱は、幅84cm×奥行72cm×高さ39cmとなかなかのビッグサイズ。中に入っているパーツは、「背もたれ部」「座部&アームレスト」「ヘッドレスト」「シリンダー固定台」「ガスシリンダー&スティッカー」「アームレストカバー」「ベース」「キャスター」の8つに大別できます。
組み立て方法については、一般的なゲーミングチェアとあまり変わりありません。背もたれ部と座部、ガスシリンダーとキャスター付きベースをそれぞれ繋ぎ、その両方をガッチャンコすれば完成します。レンチ/ドライバーも付属しており、写真付きで組み立て順序が記された巨大アセンブリーガイドに従えば、開封から組み立て完了までに30分もかからないはずです。
ただ特に背もたれ部と座部は、それだけでも相当の重量があるので、腕っぷしに自信の無い方などは複数人で作業することをオススメします。少なくとも前述の「DXRacer」の比ではありません。
高級感のあるファブリック素材
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そうして完成した本商品ですが、何といっても特徴的なのが「クリーパー」の顔があしらわれた緑基調のデザイン。ゲーミングチェアと言えばレザー素材が一般的なのに対し、こちらは布生地……いわゆる“ファブリック素材”でできており、細かな刺繍が『マインクラフト』らしいザラつきを美しく表現しています。
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アップにすると、まるでポリゴンのように糸繊維が編み込まれていることがわかるでしょう。触り心地はザラッとしていますが、繊維がピッチリと張られているので、レザーに負けず劣らずの抵抗感があります。接触部を包み込むようなフィット感はレザー製に軍配が上がるものの、より通気性がいいコチラの方が開放感をもって座り続けられそうです。
何より特筆すべきは“あらゆる面が広い”こと。今回はRegularサイズ(身長170-189cm/体重100kg以下向け)の「TITAN Evo 2022」を手配いただいたのですが、窮屈さを感じることなく*胡坐がかけます。(恥ずかしながら)足癖が悪い筆者にとって、自在に足を組み直せるのは非常に嬉しいポイントです。
*筆者は身長180cm/体重70kg
もう一つ、個人的に嬉しいポイントを挙げると“座部に隙間がない”こと。これまで使用してきたゲーミングチェアは、座部両サイドの隙間にお菓子の食べカスなどが入り込みやすく、掃除に難儀していたのですが、フラットな作りになっているのでその心配が要りません。
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窮屈さを感じないと前述しましたが、それに一役買っているのが可動域の広いアームレストです。上下・前後・左右のほかに「ハの字/逆ハの字」のような調整が可能で、磁石式のカバーは別売りのものと交換することもできます。
また背もたれ部には、内部にランバーサポートシステムを搭載。一般的なゲーミングチェアのようなベルト式ではなく、背もたれ部の右側面にあるツマミで格子状のリビングヒンジのふくらみ具合を、左側面のツマミでふくらみの上下を調節でき、使用者の体形に最適化することが可能です。
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低反発かつ冷却フォームを備えたヘッドレストは、磁石で取り付けることができます。ただし、取付可能範囲は画像の位置で下限となっているので要注意です。
リクライニングは最大165度まで倒すことができ、さらにはロッキング機能も搭載。下部のレバーよりロッキングの固定が行えます。組み立て時に少し触れましたが、本商品は重量が大きく取り回しづらいものの、それゆえに深々と横に倒しても抜群の安定感を維持してくれます。柔らかなヘッドレスト+広々とした背もたれ部+リクライニング+ロッキングの組み合わせは、背後のクリーパーの存在を忘れてしまうほど快適なひと時を過ごせます。
ここまで「Secretlab TITAN Evo 2022 Minecraft Edition」をご紹介してきましたが、さすがハイエンド。長時間ゲームや作業に没頭しても疲れを感じないよう、一般的なゲーミングチェアの各機能がそれぞれ正当にバージョンアップされていました。デザインがデザインなので、フォーマルなシーンでは活用しづらい方もいるかもしれませんが、その場合はコラボモデルでない通常モデルを検討してみるのも良さそうです。
「Secretlab TITAN Evo 2022 Minecraft Edition」は本日11月29日より発売中。Amazonなどにて65,900円で発売中です。