他国にも広がるロシアによるウクライナ侵攻の余波―『This War of Mine』は8,000万円以上の寄付を集める【UPDATE】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

他国にも広がるロシアによるウクライナ侵攻の余波―『This War of Mine』は8,000万円以上の寄付を集める【UPDATE】

今後1週間『This War of Mine』に関連した利益はウクライナ支援に充てられるとのことです。

ニュース ゲーム業界
他国にも広がるロシアによるウクライナ侵攻の余波―『This War of Mine』は8,000万円以上の寄付を集める【UPDATE】
  • 他国にも広がるロシアによるウクライナ侵攻の余波―『This War of Mine』は8,000万円以上の寄付を集める【UPDATE】
  • 他国にも広がるロシアによるウクライナ侵攻の余波―『This War of Mine』は8,000万円以上の寄付を集める【UPDATE】
  • 他国にも広がるロシアによるウクライナ侵攻の余波―『This War of Mine』は8,000万円以上の寄付を集める【UPDATE】
出典『This War of Mine』

先日Game*Sparkでは、ロシアのプーチン大統領の表明を皮切りに同国のウクライナ侵攻が本格化したことに加え、現地のゲーム関係者の近況声明についてお伝えしました。一連の侵攻について、戦禍に直接晒されていない国外企業、スタジオ、個人も影響を受けていることをSNSなどで公表しています。

世界的に評価されている反戦ゲーム『This War of Mine』開発の11 bit studiosは、ロシアの侵攻に反対する意思を表明。同社CEOシュミズロウ・マーザル氏は、戦争の代償を払うことになのは「一般市民や普通の人々だ」とロシアを非難しており、今後1週間に得られた同ゲーム関連の利益を全てウクライナ赤十字社に寄付することを発表しました。

ウクライナの隣国・ポーランドに拠点を置いている本スタジオは、「言葉だけでは無意味」と考えて今回の決定を下したそうです。この件に関して、ゲーム販売プラットフォームGOG.comも公式に協力していることを明かしています。

また、カナダ・モントリオールのLudeon Studiosは『RimWorld』について、今回の侵攻の影響を受けていることをアナウンスしました。Valveの「Steam Deck」では、現状ゲームごとにサポート状況が異なっています。同スタジオは『RimWorld』がデバイスで動作するものの、UIに問題がある点を指摘。しかし、この件に取り組んでいた開発者がウクライナに住んでいる為、対応が遅れる可能性を示唆しました。

出典『RimWorld』

アメリカにおいては、『Hello Neighbor』のパブリッシャー・tinyBuildのCEOであるアレックス・ニキポーチク氏も本侵攻を受け、数週間前に現地社員とパートナーをウクライナから避難させる手伝いをしたことを報告。同じくアメリカに拠点を置いているLove in Spaceは、同社の3DアーティストDmytro氏の安否を確認したことをツイートしています。

さらに現在はロシアでも侵攻に反対する抗議活動が行われており、『The Long Dark』開発Hinterland Studioのラファエル・ヴァン・リーロップ氏はロシアのプレイヤー達に同情する旨を述べ、「あなた達は指導者ではないことを覚えていてくれ」と自分を責めなくてもよいことを伝えました。

なお、過去に本メディアで取り上げている『ファイナルファンタジーXIV(FFXIV)』配信者のZeplaさんですが、無事にペットと共にポーランドにたどり着いたとのことです。

今回利益の寄付が発表された『This War of Mine』はPC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com/Humble Bundle)/Xbox One/Xbox Series X|S/モバイル(App Store/Google Playストア)向けに、海外では加えてPS4/ニンテンドースイッチ向けに発売中。ウクライナ赤十字社公式ページウクライナ中央銀行に直接寄付することも可能です。


※UPDATE(2022/3/2 15:55):11 bit studiosは3月1日、ウクライナ赤十字社に寄付するという『This War of Mine』関連の収益が71.5万ドル(約8,200万円)を突破したことを報告しました。同作の購入による支援は3月4日まで、ストア・プラットフォームに関係なく行われます。続報の詳細については下記リンクよりご確認ください。

『This War of Mine』のウクライナ寄付額が8,000万円を突破―購入による支援はまだまだ受付中
《ケシノ》

ゆる~いゲーマーです。 ケシノ

主に午前のニュース記事を担当しているライター。国内外、様々なジャンルのゲームを分け隔てなくカバーしています。アメリカに留学経験があり、2022年1月よりGame*Sparkにてライター業を開始。一番思い出に残っているゲームは『キョロちゃんランド(GB版)』。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ニュース アクセスランキング

  1. エグすぎる『The Callisto Protocol』がEpic Gamesストア年末無料配布第8弾!も、日本は対象外…クリスマスにサンタが来なかった

    エグすぎる『The Callisto Protocol』がEpic Gamesストア年末無料配布第8弾!も、日本は対象外…クリスマスにサンタが来なかった

  2. 『Clair Obscur: Expedition 33』は「すべて人間が作った」。生成AI使用で「GOTY」剥奪に関し弁明

    『Clair Obscur: Expedition 33』は「すべて人間が作った」。生成AI使用で「GOTY」剥奪に関し弁明

  3. 制作スタジオ倒産乗り越え…アニメ版『FF9』が2028年公開予定と海外報道。長らく続報なかったものの、ついに動きが

    制作スタジオ倒産乗り越え…アニメ版『FF9』が2028年公開予定と海外報道。長らく続報なかったものの、ついに動きが

  4. 『Clair Obscur: Expedition 33』GOTY剥奪後、繰り上げ受賞の『Blue Prince』パブリッシャーが「AI不使用」を明言

  5. 約30年の歴史を持つ「WebMoney」2026年3月末で「プリペイドカード」がサ終へ―事業承継のため

  6. 東京舞台『GTA』制作予定だった。日本のスタジオが手掛ける予定もお流れに―元ロックスター社員語る

  7. 【PC版無料配布開始】探索型アクションRPG『ブラッドステインド: リチュアル オブ ザ ナイト』年末第7弾!ホリデーセール中のEpic Gamesストアにて。12月25日午前1時まで

  8. 『Clair Obscur: Expedition 33』生成AI使用で「GOTY」とあるアワードで剥奪…過去インタビュー発言が要因に

  9. エレクトロニック・アーツの株主、サウジアラビア公共投資基金による約8.6兆円での同社買収を承認。あとは政府の承認のみ

  10. クリスマスにまだ間に合う!『ドラクエIII』『エルデンリング』3,278円、『ナイトレイン』3,828円、『メタファー:リファンタジオ』2,728円など、ゲオのセールを現地調査

アクセスランキングをもっと見る

page top