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今回の特集記事では、59 Studioが開発を担い、まさかのGame*Spark Publishingがパブリッシャーというチームで、2021年12月17日にSteamにて早期アクセスリリースと至った、2006年の傑作3DダンジョンRPGのSteam版『ウィザードリィ外伝 五つの試練』をご紹介。その中でも「満月王の子供たち」に触れていきます。
本作が発表された際、各所で興奮する歴戦の冒険者たちが散見されました。そんな歴史あるタイトルを今回、「紹介も兼ねて先行プレイレポを書いてみませんか?」と編集部からお話をいただいた時、私はとても光栄に思いました。
しかし正直に白状すると、筆者はシリーズ全てに対して理解度は素人未満。お約束に気づかず編集部に「すいませんバグと思しき現象に遭遇しました」などどメッセージを飛ばして赤っ恥とかありました。
そこで今回の記事は、システムについて詳しく説明するというよりは、初心者としてシナリオを進めつつ「どんな感じで冒険するのかな?」という視点で進めていこうと思います。
そのためもし読者の皆様の中に、本作に興味はあるけれどちょっと敷居が高そう……と二の足を踏んでいる方がいらっしゃいましたら、是非とも一緒に『ウィザードリィ外伝 五つの試練』の世界を楽しんでまいりましょう。そして十数年来の玄人な皆様におかれましては、連発される筆者の珍プレーを、どうか寛大な御心で見守って頂けたら幸いです。システムについて知りたい方は簡易マニュアル記事などをどうぞ。
なお、本プレイは早期アクセス開始前の開発版で行われているため、現在の早期アクセス版とは異なる所があるかも知れませんがご了承ください。
本編開始
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さてゲームスタート。さっそく城下町へとやってきました。くどいようですが往年の傑作3DRPG人生初プレイ、その第一歩が今ここから始まります。
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初期メンバーはオーソドックスな顔ぶれですね。18歳のレベル1で人間やエルフ、ドワーフなど男女半々といったメンツ。このお年頃な並びから既にドラマを感じます。
さて、ここからどうして良いのかわからなかった私は、とりあえず町をうろついて情報を集めることにしました。そこでわかったのは、今いる城下町では酒場、宿屋、商店、教会といった施設を利用することで、仲間を集めたり、休んだり、装備を整えたり、復活させたりできるということ。つまりここは、いわゆる「拠点」として機能しているのでしょう。ここらへんはRPG経験者だと、よりスムーズに理解できる作りだと感じます。
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準備を終えたら、町外れにある迷宮(ダンジョン)入り口へ。そういえば、そもそもの疑問として、どうして私はこの世界で迷宮探索をしなければならないのか。
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その答えは城に出された瓦版(?)にありました。なるほど「森の城跡に居座る魔術師を調べてこい」と。しかもこの迷惑な隣人に対して、勇気ある行動(ソフトな表現)を起こした者にはなんと報奨金まで支払ってくれるそうな。
出費が嵩む年越しシーズンに、なんとも渡りに船なタイミング。ここで一発小金を稼いで、総菜売り場の半額シールを求める善良な小市民生活とはおさらばしましょう……いざ、迷宮探索開始です!
迷宮に入ろう!
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一獲千金を夢見t……いやさ魔術師をとっちめるべく(?)やってきた新米冒険者一行。
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キャンプ画面を開くとパーティ(以降PT)の順番を変更できるようなので、とりあえず画像のように唱える系の二人を後衛に回しました。前衛は壁となりつつ近接武器で戦い、後衛がその陰に隠れて魔法を叩きこむ、という作戦です。
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迷宮内の移動はキーボードまたは、マウスによる矢印アイコンクリックで進みます。景色がどれも似ているため、時たま目が滑って自分の方位がわからなくなるのが結構怖かった。あとなんとなくですが、今こうしてみるとマップの雰囲気から、Windows95に付属していた『Hover!』を思い出します。ちょっと違うか。
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ちなみに壁に向かって突き進むと激突して「いてっ!」というお茶目なコメントが出ます。
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城下町に戻りたいときは、スタート地点まで戻って馬車で脱出します。なーんだ簡単に拠点に戻れるんじゃん!と思いましたが、そもそもスタート地点に戻る途中で迷子になってしまいがち。オートマッピング機能設定が有りでも、マップは自由には見られず、位置関係が把握できず迷宮に飲み込まれるなんてのもざら。しかもそこを魔物に襲われたりもし、マップに慣れるまではなかなか苦労しました。
敵が容赦ない戦闘
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マップを文字通り右往左往していると、このような木の扉を見つけることがあります。何か違う部屋があるのでしょうか?と興味本位で中に入ってみると……、
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突然の戦闘。キレのある効果音と壮大なBGMが始まりました。魔物はマップを歩いていても現れますが、大抵はこうして扉の向こうで待ち構えています。うかつに御開帳するとえらいことに。関係ない話題ですけども、戦闘といい酒場といい本作の音楽は粒ぞろいで大好きです。
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戦闘は武器を使って攻撃するか呪文を唱えるか、または身を守るか逃げるかといったコマンド式。今回は幸いなことに魔物はまだこちらの存在に気づいていないようです。ありがたい!先制攻撃で敵を撃ち滅ぼし華々しく初陣を飾りましょう。
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と、思ったら盗賊が即死。ここでようやく気がついたのですが、本作は基本的に我々ユーザーに対して容赦がないです(誉め言葉)。チュートリアルで丁寧に手取り足取り、ちょっとミッション達成したら、そらもう大げさなくらいに褒めちぎって報酬たんまりズバババ!……という世界なんてここにはないのです。
このゲームがユーザーを殺しにくるスタイル……これは個人的に素晴らしいと感じました。何故なら私は仕事抜きにプライベートでプレイする際、ムービーなどの演出が最小限で、シンプルなルールで徹底的に戦うゲーム……とりわけ開始とともに死と隣り合わせというものがどうにも大好きだからです。ボードゲームの類が好きなのもおそらくこういう心があるからでしょう。
そのため本作のように暗中模索で進めていると、敵が「こんにちは!死ね!」と容赦なく殺しにくるスタイルは涎が出るほど大好物。本記事執筆にあたりシナリオのクリアまで進めましたが、今までのゲームプレイ歴の中で上位指折り5本に入るほど楽しみました。
宝箱の罠
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さて、戦闘に勝利すると宝箱を見つけることがあります。というか一部を除いてほぼ必ずあり、開けることで経験値とお金がもらえます。しかしこれも考えなしに開けようものなら、罠が発動して「おめでとう!死ね!」とばかりに皆殺しにされます。そこで、高い確率で罠を判別・解除できるということで盗賊を積極的に利用すると良いでしょう。
しかし先ほどの戦闘で我らが盗賊は帰らぬ人となってしまったので、特定と解除のための確実な手立てがありません。そこで、ここは名前が横文字ハイカラというただそれだけの理由で選ばれたビショップ殿に開けてもらうことにします(理不尽)。
「罠は仕掛けられていなかった」……簡素な一文ですが、蓋を開けたと同時に飛び退ったビショップの様子が容易に想像できます。このように本作の演出は、基本的に派手なエフェクトなどは無く、敵のイラストと文字情報のみで構成されています。
我々プレイヤーの数だけ様々なドラマが生まれる本作の冒険譚には、それ以上の演出はかえって過剰になってしまうのかもしれません。繰り返しになりますが、この最小限で最大の演出効果は、個人的に涎が出るほど大好物です。
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そして次の宝箱で容赦なく毒針を食らって死ぬ魔法使い。このままでは、ごゆるりと全滅なので一度撤退します。
寺院で復活させてもらおう
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ほうほうのていで町に戻った我らが新米冒険者一行。物言わぬ骸となった盗賊と魔法使いはイアシス寺院へ運び込まれました。この寺院とは、RPGではお馴染み、キャラクターの復活を行う教会システムのことですね。
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ところが地獄の沙汰も金次第とはよく言ったもので、寄付金を支払わないと「この背教者め!」と罵られて復活できません。しかも場合によっては、割と大きい額が要求されます。物は言いようですな、いい商売してやがる。ここから得た学びは、冒険は慎重に進めて、簡単に死なないよう作戦を練る必要がありそうです。
ともあれ、まずは盗賊から復活させましょう。囁き……祈り……詠唱……念じろ!
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なんで……?死亡よりさらに先のステータスがあることに驚きを隠せません。灰燼に帰すとはまさにこのこと。昨今のユーザーフレンドリーなゲームに慣れ親しんできた筆者がぬるま湯につかった温室育ちとでも言うのですか。良いでしょう。そっちがその気なら、こっちは魔法使いだけでも前線復帰だオラと祈りの言葉を唱えます。ホクスポクス以下省略……!
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いやだから復活を頼んだんですよ。なに勝手に火葬まで済ませてるんですか。しかもこれで持ち金を全部スったから、残ったメンバーで金策しなければなりません。鬼か。
不貞腐れながらも迷宮で小銭を拾い集める筆者。そこへ現れたのは一体の「大きな動物」……丁度良い、八つ当たりもかねて貴様には犠牲になってもらう。
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攻略の糸口に気が付く筆者
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その後も、何度か全滅してはデータ初期化を繰り返す試行錯誤の中で、少しずつ本作におけるルール(?)の輪郭が手触りとしてわかってきました。
これはあくまで本シナリオにおける筆者の個人的な生存戦略ですが、とにかく序盤は、安全が確保されるまで不要な戦闘を避けることが重要でした。キャラクターが育つまでは堅実な歩みで探索し、少しでもダメージを負ったら即退却という作戦。
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その意味において、中庭の広場で魔法の力(MP)を回復させることができる“泉”を発見したことは、まさに生命線を見つけたに等しいものでした。この使用無制限な泉のおかげで、店でMP回復アイテムを購入せずとも、いくらでも魔法を使えるようになったのです。
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こうして足場を確保した我らが新米PTのレベリングが始まります。迷宮内で残り体力と魔法の力が許す限り戦闘を行い、余裕をもって退却。泉で回復したらまた戦闘。経験値がたまったら、町宿の馬小屋(最低ランクのタダ部屋)に宿泊してレベルアップ。
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そのうち貰える経験値がしょっぱくなり始めるので、違うエリアへ侵攻します(正しい表現)。その際、もし絶対勝てないレベルの強敵ばかりであれば、さらに別の階層に切り替えて……の繰り返し。そして、ある程度の連続戦闘に耐えられる強靭なキャラクターに育ったら、さらに探索を進めていく。全体を通して基本的にはこのサイクルで冒険していましたね。
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まあそれでも容赦なく殺されるんですけども。
新しくキャラクターを作ろう
メンバーが迷宮で死ぬたび、復活の寄付金集めに迷宮を奔走する……なんて嫌な地産地消なのでしょうか(錯乱)。ともあれ、一人の復活のために他が死亡というのをリピートしているようでは、攻略以前に本末転倒です。
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そこでレスキュー隊ということで、新しいキャラクターを作ることにしました。名前を決めたら、種族、性別、性格、職業を選んでいきます。(性格で選択できる職業が異なるものあるのでご注意)
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はい!そういう訳で、今回は我らがニューヒーロー!戦士「Supa kun」が爆誕しました。人間の14歳。いまはまだ頼りないこの少年が、後にストーリークリアまでPTを支えるメイン火力、機動戦士Zスパ君になるとは、このとき誰が予想できたでしょうか。ちなみに日本語入力できることを失念したまま命名してしまったのはここだけの話。
おや?ビショップの様子が……?
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意味はないさ戦うだけ、とレベリングの最中、状態異常を受けて総崩れになってしまった我らが冒険者一行。麻痺を治すのにも教会で金を払わなければなりません。かろうじて全滅の憂き目は回避できたものの、せめて戦闘の要である戦士だけは先に回復させたいところ。そのためビショップ(雄)を軸にPTを組みなおして、再突入して金策を始めました。ところが、敵を手当たり次第に殴り倒していたら……
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ビショップの性格が善から悪に変わってしまいました。だからなんだというのだ、と軽く考えるなかれ……性格が悪のキャラクターは、PTを組める相手が限定されてしまいます。そのため、盗賊としか組めなくなってしまったビショップは、あわれPTで孤立するハメになってしまいました。
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せっかくここまで育ててきたビショップを、悪堕ちダブルピースしたというだけでみすみす手放すのは惜しい。そこで先人の知恵に縋り攻略情報を調べたところ、友好的な魔物が現れた際、性格と反対の選択肢を選ぶことで善悪が時たま変化する、ということがわかりました。つまるところ今回の悪堕ちは、先ほどまで問答無用で魔物を殴りつけていたのが原因。
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そうであれば今度は手のひらを差し出し握手で仲直りです。ただし、そう簡単に友好的な魔物が現れる訳ではないので、扉の前に陣取り、何度も出入りしては逃走を繰り返すキャッチアンドリリース大作戦(?)。たまに八つ当たりで拳を叩きこみつつも、何度目かの友好的な邂逅のあと、ビショップは無事正気に戻ることができました。
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迷宮の謎を解き明かせ
死んでは復活、そして灰になる……という駆け出し生活でしたが、ようやくPTメンバーも育ってきたので、いよいよ謎解きのため迷宮を歩き回ることにします。そういえば戦いに明け暮れるばかりで、当初の目的を忘れているような。
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そんな我々冒険者一行に対して、セレーネーと名乗る怪しい樹が語りかけてきました。話を聞くにこの御仁、魔術師にしてやられてしまったかつての獣人王の成れの果て。子ども達も城のどこかに幽閉されてしまっているとのこと。もしかしてあの魔術師が住み着いてる城跡って、もともとはこのセレーネー王の城のことなのでしょうか。
ともあれこの会話で当面の方針が決まりました。魔術師をしばいて、王とその家族にかけられた呪いを解くこと。金目的で始めたこの冒険ですが、ここへきて人助けという大義名分を得るに至りましたね。
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そういう訳であらためて探索開始。部屋を片っ端から探し、調査しては隠し扉を見つけ、ショートカットを解放していきます。そんな中で、しばしば扉に謎の注意書きを見つけることがありました。〇とかDとかなんのこっちゃ。とりあえず何かの謎解きであろうということでスクショを取ってメモ代わりにします。
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時に全滅しかけながらも、とある部屋に到着。扉を抜けたら例によって戦闘が始まりました。BGMからして普段と異なるこの気迫、間違いなくボス戦ですな。さらに7体もいる。絶対ボスだ……と魔法使いが最大火力をぶつけようとしたら、侍が長剣で皆殺しにしてしまいました。
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あれ意外と弱いボス?と、首を傾げながら先に進むと、今度は敵意むき出しの人間が襲い掛かってきます……って、お前が魔術師か!
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紛らわしいな!死ね!とばかりに侍が一閃。序盤にしてはなかなかの高火力を叩き出して瞬殺してしまいました。これはお侍様の戦い方じゃない……。
とりあえずラスボス(?)も捻り潰したことですし、町に戻って報酬を貰いましょう。どうも皆さん、セレーネー王は枯れ木になってて森の魔術師はうちの冥人様が首を刎ねましたよ、報告終わり。うん、貰えるわけがなかった。どうやら子ども達も助け出さないといけないようです。
謎解きの糸口に気が付くの巻
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そんなこんだで商店で不用品を売りさばいている時、手持ちに「宝珠キュベルネシス」なる謎のアイテムが並んでいることに気が付きました。
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そういえばコレは魔術師を捻り潰したとき手に入れたものでした。とりあえず装備したところ「SPを開放しますか?」との表示が。SPって何……?状態ですが、とりあえず開放。
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するとアイテム名の横に何やら記号の“ ) ”が付きました。これは一体……?
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ここで先ほどの扉に張り出された謎の注意書きと、そこに書かれた記号を思い出します。もしかしてこれをこうしてああすると……?(今更な謎解きへのネタバレ配慮)
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おお、部屋の中に入れました。
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他にも迷宮内にちらばる謎を解いて先に進んでいると、画像のような小動物に出会うこともあります。可愛いですね、今夜はウサギ鍋……じゃなかった何故こんなところに?セレーネー王の言葉から推測すると、もしかしてこの動物たちって……?(今更なネタバレ配慮)
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このようにマップを探索しては、各地に散らばるアイテムや文章を手掛かりに謎を解いていく一連の冒険が、本作の醍醐味かもしれません。まあ容赦なく襲い掛かってくる魔物から逃げ惑いながらなので非常に精神力を持っていかれますが、それでも何か「物語が先に進んだ」という手応えを得た時は大きな達成感を覚えますね。
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その後も何度か皆殺しにされかけつつも、着実に力をつけて強くなっていく冒険者一行。もう新米とは言わせません。そこで各メンバーには、その華々しい戦果に対して新しく名前を付けてあげました。これで怖いものなしです。
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……それでも容赦なく殺しに来るのが本作の良いところ。
おわりに
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そんなこんなでプレイすること28時間と少し、ようやっとストーリークリアをすることができました。記事冒頭でも少し触れましたが、途中で扉が見つからず「これは表示バグだな!」と意気揚々と上に報告したら「魔法で明かりをつけると良いですよ……」と優しく案内されて、赤っ恥をかいたりすることもしばしばでした……。
ともあれ、あらためて思うのは、これほどガッツリと心を掴まれてプレイしたゲームは久々でした。どんなに理不尽な目に合っても、それに悪態をついても、いつの間にかまた起動して遊び始めている。そんな不思議な魅力がいっぱいである本作。
何より驚くべきはここまで密なプレイ体験をしても、五つの試練(シナリオ)のたったひとつをクリアしただけなのです。これがあと4つもある……なんと大ボリュームなのでしょうか。まさにずっと遊べるRPGと評しても過言ではないでしょう。
歴史あるゲームは、やはりそれだけの奥深さと濃密なエネルギーがありました。もしこの記事を読んで、少しでも興味を持ったシリーズ未経験者な方は、ちょっとだけ体験してみるのも悪くないかもしれません。大丈夫、怖くないですよ。足先を少しつけたら肩までドップリ引きずり込んでくる沼みたいなもんですから。大丈夫大丈夫怖くない怖くn……えいっ !(背中を押す)