先月、ようやく日本での年内予約開始が検討され始めた携帯型ゲーミングPC「Steam Deck」ですが、他デバイスと比べて高い動作安定性を誇る一方、画質設定などは依然として妥協する必要があります。
しかし、そんな本デバイスのマシンパワーをデスクトップPCレベルまで引き上げようと、グラフィックカードを外付けしてしまったユーザーが登場しました。

2016年、AMDがグラフィックカード外部接続技術「XConnect」を発表。本技術により構造上問題を抱えていたノートパソコンでも、比較的容易に高スペックを要求するゲームを快適に動作させられるようになりました。
しかし今回、海外YouTuberのETA Prime氏は「Steam Deck」に“本技術を使わず”外付けを実現したようです。動画によると、本デバイスはUSB Type-Cに対応しているものの、「XConnect」に必要なThunderboltには非対応だったとのこと。そこで同氏は、デバイス内のM.2スロットを介して高スペック・グラフィックボードRadeon RX 6900XTを接続したといいます。
動画では『ウィッチャー3 ワイルドハント』と『グランド・セフト・オートV』が60fps以上で動作する様子を確認できます。残念ながら『ELDEN RING』や『サイバーパンク2077』など、最新タイトルではややカクツキが見られますが、どうやら原因はM.2スロット経由であることのようです。

なお巨大なグラフィックボードを外付けしたことで、肝心な“携帯性”が失われている件は突っ込みどころかもしれません。しかしETA Prime氏いわく、「“なぜ(やったのか)”と聞かれるだろうが、“出来るから”と言うことに尽きる」とのことです。
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