Lo-Fi Gamesは、ハードコアオープンワールドRPG『Kenshi』の日本語ローカライズを改良するアップデートを配信しました。
正式版のリリースから3周年となる今回のアップデートでは、ベータ版より続く日本語版の改良が実施。以前より数度に渡るアップデートが行われていましたが、本作が持つ伝承やダイアログの面白さが十分に伝えられていない部分があり、改良を決断したとのことです。
改良版は本作のPRや日本語コミュニティを担当するMeg(Gumstar)氏が担当。これを機に正式な形でLo-Fi Gamesの作品に関わり、発売予定の『Kenshi 2』における日本語ローカライズも担当。『Kenshi 2』ではリリース時からユーザーが満足する翻訳を心がけて担当するとのことです。
また、改良するにあたり、翻訳時に重視した内容も公開。会話が成り立っているかどうかといった基本的なところから、『Kenshi』の世界観が保たれているかなど丁寧な内容となっており、大幅な改良がなされたのではないでしょうか。
ダイアログが会話として成り立っているか - 今回の改良版で最も力を入れたのがこの部分です。「Kenshi」では、ダイアログでの選択肢がゲームの成り行きに影響を及ぼすため、特にこの部分には力を入れました。また、ゲーム内には英国特有のアイロニーや冗談を話すキャラクター達がいるのですが、そういったキャラクター達をより身近に感じられるように翻訳し直しました。
内容に齟齬がないか - 今までの「Kenshi」の翻訳は数人の翻訳者たちによって翻訳されていたのですが、これが固有名詞やキャラクター達の話し方等に大きな齟齬を生じさせる原因になっていました。今回はそういった齟齬をできるだけなくすように改良されています。
「Kenshi」の世界観が保たれているか - 今回の新訳で大きく変わった部分として、敬語を使わない、また性別を判定できる翻訳 (女っぽい話し方など)を取り除く、という事が挙げられます。その背景には、本来ゲーム内でキャラクターがランダムに呟く設定があるため、そのように翻訳するように指定されていたという事が挙げられます。これは賛否両論分かれる部分だと思いますが、できるだけ「Kenshi」の世界観を壊さずに翻訳するよう心掛けました。
Changes in Proper Nouns - 固有名詞の変更 - 今まで間違って翻訳されていた場所の名前や日本語に直す必要がないと思われる固有名詞等をカタカナ表示にする等して変更しました。その中には「眼窩」や「オクランの盾」なども含まれます。すでに長い間、皆さまに親しんで頂いてきた固有名詞を変更する事には躊躇しましたが、「Kenshi 2」に登場する可能性のある名称などもあり、今後齟齬が生まれないよう変更いたしました。
このほかにも、公式Steamニュースには日本語版改良以外のアップデート内容や新作グッズ情報も掲載されていますのでぜひご覧ください。