先日の「Pokémon Day」で発表されたシリーズ最新作となる『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』。映像の中にちりばめられたアイテムや、ワールドのモチーフ、主人公の部屋で僅かに見える全域マップから、スペイン・ポルトガルがあるイベリア半島がモデルであることが推測されています。同じ欧州の北フランスをモデルにした『X/Y』のカロス地方と比べると、日差しが強く鮮やかな色彩に溢れているのが映像から分かりますね。
本記事では舞台のモデルがイベリア半島と仮定した上で、どんなフィールドや土地があるのか、どのような要素が登場するのか、現時点で分かる情報とイベリア半島を照らし合わせながら深読みで予想していきます。当たる保証はどこにもないので予めご了承ください。
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地図の見える範囲では、都市の名前らしきものと、濃い緑、薄めの緑、茶色と、植生の違いによる色分けが見て取れます。森林、平原、荒地の3種類だとすると、これまでのシリーズ以上に広くバラエティに富んだ自然が用意されているのかもしれません。トレイラーでも砂嵐が吹く砂漠や山岳の洞窟、砂浜のある海辺など、大きなフィールドがいくつも紹介されており、前作のワイルドエリアのように自由な行動を全編にわたって楽しめるということでしょう。
気になるポイントは、北西部にある大きな湖と、南東部の湿地帯の地形です。スペインで湿地帯と言えば世界自然遺産にも指定されている「ドニャーナ国立公園」です。欧州でも最大級の面積を有し、スペインオオヤマネコをはじめとする多種多様な生物が密集する、豊かな自然の残る場所。南から吹き付ける潮風で砂丘もできるため、珍しいポケモンがたくさんいる場所にするにはうってつけです。
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実は近年、この湿地帯に古代都市アトランティスが埋まっているという説が登場しています。実写パートでは地球儀や望遠鏡、珍しい植物、財宝と「大航海時代」または「探険」を連想させるアイテムが多数置かれていたので、おなじみのポケモン図鑑登録と共に、自然の奥に隠された古代文明のロマーンを探し求める旅になるかもしれません。
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風力発電機の建物は「ドン・キホーテ」で有名なカンポ・デ・クリプターナの風車群。スペインは風力発電に積極的で、公開されたトレイラーでは両方のイメージを含む建物になっています。
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大きなモンスターボールが目を引く都市部の景観は北東部にあるバルセロナがモチーフで、アントニ・ガウディが設計したサグラダファミリア、グエル公園を彷彿とさせます。バルセロナは沿岸部にあるのですが、全景は山間の地域にあるようで、崖がある地形は「アルハンブラ宮殿」を思わせます。
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バルセロナのモチーフを別の場所に移したと言うことは、地理的にはおそらくスペインの南部側が舞台となり、カディス、マラガ周辺の南西からバレンシア、マドリードの北西方面へ向かうルートだと予想されます。そうすると、北西部にある水場はタホ川流域に相当するのではないでしょうか。