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労働団体A Better Ubisoftは、ユービーアイソフトの社内環境改善に対する消極的な姿勢をTwitterで批判しました。
ユービーアイソフトでは過去に上級社員によるハラスメントが発生。その結果、年間の離職率が12%にまで達しました。これを受けて同社は社内環境の改革を約束し、CEOのYves Guillemot氏が謝罪の意を表明する動画も公開しています。
一方でA Better Ubisoft(ABU)とは、こうした社内環境に反感を抱いたユービーアイソフト社員と元社員で構成された団体です。ABUは「加害者の昇進をやめること」など4つの要求を掲げ、経営陣に向けた公開書簡をツイートしていました。
しかし、200日経っても「要求がいずれも満たされていないこと」を理由にABUは新たな声明を発表しました。声明によると、同社最高人事責任者のAnika Grantが数日前に社員満足度調査に関するプレゼンテーションビデオを共有したそうです。プレゼンテーションでは、全体的に「あなた達が言うには…」や「聞いた話では…」などと具体的な数字を避ける表現が使用され、「信じられないほど不透明だった」といいます。
ビデオを締める前にGrant氏は「マイノリティなどのフィードバックを理解する為に(データを)掘り下げる」とコメント。ところがABUは、調査では年齢や性別以外を収集していないことから実質不可能であると指摘し、「何年も前に行われるべき(初歩的な)調査でした」と見解を示しました。
同団体はこの件に「経営陣は無知か、単に耳を貸す気が無いのか、こんな明白な点を繰り返し説明するのは疲れた」と述べています。