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スクウェア・エニックスの運営するMMORPG『ファイナルファンタジーXIV』の最新拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」が発売してから、早くも一ヶ月が過ぎました。今回の拡張では「新生エオルゼア」から8年間綴られてきた「ハイデリン・ゾディアーク編」の物語がいよいよ完結。そんな「暁月のフィナーレ」のプレイレポートを執筆する機会を頂けたので、これまでの冒険やコンテンツに触れつつ、感想を述べていきたいと思います!
なお、パッチ6.0で実装されたストーリー、コンテンツの内容を大きく含みますので、旅路の中にある光の戦士の方々や、これからFF14を触ろうと考えている方はご注意ください。
メインクエスト─「生きる」ことの意味と、「あなた」のこれまでの歩み
まずはメインクエストのストーリーについて、いくつかの場面をピックアップしつつ振り返っていこうと思います。
シャーレアン・サベネア島編
アシエン・ファダニエルとゼノスの勢力である「テロフォロイ」が掲げる終末。アルフィノ、アリゼーの父であるフルシュノの発言に隠された意図を突き止めるべく、また終末の謎を解き明かすため、暁のメンバー達はシャーレアン本国へと向かうところからストーリーは始まります。
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暁メンバー達の故郷でもある都市国家シャーレアン。そして、何度も名前だけが登場していた近東のサベネア島。いよいよこれらの地へ足を運べたこと、これから広がっていく冒険の始まりに、感動を覚えました。エメトセルクの声によるナレーションもテンション上がりましたね!
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81レベルのダンジョンでもある「ゾットの塔」の内部で、錬金術師であるニッダーナさんが塔の装置へ取り込まれてしまった時は、「早速やりやがったな!」と感じました。以前の拡張パッケージである「漆黒のヴィランズ」序盤で、虚しくも罪喰いに襲われてしまったテスリーンのように、不穏な幕開けのようを物語っているのではと不安でしたが、その心配も杞憂に終わってほっとしたのを覚えています。またゾットの塔では主人公の過去視によって、アシエン・ファダニエルはアラグ帝国の時代にアモンであったことなどが判明するなど、物語は早速広がりを見せていきます。
ガレマルド編
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これまでエオルゼア諸国と戦争を続けてきたガレマール帝国では、皇帝の崩御による後継争いの内戦が続き、壊滅状態でありました。そんな帝国民の保護を目的とし、帝都ガレマルドへ向かう有志のイルサバード派遣団が結成されました。この部分のイベントでは、これまでの各ジョブのジョブクエストにて登場したNPCが再登場し、ジョブクエストを進めていればNPCとの特殊な会話が聞けるなど、嬉しいサプライズもありました。
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帝都ガレマルドで目の当たりにしたのは、かつての大国の面影がないほどの惨状と、エオルゼアの民に対する根強い反感。それほどまでにエオルゼア諸国とガレマール帝国の対立は深く、決して相容れないものでありながらも、派遣団は手を差し伸べ続けます。「同じ人同士なのに、どうしてここまで…」というのが当時の感想でした。
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そして、ガレマルドで最も衝撃的であったクエストが、「寒夜のこと」であったと思います。ゼノスはもともとプレイヤーからもヘイトが高く、そのゼノスに普段操作しているキャラクターを乗っ取られてしまうという展開に、激しい嫌悪感や憎しみを抱いた方も少なくないはず。私もその一人です。しかしそれこそが、プレイヤーが「一度狩った獲物」であるゼノスに、再び執念の炎を灯させるための計画なのだと考えさせられました。
嘆きの海編
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バブイルの塔からテロフォロイを追って、いよいよ光の戦士は月へと辿り着きます。ここではついに封印が解き放たれた最古にして最強の蛮神、ゾディアークと対峙することに。正直なところ、「83の討滅戦でこれが来るの!?」という感じでした。89レベル、もしくはラスボスでゾディアークが登場すると思っていたので、想像よりも早い決戦に驚きを隠せませんでした。「ゾディアーク討滅戦」はコンテンツとしても中々の難易度で、中盤の床が爆発するフェーズなどで非常に苦戦した記憶があります。
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激戦の果て、ファダニエルと共に消えていくゾディアーク。「この物語は、ここからどうなっていくんだろう…」ということで頭がいっぱいでした。漆黒のヴィランズでアシエン、ゾディアーク、ハイデリンについて深堀りがなされましたが、そんなゾディアークが早くもここで消滅。レベル的に見ても中盤に差し掛かる頃といったところであったので、ここから先の展開についてはまったく予想が出来ませんでした。月ではハイデリンの協力者である種族、レポリットと出会い、きたる終末への備えを進めます。