注意
本記事には『ウィッチャー3 ワイルドハント』拡張パック『血塗られた美酒』のクエストの結末などネタバレが含まれます。ご注意ください。
YouTuberのxLetalis氏は、CD PROJEKT REDが手掛けるオープンワールドRPG『ウィッチャー3 ワイルドハント』において、これまで誰にも見つからなかった(?)、「あるキャラクターがゲーム内時間で7年後に死亡する」というイースターエッグを発見し、その動画を公開しました。
このイースターエッグは2016年に配信された拡張パック「血塗られた美酒」のクエスト「惚れ込んだ騎士の恋歌」における登場女性キャラクター「ヴィヴィアン(Vivienne)」に関するもの。クエストのあらましですが、彼女は呪いによって身体が鳥になっていくというを秘密を抱えています。クエストの結末はプレイヤーの選択によるものの、呪いが解ける場合、彼女は晴れて自由の身……ただし残りの寿命は7年に……という展開になります。
本来であればお話はそこで終わるのですが、開発者のひとりであるCD PROJEKT REDのPhilipp Weber氏による「皆はヴィヴィアン最後の秘密を見つけられるかな?」という2020年のツイートが、今回xLetalis氏をイースターエッグ発見の旅に駆り立てました。
そして遂に、思いつく限りのアプローチとコンソールコマンドなどを用いた検証によって、ゲーム内時間で7年が経過すると実際に彼女が死亡することを発見したのです。
しかしながらこれは映像にもある通り、「死亡」と言うには横たわるヴィヴィアンの身体はおかしな方向へ折れ曲がっていますし、依然話しかけることができてしまうという状態でした。
これについてWeber氏はTwitterで「バグっているような見た目なのは、おそらくドレスまわりの物理演算によるものかもしれない」とコメント。修正しなければとしつつ、本来であればキャラクターが死亡する場合は静止モデルに差し替えるものですが、このイースターエッグを仕込んだ時は、ギリギリそれが行なえない時だったと続けています。
またWeber氏は、海外メディアIGNのインタビューに対して「これが最後のイースターエッグかはわからない」「開発も大詰めの頃、皆で色々なものを隠した」と明かしています。さらに「自分がたしかに隠したイースターエッグが、こうやって最後には見つけてもらえたことが感慨深い」とも語りました。
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ちなみに今回のイースターエッグについて海外メディアPC Gamerによれば、2020年にドイツ系ゲームメディアGameStarがWeber氏など開発チームへインタビューを行って、すでにヒントをもらっていたとも……(「Warnung: der folgende Absatz enthält Spoiler」項目内)
ともあれゲームに隠されたちょっとしたお遊び要素のイースターエッグ……なかには発売から何年も経って発見されるものもあり、そのたび大きく話題となります。やや毛色は異なりますが、現実世界の時間でリリースから5年経過してやっと実績解除という怪作FPS『The Stanley Parable』も有名なタイトルのひとつですね。
新作も開発中であるという「ウィッチャー」シリーズ、今度は一体どんな秘密が隠されているのか今から気になるところであります。