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2022年4月20日にグランドオープンを控える「RED゜TOKYO TOWER (レッド トーキョータワー) 」。そのオープンに先駆けて、5階フロア「ULTIMATE ZONE」に関するメディア向け内覧会が3月3日に実施されました。
そこで本稿では、ズラリと並ぶゲーミングPCからボードゲームまで見どころ満載の模様をレポート。また、運営を手掛ける「東京eスポーツゲート株式会社」代表取締役社長・原康雄氏へインタビューも敢行し、本施設の狙いやメタバースへの考えについて迫りました。
RED゜TOKYO TOWERとは?
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「RED゜TOKYO TOWER(レッド トーキョータワー)」は、“GAME CHANGE”を施設コンセプトに掲げ、最新のゲームタイトルをプレイしたり、最先端のXR技術を搭載したスタジアムで大会やイベントを楽しんだりと、エンタメをギュっと盛り込んだe-Sportsパークです。
東京のシンボル、東京タワーのふもとにある「東京タワー・フットタウン」に造設され、コアなe-Sportsファンはもちろん、最新トレンドに敏感な10代後半から30代前半の男女をもメインターゲットに、e-Sportsを主軸とした日本ならではのキラーコンテンツを展開していきます。
eモータースポーツからカジノまで!「ULTIMATE ZONE」
エスカレーターを昇って5階「ULTIMATE ZONE」へ足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは壮大なハンコンの数々。「RED° E-MOTOR SPORTS AREA」は、その名の通りeモータースポーツと、リアルのモータースポーツの世界観を楽しめるこのエリアは、発売されたばかりの『グランツーリスモ7』だけでなく、最先端のレーシングシミュレーターなどが楽しめます。
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「RED° ARENA」には、ズラリと並ぶ32台のハイエンドゲーミングPCが。PCを用いた大会やオンラインの配信イベント、e-Sports教室などが催される予定です。
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そして、「RED゜TOKYO TOWER SKY STADIUM」は、XR映像システムと102chのサラウンドを導入したスタジアム。e-Sports大会やイベント、音楽ライブ、ファッションショーだけでなく、メタバースとの連携も計画されているとのこと。
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他にも公開録画などが可能な配信スペースや、ポーカーやボードゲームなど「マインドスポーツ」を楽しむエリア、ドリンクや軽食が楽しめるエリアなどが設けられています。
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また、今回見られた「ULTIMATE ZONE」は一角に過ぎず、5階「ULTIMATE ZONE」のほか、4階には「ATTRACTION ZONE」として、フィジカルスポーツやドローン競技など、体験型コンテンツが充実したフロアが、3階には、レトロゲームやVRゲームなどのコンテンツほか、限定アイテムが手に入るストアもオープンするとのこと。モニターに向かってトレンドのビデオゲームが体験できるだけでなく、さまざまな遊びが詰まった施設といえるでしょう。
e-Sportsを東京タワーから発信する理由とは―社長ミニインタビュー
先行内覧会後、RED゜TOKYO TOWERを運営する「東京eスポーツゲート株式会社」代表取締役社長・原康雄氏にお話を伺いました。
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——本日はよろしくお願いします。早速ですが、当施設を創られた目的・狙いを教えていただけますか?
原 康雄氏(以下、原) リアル・興行・デジタルをリンクさせる場所としてです。日本のシンボルと言ったらなに?と聞かれれば、多くの方は東京タワーや富士山と答えますよね。そんなシンボリックな場所なので、一気にスタートアップを加速させられると判断しました。
——なぜそこで“e-Sports”に着目したのでしょうか?
原 e-Sports業界はまだ未成熟で、プロプレイヤーもそこまで多くおらず、キーワードだけが広がっている世界です。リアル・興行・デジタルをどうリンクさせるかは、様々なデベ・不動産会社が永遠のテーマとして掲げているもので、コロナがそれを教えてくれました。ホテルや商業施設などが壊滅的な被害を受ける一方でゲーム業界は伸び、オンラインでは皆がなにかをしていて、ZOOMも一般的になり、そういう中のコンテンツとして、e-Sportsが一番勝手が良かったんです。
——業界が未成熟だと感じられる部分について、具体的に教えていただけますか?
原 例えばゲーマーはカッコよくない、オシャレじゃないなど、海外の感覚と日本の感覚には違いを感じます。また、日本では法規制の問題など、様々な文脈があります。そしてまず、多くのe-Sports事業者があまり儲かっていないというのもあります。
——ではそんな中、「RED゜ TOKYO TOWER」はどのようにe-Sportsへの消費を推進していくのでしょうか?
原 e-Sportsは複数の違う切り口でミックスさせることでより、業界に入ってくれる人が増えます。僕はe-Sportsタイトルは2つに分かれていると思っていて、『Apex Legends』や『PUBG』など、ゲーム上にしか成り立ちえないタイトルと、『グランツーリスモ』や『FIFA』など、リアルスポーツに紐付くタイトルがあります。その中で前者は、どうしてもゲーム会社ファーストになってしまいがちで、もう一方は“リアルスポーツをどう盛り上げるかの手段である”という側面もあります、その両方を我々なりのやり方でどのような切り口で盛り上げていくのかを取り組んでいるところです。
一番わかりやすいのが、eモーターです。我々はグランツーリスモに寄り添っているわけではなくて、F1やGT選手権、プロレーサーに寄り添って、ゲームを通じて誘客していくことにコミットした施設づくりをしています。
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——本日の内覧会で、ポーカーからPCゲームまで、ごった煮のイメージを持ちました。どのような狙いがあるのでしょうか?
原 既存のe-Sports特化型施設の問題点として、顧客が固定化してしまってコミュニティが凝り固まってしまいがちですよね。そうならないためにも、幅広いユーザーが来る空間を創りました。
——先行内覧会冒頭のご挨拶でメタバースやトークンが強調されていましたが、実際はどのような構想をお持ちでしょうか。お話できる範囲でお聞かせください。
原 当施設は先ほどのリアル・興行・デジタルの中で「リアル」に当たります。興行が基本外なんです。数万人以上の大規模ないわゆる“フェス”です。その中でトークンに関しては、これまでのスポンサー・配信・物販の他に、ブロックチェーンを活用したe-Sportsの新しい収益モデルを作るという構想があります。独自のトークン「レッドトークン」を海外の取引所に上場し、ファイナンスをつなぎながら、例えば大会賞金1億円をスポンサーに頼らず我々独自に出すということです。
——それはFCバルセロナのファントークンのような仕組みに近しいですか?それとも全く別のもの?
原 そういうものとは全く別のものです。
——それらのトークンなどは、当施設でのベッティングなどにも活用されるのでしょうか?メタバースとの紐づきについても教えていただきたいです。
原 法律の整備が必要ですが、そういうことも含めてできれば良いなと考えています。具体的なことについては、5月以降に公表できると思います。リアル・興行・デジタルの接着点としてメタバースを考えています。
——ちなみに、当施設の総工費はどの程度の規模なのでしょうか?
原 約30億円となっています。
——本日はありがとうございました。
続報に期待
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メタバースやトークンなど、興味深い展開が期待される「RED゜TOKYO TOWER」。グランドオープン後は、大人から子供まで楽しめるファミリーエリアや、カフェ・レストランが計画され、これらはパーク入場チケットがなくても利用できるとのことです。続報は公式サイト・公式ツイッターで確認しましょう。