タクティカルシューター『VALORANT』のエピソード4・ACT3で実装が予定されているエージェント「フェイド」。Game*Sparkでは、新たなイニシエーター「フェイド」を一足先にプレイする機会を頂きました。今回はアビリティの基本的な解説から実践的な使い方まで、どこよりも詳しくお届け!
フェイドとは
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ダークな色調が特徴的な「フェイド」は、トルコ出身の賞金稼ぎです。ロールはイニシエーター。「闇の力」を操るような能力が多く、局所的なエリア取りにおける確実性を高めてくれる印象を受けました。
敵の不意を突く索敵「ホウント(E)」
奇怪な「ウォッチャー」を呼び出すこのアビリティは、投擲型の索敵アビリティ。投擲したあとの滞空時間に再使用ボタン(E)を押すことで、その地点の真下に落とすことも可能です。
ウォッチャーは地面(もしくはオブジェクト)に当たった時点で発動し、ウォッチャーの視界に入った敵の位置を特定。更に、その敵に対する道筋のようなもの「テラートレイル」が表示されます。
簡単に説明すると、「視界に入った敵の位置を知らせるトーテムのようなものを投擲可能」ということ。ソーヴァのリコンボルトと同様に、一度だけ敵のシルエットを表示することで位置が確定します。加えて、一定時間敵の位置へ導いてくれるガイドを示してくれるというわけです。
投擲型アビリティかつ、落下地点をある程度コントロールできるということで、ちょっとした空爆のようなことも可能。動画でも紹介しているように、「バインド」Aサイトのランプの屋上にウォッチャーを設置することで、ショート箱裏や、シャワーのエントリーをロックする敵だけでなく、トラックやトリプルの裏側の敵の位置を暴くこともできます。
40秒でリキャストするこのアビリティは、リテイクでも有用です。例えば、リテイクが難しい「ヘイブン」のAサイトのヘブンの枠に設置することで、落書きやヘブンの真下でCT側のエントリーをロックする敵など、一気に多くの情報を入手できます。
注意点として、このウォッチャーは発動までの間にタイムラグがあり、その間は敵側が破壊可能ということは覚えておきましょう。敵の不意を突くことが重要です。ソーヴァのリコンボルトのように、破壊しにくい場所を覚えることも大切になってきます。
しっかりと敵を索敵できるアビリティ「プラウラー(C)」
「プラウラー」は敵に噛みついて優位な状況を作る索敵スキルで、250クレジットで2つまで所持できます。
スカイのガイディングライト(フラッシュ)のように、発動しつつある程度行き先を操作可能。Cで構え、左クリック(発射)でプラウラーを発動します。闇の生物「プラウラー」は、プラウラーの視界に敵を捉えると自動で追尾し、噛みつくことで敵の視界を悪化させます(旧ディメンショナルドリフトのような視界イメージ)。なお、パラノイアやリーアのように、近距離(5m)の敵は視認が可能という点と、ウォッチャー同様に破壊が可能という点には注意が必要です。
敵を簡単に索敵できる便利スキルではありますが、プラウラーが進行する速度はかなり遅め。ガイディングライト感覚でサッと操作することは難しいでしょう。プラウラーの発動時間も長くはなく、「ヘイブン」Cガレージを索敵するのがやっとといったところ。時間の感覚も含めて慣れが必要です。
また、プラウラーの視界(視野)はかなり限定的で、レイズのブームボットのように「今のって発動しないの?」と感じてしまう事故が起きやすい印象でした。しっかりとマウスを振って全方位をプラウラーに確認させることを意識する必要があり、しっかり練習しないと完全に敵を索敵することは難しいでしょう。
なお、敵が視界に入らなくとも、ホウントによって生成されたトラートレイルがあれば、プラウラーが自動追尾してくれます。プラウラーの操作に自信がなければ、ホウントで敵を索敵しつつ、補足したらプラウラーを放ち、安全にキルを狙うのが吉。
敵を拘束して確実なキルを狙え「シーズ(Q)」
左クリック(発射)で投擲する200クレジットの拘束アビリティ。投擲した地点から円状のエリアに敵を拘束するというもの。加えて、拘束された敵は「衰弱」効果と聴覚を奪われます。敵のいる地点に投げれば、敵がその場から動くことが難しくなり、倒しやすくなるというわけです。
範囲としては、「ヘイブン」のCサイトバック程度。敵の位置を確定させて、孤立している敵を倒したいときに大いに役に立ってくれるでしょう。また、引いてリテイク配置へ付く前など、「絶対にここで倒したい」というタイミングで使うこともひとつの手。例えばアストラがサイト内でインスモークファイトを仕掛けてくる際など、プラウラーで位置を探りつつ、シーズで確実に倒し切るような動きでカウンターを仕掛けられそう。なお、拘束されている間もヨルやチェンバーのテレポートは利用できます。
敵を一気に弱体化「ナイトフォール(X)」
7ポイントで使用可能となるアルティメットアビリティ「ナイトフォール」は、ブリーチの「ローリングサンダー」のように広いエリアにいる敵を遮蔽物関係なく対象とし、聴覚を奪い「衰弱」効果をつけ、更にテラートレイルを付与します。
サイトへのエントリーやリテイクなど、ローリングサンダーと同じ感覚で使用できると見込めますが、テラートレイルが付与されることで、アルティメット直後に敵を追跡するような動きも可能。状況に応じて使い方をアレンジできる点が強みです。プラウラーとの組み合わせも当然有用。アルティメットでエリアを取りつつも、テラートレイルを活用して更にそのさきのエリアを取りに行くような動きを心がけると、ラウンドの勝率がグンと上がるでしょう。
「フェイド」のスキルをひとつひとつ見ていくと、かなり局所的な「エリア取り」と、キルに直結する「索敵」を得意としていることがわかります。特にホウントは、マップ研究によっては理解の及ばないレベルの活用方法が見出されるかもしれません。ラウンド内のファーストブラッドはチームに対する大きな損失となるため、フェイドの餌食にならないよう、情報とエリアには最新の注意を払う必要がありそうです。
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フェイドが実装されるEP4 ACT3は4月27日に実装。同日には新たなバトルパスと、新スキン「RGX 11z Pro」も販売されます。新たなイニシエーターの登場でメタにどのような変化がもたらされるのか、競技シーンも含めて注目したいところです。
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