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「デジボで遊ぼ!」ではボードゲーム要素やカードゲーム要素、テーブルトークRPG(TRPG)要素のある魅力のデジタルボードゲームを特集。今回は近未来の東京を舞台にカードバトルを繰り広げる『CITY WARS: TOKYO REIGN』をお届けします。
本作はMojo Bones Ltdによって、2022年4月27日にSteamで早期アクセス版が配信されました。元々本作は『Chrono Faction』というタイトルで、KickStarterでクラウドファンディングが行われていた作品です。タイトル自体は変わりましたが、内容やグラフィックはクラウドファンディング時と同様になっています。
本作の内容ですが、サイバーパンクな世界観の、1対1の対戦型カードゲームです。TCG要素を多分に取り入れていますが、カード課金は一切ありません。現在はローグライク要素のあるシングルプレイモードのみで、マルチプレイは開発中になっています。一般的なTCGやデッキビルド型対戦カードゲームと違い、アクション性のある独特な対戦システムが導入されているとのこと。果たしてどんな内容なのか、早速プレイしていきましょう!
ターン制+アクションのカードバトル!
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本作のモードですが、シングルプレイの「DISTRICT RUN」と、ネット対戦可能なマルチプレイモード「DISTRICT WAR」、ローカルでのマルチプレイモード「LOCAL MULTIPLAYER」があります。前述したように、マルチプレイはオンライン・オフラインともに現在開発中になっています。
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本作には「チュートリアル」モードもありますが、画像のように「コアゲームプレイ」「カードタイプ」などセクションごとの説明になっています。説明書を読むような形なので、分かりやすいとは言い難いため、本記事では噛み砕いて解説していきます。本作のシステムは、他のカードゲームでも類を見ない形になっていることから、実際に何度かプレイしてみないと理解しづらいとは思います。
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本作のメイン画面。画面中央にあるのは、カード置き場ですね。各プレイヤーは20枚のカードでデッキを作り、ゲーム開始時に5枚ずつランダムで配られます。画面の左下と右上にある「600」という数字が、各プレイヤーのHP。これが0になれば敗北です。基本的には、相手のHPを減らすことが目的ですね。
ゲームはカードを配置する「カードフェイズ」(4ターン)と、互いに配置したカードの攻撃が同時に始まる「コンバットフェイズ」が繰り返される形になります。コンバットフェイズでは、リアルタイムの入力も要求されます。
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カードには「ACC(命中精度。カード上部左の数字)」「DMG(ダメージ。カード上部右の数字)」「カード置き場での占有幅(カード上部の白いブロック数)」の、3つのパラメータがあります。「ACC」は攻撃が当たるかどうか、「DMG」は攻撃ダメージです。
画像では、敵が「ACC28・DMG28」のカードを置き、こちらが対面のマスに「ACC31・DMG40」のカードを置いています。まず互いのACCを比較して、数字の小さい方のカードは無効化されます。画像ではこちらの「ACC31・DMG40」が勝って、敵のカードは無効化され、コンバットフェーズ時に40ダメージを相手に与えられます。
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カード上部の白いブロックは、前述したようにカード置き場の占有幅です。敵の出した「PIERCER BULLETS」は占有幅が3マスなので、配置すると、画像のように3マスを占有することになります。またDMGは3分割(27→9x3)されますね。すでに置いているカードの上には重ねて置けませんので、占有幅の長いカードは計画的に配置した方が良いでしょう。ちなみにカード置き場の右の数字は、互いのDMGの合計数です。
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カードフェーズでは、交互にカードを1枚ずつ出し、4ターン繰り返します。カードを置くことができない、もしくは置きたくない時は、手札の一番右にある空白欄(緑色に光っている部分)にカードをドラッグ&ドロップするとターンスキップされ、そのカードを次のターンに持ち越せます。さらにカードのACCが+5されます。
ただしこのカード置き場には、カードは1枚しか保存できません。新たにカードを置くと、前のカードは消滅します。次にコンバットフェーズを見ていきましょう。
コンバットフェーズで戦闘開始!
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カードフェーズが終わると、次はコンバットフェーズに入ります。カード置き場の左側にあるバー(画像の黄色く光っているバー)が、左から右にリアルタイムで動いていきます。バーがカードを通り過ぎると、それぞれのカードに書かれたダメージが相手に入り、HPを減らします。
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コンバットフェーズは、ずっと眺めていれば良い訳ではなく、「TIME STRIKE」という属性を持つカードをバーが通り過ぎた時、左右に動くメーターが画面右上に出現(画像の「10%」と書かれている部分)。このメーターの中央にバーが来た時に、タイミングよくマウスクリックすることで、「FACTION POWER」(カード置き場左にあるピンク色のバー)が貯まります。
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「FACTION POWER」が満タンまで貯まると、マウス右クリックで特殊スキルを発動させられます。ここでは「バーが5マス移動する間、ノーダメージ」のバリアを展開しました。HPが残り14だったので、これで死なずにコンバットフェーズを乗り切ることができますね。
コンバットフェーズが終われば、またカードフェーズに移行します。この2つのフェーズを繰り返し、どちらかのHPが0になった時点でゲーム終了。コンバットフェーズはリアルタイムでアクションする必要もあるのが、他のカードゲームとの違いと言えますね。
カード効果を駆使しよう!
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カードには様々な特殊効果を持った物もあります。「THERMO CRISIS」というカードは、相手のカード置き場1マスに状態異常「サーモ効果」を与えます。そのマスの上に敵がカードを置くと、DMGが-10になります。特殊カードで消火しない限りは、効果はずっと残り続けます。
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「ION BRAST」カードは、同じ占有幅を持つ2つのカードの間に置くと、ACCとDMGが上昇します。最初から狙って配置しないと、発動させるのは難しいでしょう。
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「SONAR STRIKE」カードは、カード置き場の一番左端に配置することで、「ACC+5、DMG+45」と、ダメージを大幅にアップさせられます。本作では、カードを置く場所が重要なので、考えながら配置していきましょう。
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「POWER SHIELD」カード(カード置き場右のピンク色のマス)は、攻撃力は一切ありませんが、敵の攻撃を完全に防御します。占有幅が5マスもあるので、大きな防御効果が期待できますね。
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一発逆転を狙える「TRACK MAGNET」カード。配置すると、その向かいにある相手のカードを引き寄せて、こちらのカードとして使えます。敵が大ダメージを与えようとした時に、大きなカウンターダメージを与えることができますね。
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他のカードと形の違う緑色のカードは「UTILITY CARD」。カードフェーズで即時効果を発揮できます。画面の「GREADE」カードは、相手のカード置き場を1マス破壊可能。他にも、カードを即時バフしたり、相手をデバフするカードなどもあります。ここぞというタイミングで使っていきましょう。
「DISTRICT RUN」に挑戦!
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大体のルールが分かったところで、シングルプレイの「DISTRICT RUN」をプレイ。現状、このモードしかプレイできません。まずはキャラ選択ですが、4人の中から選べます。初代PSのローポリ感がありますね。東京と言うより、九龍城を舞台にしたADV『クーロンズゲート』に出てきそうなキャラです。今回は、一番右の「TAG PUNKS」を選択。
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開始時に「スターターデッキ」として、カードを20枚貰えます。本作では140種類のカードが登場するとのこと。プレイを繰り返して、強力なカードを集めていきましょう。
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次は銃をゲット。銃の効果はゲーム中、ずっと継続します。ACCやDMGに修正を加えたり、特殊効果を付けたりなど様々な特徴があります。合計20種類とのことなので、これも強力な物を手に入れたいですね。
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最後にガチャガチャを引いて、「チャーム」カードを手に入れます。装備することで、ゲーム中に特殊効果が継続。画像の「BOXING GLOVE」は、「GRENADE」で破壊できるマスが、25%の確率で2マスになります。
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ゲームスタート時のオプションメニュー。「TRADER」はカード購入、「SAFEHOUSE」はデッキやの組み換え、「TECHNICAN」は各種アップグレードなどが行えます。
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マップはローグライクカードゲームでもお馴染みの、ルートを選んで進んでいくタイプですね。一番下のルートを進んでいきましょう。
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敵に遭遇して、バトル開始。こちらのカードがそこそこ強いのと、敵のHPが低いことから、あっさり勝てました。今回の戦利品はクレジットだけでしたが、カードを貰えることもあります。
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止まるマスによっては、イベントが発生することもあります。画像では、マウスクリックでアパートを調べるというもの。結果、何者かが跳び出してきて、250クレジットを奪われてしまいました。アンラッキーですね。
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強敵出現。特殊スキルで、こちらのカードをガンガン盗んでいっては、手札に加えて利用してきます(ズルい!)。強力なカードを奪われてしまい、勝てるビジョンがまったく見えません。こちらのHPもあとわずか。
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とうとう力尽き、ゲームオーバー。能力とカード差の大きい戦いでした。果たして次の戦いでは勝利することができるのか。続きはぜひ自身の手でプレイしてみてください。
可能性を感じるユニークなACTカードゲーム
本作は他のカードゲームと違った、独特なシステムを採用しています。特にバトルフェーズはリアルタイムで進行するので、気が抜けません。いきなりプレイして、直感的に分かる類のゲームでは無いため、基本的なゲームの流れはチュートリアルや本記事で理解しておくのがいいでしょう。何度か繰り返して遊べば、段々慣れてくるとは思います。
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早期アクセスということもあって、カードやゲームのバランスが調整されていない部分もありました。特にカード差が大きいデッキ同士だと、こちらの攻撃がほとんど通らず、どうあがいても勝てない展開になってしまいますね。この辺りも徐々に調整されていくでしょう。日本語サポートはされていませんが、カード効果が読めればプレイにおそらく支障は無いです。ゲームシステム自体はユニークなので、今後の展開や調整に期待したいと思います。
製品情報
開発・販売:Mojo Bones Ltd
対象OS:Windows
通常価格:2,570円
サポート言語:英語
ストアページ:https://store.steampowered.com/app/1689090/CITY_WARS_TOKYO_REIGN/