最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2022年3月9日にMagic Design Studios / Gearbox Publishing より、PC(Steam)にて早期アクセスが開始されたハイスピードローグライクACT『Have a Nice Death』の爆速プレイレポをお届けします。
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『Have a Nice Death』とは
本作はダークな世界観とは裏腹にコミカルで、スピーディな戦闘が特徴のローグライク・アクションゲームです。死神CEO「Death」が経営するDeath.Incを舞台に、怠慢な社員や略奪を計画する部下達を、鎌で一刀両断にしながらCEO自ら指導していきます。
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ローグライク要素には周回プレイによる恒久的ステータス向上はなく、「金塊」を集めて新たな武器とバフアイテムを解放していくシステムとなっています。恒久的なステータス向上はないものの、倒されるまで有効なバフ「呪い」や2分程度有効になるバフアイテム「おやつ」が戦いを有利に進めて行く手段です。
早期アクセス期間は約1年となっており、ロードマップによると最低3回は新要素が追加される予定となっています。また、フルバージョンでは価格が上がる予定です。
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『Have a Nice Death』の実内容に迫る!
プレイヤーは、燃え尽き症候群気味なDeath.IndのCEO死神「デス」。各部署には「ソローズ」と呼ばれる幹部がおり、怠慢な幹部により魂のスクリーニングなしに全てを受け入れたことで、業務がひっぱくするなど経営が危うい状態に。誰がボスかを部下に思い出させ秩序を取り戻したついでに休暇を得ようと、CEO自ら立ち上がるところからゲームはスタート。
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日々の書類に押しつぶされ体も縮んだCEO「デス」。受付というか秘書?の「パトリック」から、ソローズの「ブラッド」が混乱の原因を作ったと知らされ向かうことに。
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直ぐにビジネスコーチの「ハリエット」がお出迎え、チュートリアルが始まります。ジャンプに「ラッシュ(無敵状態ありのダッシュ)」、鎌でのプライマリー攻撃でコンボを習い先へ向かうと、歪な壇に石塚が。
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石塚を破壊すると、サブ武器が使用可能に。使用するとマントが手に入れた武器の形に変化し、巨大なハンマーを振り落とします。ステージの最後は部下が集うミーティングルーム。チュートリアル時はさほど敵は出てこないものの、大抵は倒す度に敵が現れるウェーブスタイルとなっています。
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敵の攻撃することで溜まる「憤怒」ゲージが満タンになると「必殺技」が使用可能に。武器はメインの鎌のほかにサブ武器を2つ装備可能で、それぞれのサブ武器にも必殺技があり、新しい武器を手に入れたら直ぐ試したくなります。
ウェーブを終えると、報酬が解放され今回は「ソウルリー」と呼ばれる社内「通貨」を獲得。そして、回復アイテム「アニマ」を貰い治癒させチュートリアル終了です。
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これまで得た情報は「社員ハンドブック」から確認でき、チュートリアルや倒した敵・味方の社員・武器などの詳しい情報が得られます。チュートリアルを遊んだだけでも、アニメーションの滑らかさやコンボや必殺技の演出など、期待が持てる作品だと感じられました。
死者の世界だけに呪いがバフ
本作には周回プレイによる恒久的ステータスアップはありません。その代わりに倒されるまで有効なバフ「呪い」と、一時的にバフ効果が得られる「おかし」があります。「呪い」は、安全衛生検査官の「Mr.オーシャ」から入手可能で、複数の呪いから1つ選びます。もし気に入らない場合は、アイテム「リロール」を使用し1枚シャフルし直せます。
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大抵の「呪い(以下バフ)」は、ステータス向上や稲妻や毒など追加効果があるポジティブな内容ですが、ランダムでペナルティが付いていることも。ペナルティは特定の敵がより強くなったり、ショップが閉店するなどより難易度を上げる呪いとなっています。また同じ色のバフを選択していくことで、同種のバフを強化していくことも可能です。
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バフと同様に、武器や呪文にも30種類を超える様々な種類があります。一度に装備できるのはデフォルトの鎌の他に2つで、既に2つ装備済みの場合はどれか1つを捨てるか選択します。
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本作のローグライク要素として、倒されても獲得した「金塊」は消費しない限り周回プレイで増やせます。ゲーム開始時に社長室付近にいるオフィスマネージャーの「ジョー」に話しかけると、「金塊」を使って新たな武器や一時的なバフ要素のあるアイテムを恒久的に解放させられます。
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面白い点はアチーブメントの様に特定の敵を一定数倒すことで、武器やアイテムの値段が下がっていきます。ただし武器が増えていくと、お気に入りの武器や呪文が入手し難くなるというデメリットも……。どれを開放するかは慎重に。
ステージ構成
本作は各部門(以下エリア)の最後に待ち受けるボス・ソローズを倒すと次のエリアに進める面クリア型となっています。各エリアの構成は、ボスに辿りつくまでに必ず5つの部署(以下ステージ)を進む必要があり、ステージの最後にあるエレベーターに乗ると次のステージに進めます。
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また、行き先は毎回ランダムで複数選択可能となっており、部署の名前から次のステージに何が待ち構えているのか、どんなアイテムが手に入るかは予測可能となっています。ステージはプレイする度に変化するプロシージャル方式を採用していますが、どれもシンプルな作りとなっているので、現状はあまり変化が感じられないのが残念です。
部署の中には「ショップ」や「機械室」といったプレイヤーをサポートしてくれるステージもあり、敵は出現しないものの1つのステージとしてカウントされます。
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「ショップ」では回復アイテムや武器の2点がランダムで置かれており、社内通貨「ソウルリー」を使用して購入が可能です。また、「プリズミウム」と呼ばれる貴重な特殊アイテムを持っている場合は、お店をアップグレードして商品数を増やせます。
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「機械室」では、ショップと同様にソウルリーを使用し武器を強化できるほか、プライマリの大鎌をプリズミウムを使用して進化させられます。
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5つのステージをクリアすると、幹部ソローズが待ち構えるボスステージへ。最初のボス「ブラッド」は魂のスクリーニングをサボった張本人。ボスが誰か思い知らせてやりましょう!最初のボスだけに攻撃パターンとしてはそれほど多くはないものの、一撃のダメージがかなり痛い。
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体力を半分程度まで減らすと、岩を使った連続攻撃を発動してきます。ダッシュを使い攻撃を避けてはいたものの、着地間際に攻撃を受け呆気なく敗北……ご冥福をお祈りされます。すると、これまでの実績から報酬である「金塊」を獲得し、社長室に引き戻されます。
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アニマを探し求めて三千里
本作の敵は比較的硬く、ウェーブ時など集団で現れる場合は攻撃を避けきれずダメージを負うことも多々あり……。そんな時はキズを癒すためのアイテム「アニマ」で回復!といきたいところですが、本作はアニマが非常に貴重な存在であまり手に入らないのデス。
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敵を倒してもアイテムやアニマを落とすことが少なく、時には何度も手に入ると思いきや次の周回だと一度も手に入らなかったりなど、アイテム出現率のバランスがあまり良くありません。
バフによっては、「石塚」を壊すとアニマが手に入るといった効果を得られることもありますが、そのバフが現れるかもランダムなので選択できないこともしばしば……。ボスを倒したら回復!ということもないため、生き残れるかはアニマ次第な側面もあります。
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ここまで紹介してきた『Have a Nice Death』ですが、軽快なアクションとコミカルなキャラクターとは裏腹に難易度が高い作品となっています。実際のところ難易度は、回復アイテムと強力な武器が出現するかどうか運次第な印象を受けなくもなく、といったところです。
早期アクセスということもあり、アイテム出現率のバランスが余りよくない点や翻訳が不十分な部分もありますが、早期アクセスということもあり今後改善されていくことでしょう。
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まだマップのバリエーションが少ないなど不満点もありますが、周回ごとに異なる変化と楽しさを追及していくとのこと。ロードマップによると大型アップデートは3回予定されているので、どの様に変化していくのかも楽しみデス。ハードコアローグライト好きには挑戦してみては?それでは『Have a Nice Death』!
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対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2022年3月9日
記事執筆時の著者プレイ時間:3.5時間
価格:1,650円