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尿、小便、おしっこ。我々が普段当たり前のように行っている排泄行為(小)ですが、ビデオゲームにおいてそれを明確に描く作品は多くなく、大便と比較してもキュートにキャラクター化されることもあまりないというのが現実です。本記事では、大便の影に隠れがちな尿に焦点を当て、「放尿ができるゲーム」を5作品選出してお届けします。
なお、選出タイトルは「ゲーム内グラフィックで尿が描写されるもの」に限定。カメラワークでうまく映らなくしていたり、放尿シーンがカットされている作品は除外しています。
ちなみに、筆者(フリーランスライター)が深夜に思いついたこの企画をGame*Spark編集部宛に「めちゃしょうもなくてIGN Japanじゃとても載せてもらえないので、GW企画としてゲムスパでいかがでしょうか?」と提案したところ、無事にGOサインが出てこのような記事が生まれる運びとなりました。こんなアホな小学生みたいな企画を気持ちよく通してくれるのはGame*Sparkだけかもしれません……。
おしっこを他人に引っ掛けちゃおう!『POSTAL 2』
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前作が連続殺人鬼の陰鬱で狂気的な精神を描いた作品でしたが、続編である『POSTAL 2』はおバカなハチャメチャゲーとなりました。本作ではRキーでチャックを下ろすことができ、左クリックで放尿が可能です。かなり綺麗なおしっこなのではないでしょうか。
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本作のおしっこ的最大の魅力は自由に他人に掛けられること。ゲーム中はいつでもチャックを下ろすことができるので、町ゆく人の顔にぶっかけることができます。人によっては掛け続けることで嘔吐するため妙な達成感もあります。またゲーム後半では主人公が淋病に罹り、おしっこが膿んでしまいます。膿んだおしっこを顔にぶっかけると瞬時に嘔吐させやすくなり、さらに放尿の楽しさが倍増します。
他にもNPCを這いずらせておしっこをかけたり、服に引火した火をおしっこで消火することなどおしっこの使い道は多岐にわたり、おしっこだけでも小一時間遊べてしまうような魅力を秘めています。
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なお、シリーズ最新作である『POSTAL 4: No Regerts』ではおしっこの色が蛍光ペンのようになっています。
史上最速の爆速おしっこ!?『Duke Nukem Forever』
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発表から長い年月を費やし発売された『Duke Nukem』シリーズの1作。メタスコアは49点~54点と散々だったようですが、ゲーム開始からおしっこまでの速さは本記事で紹介するタイトルの中でもピカイチです。
本作ではゲームタイトルが表示されたあと、さっそく小便器と「[LMB] Piss」という表示が画面に現れます。このゲームでプレイヤーが最初に行う操作は、左クリックを押しておしっこをすることなのです。また、最初のエリアの便器内には“ブツ”を流していない便器があり、そこでもおしっこができます。『POSTAL 2』ほどの自由度はないものの、インパクト大のおしっこシーンを持つ作品です。
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キュート(?)なリスの放尿『Conker’s Bad Fur Day』
『バンジョーとカズーイの大冒険』『スーパードンキーコング』『ゴールデンアイ007』など数々の名作を生んだレアがニンテンドウ64向けに発売した『Conker’s Bad Fur Day』。同社の作品では、これ以前でもちょっとした毒気やグロテスク描写が見られましたが、今作ではそれを全面にプッシュ。かわいいキャラとは反面にうんち・おしっこネタや下ネタ、グロ描写が満載の衝撃ゲームになっています。
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本作でおしっこできるのは一部の限られたシーンではありますが、そのおバカさはなかなかのもの。主人公コンカーはヒロインのベリーを助けるために樽から酒をがぶ飲みし、岩の形をしたキャラクターに放尿して穴に転がします。支離滅裂なことを言っているようですが、実際にこの手順で攻略します。
主人公の可愛さはレア作品でもトップクラスなのですが、その実中味はゲスいキャラでエログロパロ下ネタ満載のギャップが強い作品です。お下劣ネタ大好きな読者の方はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。
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今、本作を遊ぶならXboxリメイク版である『コンカー:Live & Reloaded』をXbox One/Xbox Series X|Sの互換でプレイするのがおすすめ。日本語字幕付きでコンカーもモッフモフです。
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このおしっこには、エモさがある。『My Summer Car』
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1995年のフィンランドを舞台にしたカーシミュレーター『My Summer Car』では、飲酒→放尿の黄金セットをキメることができます。
本作の目的は様々ですが、大きな目標はボロ車を組み立てて走らせること。しかし、パーツがほぼ取り外された車を組み立てるのは至難の業……ということで、台所にあったビールをガブ飲みすることにしました。ビールを飲むと「URINE」ゲージが溜まり、おしっこが可能に。ボクセル感のある尿が放出されます。
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平日昼間ののどかな田舎で昼間から飲んだくれ、鳥の声が聞こえる自然で放尿をする。今までのどんなゲームよりもエモーショナルなおしっこです。
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大物俳優で放尿できる!武器にもできるぞ『DEATH STRANDING』
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小島秀夫監督作品でも、放尿できます。コジマプロダクション独立後第1作目となる『DEATH STRANDING』では主人公であるサム・ポーター・ブリッジズが外で放尿します。
本作の世界は、気象現象や怪異によって外に出られなくなり、国々が分断された世界。外には基本的に誰もいないので、おしっこをしたくなったらいつでもできます。
おしっこをしたところにはきのこが生えます。きのこに何度もおしっこをかけたり、他のプレイヤーと協力して同じきのこにおしっこをかけ続けることで回復作用のある虫「クリプトビオシス」が発生するきのこを作り上げることができます。
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おしっこはプレイヤーが休憩できるプライベートルームに設置されたトイレでも可能。本作の敵であるBTの退治には主人公の体液が有効なので、排泄物や血液を採取して武器にすることもできます。独創的なゲーム作品を手掛ける小島秀夫監督ですが、おしっこにおいても独特の体験が用意されています。
主人公を演じるのは俳優のノーマン・リーダス。大物俳優が演じるキャラクターを操作しながら時々外でおしっこをする体験は、他とは一味違うはずです。
ゲーム内で明確に描くのは避けられがちな排泄行為。決して多くはありませんが、それを描写する作品はいえ確実に存在します。筆者は本企画のために必死に脳内で選出タイトルをひねり出しましたが、まだまだ見知らぬ放尿可能作品が隠れているかもしれません。コメント欄で、ぜひあなたの“推しおしっこ”も教えてください。