4月28日発売の「週刊ヤングジャンプ」22・23合併特大号で完結を迎えた漫画「ゴールデンカムイ」（以下、「金カム」）。明治末期の北海道を舞台に、隠された金塊を巡る“和風闇鍋ウエスタン”活劇であり、2018年には手塚治虫文化賞を受賞し、すでに4度のアニメ化も決定している大人気作品です。そんな「金カム」と西部劇オープンワールドACT『レッド・デッド・オンライン』（以下、『RDO』）には、意外な共通点があるのです。
そう……両作品は同じ「1900年代初頭」、具体的には1907年ごろが舞台なのです。『RDO』はアメリカを舞台に、混沌極める西部の街をオンラインで冒険する「西部劇」。メインシナリオで1899年から1907年のアメリカを描いた『レッド・デッド・リデンプション2』と同様に、いきいきした世界観を堪能できます。
地域こそ変われど、同じ時代設定で繋がったこの2作品。であれば、『RDO』ならば完結していく「金カム」の雰囲気を改めて楽しめるのではないでしょうか？ というわけで本稿では、「金カム」ごっこをしながら『RDO』の世界を初めて冒険していくプレイレポートをお届けします！ ゲーム内での「ごっこ遊び」の基本と言えば……もちろん「キャラメイク」。まずは「金カム」のキャラクターの姿をイメージしながら、キャラクタークリエイションから始めていきましょう！
「金カム」世界からやってきたのはコイツだ！
ごっこ遊びをする以上、「金カム」の登場人物をモチーフにするのは当然のこと。しかし問題は、モチーフにする候補です。「金カム」の登場人物はどれもこれも、ちょっぴり個性的です。ほとんどのキャラクターは、暴力溢れる過酷なアメリカ西部に放り込まれても問題なく対応できそうですが、あんまり強そうなキャラクターにするのもどうかな～と悩んだ末、筆者の頭の中に“ひとりの男”の姿が思い浮かびました。
やっぱ白石だな。
というわけで、付き合ったら一途で情熱的なタコ坊主こと「白石由竹」にアバターを似せてゲームスタート。白石と言い張るにはとにかく顔が濃いですが、洋ゲーの荒波に揉まれたと言うことでご容赦ください。
「行くぜ雪山！」の前に下準備
こうして始まった『RDO』。本作は2019年5月にオンラインゲームとして正式リリースされましたが、筆者としては初プレイであるため、今回の目標は雪山を訪れることです。意気揚々と始めたものの、始めたばかりの地点にある街では雪が降っていません。やはり雪があってこその「金カム」。というわけで「キロちゃん」と名付けた愛馬と共に、アンバリー州のグリズリー西部にある雪山を目指したいと思います。
しかし、雪山では防寒具が欠かせません。『RDO』の世界では“寒さ”も設定されており、普通の格好では冒険に支障が出るのは明らか……。仕方ないので、資金集めから始めます。ありがたいことに、『RDO』ではお金を稼ぐ方法がたくさんあります。例えば、特定の場所で発生するミッション。クリアすれば報酬がもらえるというシンプルなものです。
時にはフィールド内の見知らぬ人から声をかけられ、仕事をお願いされる場合もあります。筆者は一度、道ばたの男性に頼まれて、誘拐された女性を救出しました。
さらにフィールド内にはギャングのアジトが点在しています。ギャングを壊滅させれば、倒した敵からお金や弾薬などを奪えるので、余裕があれば襲ってみると良いでしょう。そして何より「金カム」ファンにとって見過ごせないのは、拠点内に設置された武器です。あの“マキシム機関銃”を撃ちまくれるぞ！
マタギばりの狩猟生活も良い感じ
またフィールド内の野生動物を狩猟しても、お金になります。どちらかというと、これは“日本屈指のセクシーマタギ”の領域になりそうですが、野生動物の生命に感謝しつつ、資金源にさせてもらいましょう。
狩猟した動物からは皮と肉を取れます。全部売ってしまっても良いですが、肉は料理すれば、体力を回復するアイテムになります。いくらか自分用に残しておくと良いですね。しかし、作品は違ってもジビエにはヒンナだぜ……！
……と、のんきに構えていたのもつかの間。道の真ん中に大きな動物が現れました。
熊だぁ！
思わぬ大ピンチに、スクショを撮るのも忘れてショットガンを取り出して乱射。複数発を入念に撃ち込み、無事倒せました。皮はしっかり剥いで貰っていきます。少し離れたところにいたのに、一瞬で距離を詰めてくる熊は恐怖でしかありません。姉畑先生、マジでやりやがったんだなぁ……。
また『RDO』では、プレイヤーのランクが一定数上がると、宝の埋まっている地図をもらえます。
指定された場所には、ゴールドが入っている場合も。流石に2万貫とはいきませんが、ありがたく頂戴しておきましょう。
服も着替え、いざ雪山へ
野生動物とギャングを狩猟していたら資金にちょっと余裕が出てきたので、防寒着を購入しようと思います。
洋服は自分で携帯しているカタログから購入できますが、街にある「仕立屋」でも見繕えます。今回は雰囲気重視で仕立屋にて購入。暖かさを考慮しつつ、黒っぽいズボンに紫系のジャケットで、可能な限り白石に寄せてみました。
準備も整ったので、いよいよ雪山へ出発します。冒険の合間には、ときどき馬を撫でてスキンシップを取ります。親密度が上がれば、騎乗時の操作バリエーションがさらに増えていきます。何より、一緒に冒険してくれる馬とは仲良くなりたいですね。
ただ馬に関しては、プレイヤーのランクが上がっていくと、より能力の高い種類を購入できます。本作では馬を乗り回す場面はかなり多いので、資金が集まったら手を出すと良いでしょう。
道中には、大きめの街もありました。が、同じくオンライン中のプレイヤーによる真夜中の札幌もかくやの銃撃戦が開催中だったので、全力で駆け抜けます。
そうして悪戦苦闘すること数十分……。
とうとう雪山に到着！
一面真っ白の銀世界！この美しさは素晴らしいの一言です。
良さげな場所を見つけてスクショ撮影。防寒が甘くてなんかライフが減っていますが、それでも来て良かった……！
しかもこの雪山を冒険中、キロちゃんとの親密度が最大に！ 全くの偶然ではありますが、一緒に喜んでくれたようでとても嬉しいです！
「金カム」ファンでも大満足な自然を堪能！
雪山でのお土産は鹿の皮。特別な獣は見つけられませんでしたが、山から降りたら、換金しましょう。
本作では、他にも馬を用いてのレース、貴重な野草や鳥の卵を探すアイテム収集、それに指名手配犯を追う賞金稼ぎなど、さまざまな楽しみがあります。
しかし何より素晴らしいのはそのロケーション。北海道に勝るとも劣らない広大な自然は、ただ走り回っているだけで心がウキウキします。ふと見つけたキレイな景色や動物は、この殺伐とした世界での癒やしとなるでしょう。今なら花見て「やだ、カワイイ」とか思えるわ。
『RDO』で「金カム」ごっこをするなら、軍服衣装と狙撃銃を揃えて尾形風にしたり、黒っぽいドレスを着こなして、家永カノを目指したりなど……可能性は無限大。個人的には帽子なんかを駆使して、鶴見中尉もできないかと思っています。いずれにせよ「金カム」好きな方であれば、この『ROD』の闇鍋ウェスタンも、ぜひ楽しんでみてくださいませ！
最後に一攫千金を目指してポーカーをプレイ。インカラマッちゃん！ 俺をがっぽり稼がせておくれッ！
は？
