最新ゲームが毎日大量にリリースされる昨今。メーカーやストアのゲーム紹介だけでは「どんなゲームかわからない!」とお嘆きのGame*Spark読者も多いのではないでしょうか。そこで“なるべく早く”ゲームの生の内容をお届けするのが本企画「爆速プレイレポ」となります。
今回は2022年5月17日にStunlock Studioより、Steamにて早期アクセスを開始したサバイバルMMOアクションゲーム『V Rising』のプレイレポをお届けします。早期アクセス開始直後から同時接続数が7万人を超え、話題沸騰の本作。一体どんなゲームなのか見ていきましょう。
『V Rising』とは
本作は、ヴァンパイアを操作し拠点となる城を築きつつ、クラフトに必要な素材やスキル、そして生き延びる為に欠かせない血を求めてNPCや他プレイヤーと争闘するサバイバルMMOアクションゲームです。
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『Valheim』と『Diablo』を掛け合わせたようなゲームシステムとなっており、建設要素はシンプルなものの装飾にこだわることはできます。シンプルなので建築基準を満たさず建物が崩壊するといった心配はありません。新しいスキルやレシピは、ボスを倒すと解放されていきます。
シングルプレイは可能ではあるものの、基本的にオンラインでの協力プレイやPvPが本作のメインモード。また、ヴァンパイアがプレイヤーだけに、最大の敵が「血の飢え」と「太陽光」となっており、古典的なヴァンパイアという性質が楽しめるのも本作の魅力です。
『V Rising』の実内容に迫る!
本作のゲームモードは、おおまかにいえばプライベートホストによるソロプレイと、メインモードとなるオンラインPvE又はPvPの3種類です。自分でゲームを立ち上げる際はPvPの可能な時間帯などゲームルールを細かく設定できます。
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モードを選択したら次はアバターのカスタマイズ。性別や肌の色、髪型などが変更可能。俯瞰視点のゲームではあるものの、操作はキーボードのWASDキーによる移動と、マウスでの攻撃と視点操作となっています。
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プレイヤーのレベルは、装備するアイテムに左右されるため経験値の概念はありません。素材を集めてより強い武器や防具をクラフトし、装備することで「Gearレベル」を上げてプレイヤーを強くしていきます。装備品には「耐久度」があるため、修理せずに使い続けると壊れてしまい、Gearレベルが下がってプレイヤーが弱体化してしまうので注意が必要です。
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また、ヴァンパイアが題材のゲームなだけに、世間一般で知られているであろうヴァンパイアが苦手とする3大要素「太陽光」「ニンニク」「シルバー」も取り入れられています。ストーリーモードはなく、一度は人間に滅ぼされたヴァンパイアが再び復活する場面からゲームはスタートします。事前知識なしの初プレイではあるものの、さっそくオンラインでのPvEでプレイ開始。
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棺桶から復活を果たすと、左上のクエストに従い、骨を集めて武器をクラフトしていきます。最初のエリアである墓地ではスケルトンが徘徊しているので、倒して骨を30本集め、武器をクラフトします。
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最初のエリアである墓地から外へ出ると、冒険の舞台となる世界へ。開始地点を2カ所から選択して降り立ちます。武器の他にも防具を作る必要があり、素材となる「Animal Hide(獣皮)」を求めて辺りを探索しているとオオカミが目の前に……突進を避けつつ攻撃し、倒して素材を入手。一通り基本装備が整ったところで、朝になり日が大地に降り注ぎます。
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すると、何やら光の線がプレイヤーを指し一気に炎に巻かれて、あっという間にヒットポイントが減少。反射的に影の中に入ると、人体発火が収まり命拾いしました。本作のヴァンパイアは、直射日光に当たらなければ太陽で死ぬことはないので、陰に隠れながら移動すれば日中も活動できます。
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日光を避けつつ更に遠くへ行ってみると他プレイヤーが作ったであろう拠点を発見。様々なクラフトを垣間見ていると、建物の主とは別のプレイヤーから一緒にプレイしないかと訊かれ、手探りでクランを作成。ゲーム開始20分程度で仲間ができました。
ヴァンパイアなら血は選り好みすべし!
さっそく仲間になったV君(勝手に命名)から、「Blood Alter作った?ボスのAlpha Wolfを倒しに行こう」と誘われ、何のことかサッパリだったものの、後に付いていくと先ほど戦ったオオカミより二回りほど大きなオオカミが出現。明らかに攻撃力も強く、通常のオオカミを2体を召喚して数でも攻めてきます。
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2人で共闘し、敵を弱らせると「Hold to Extract Blood」との表示が。デフォルトでFキーを押すと、無防備な状態で吸血を開始し、吸血が完了するまでのメーターが表示されます。仲間が先に吸血し始めた場合は、吸血が完了した時点で敵は死んでしまうため、後から吸血し始めたプレイヤーは吸血を完了できません。
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仲間V君は、「100%ピュアブラッド!」とチャットで叫び、「俺を吸血するんだっ」と言ってきます。ヴァンパイアスキルの1つに「Expose Vein」があり、これを発動すると無防備の状態となり他のヴァンパイアに自分を吸血させることで、相手に自分の獲得した「Blood Pool」の半分を分け与えられます。
それならとV君を吸血させて頂くと、中央下にある「Blood Pool」が半分満たされ、左側に動物の足跡と100%が表示されました。しかしながら、ゲームプレイ開始20分程度の自分には当時これがどんな意味なのか全く分からず。その価値を理解できていない私は、V君にとって残念な仲間だったのです……。
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ヴァンパイアだけに重要な要素の1つ「吸血」です。敵や仲間を吸血することで、「Blood Pool(血液タンク)」が満たされます。このタンクは、敵から攻撃を受けた際の自動回復にも使用されるだけでなく、もし枯渇してしまうと逆に体力が徐々に減っていくので、気づけばHPが1になっていることも……。
ヴァンパイアなら血は絶やさぬよう心掛けましょう。自動回復は時間が掛かるため、ヴァンパイアスキルの「Blood Mend」を使うと血液タンクを消費してより速い速度で回復させることも可能です。また、血液タンクを消費せずに体力を回復させるアイテムもあります。
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さらに、吸血対象の敵の種類によって、血液から得られるバフ効果があります。動物や剣士、アーチャーなど敵の種類で得られるバフ効果が異なります。ただし、徘徊しているネズミはもっとも貧弱な動物なので、血からバフ効果は得られません。
また、同じ敵でもその効力に違いがあり、対象の敵にマウスポインタを重ねると体力の下にパーセンテージが表示され、その敵から得られる効力が分かります。残念ながら同じ敵を吸血し続けてもパーセンテージが上がることはなく、効力が強い血液を手に入れたい場合はパーセンテージが高い敵を見つける必要があります。
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得られるバフ効果は、動物の血液であれば移動速度が上がるほか、効力が高ければ得られるバフ効果が増えます。慣れてくるとつい敵を倒した際に吸血しがちですが、吸血が完了してしまうと血液タンクの種類も変わってしまうため、変更したくない場合は吸血のキャンセルが可能です。
しかし、それでも良い状態が続くことはありません。血液タンクは徐々減ってしまうことに加えて、タンクが空になると体力が減るので、必然的に次の相手を見つけに行く必要があるからです。これが、本作に良いアクセントをもたらしています。
シンプルかつデコラティブな建設要素とPvPがアツイ
本作では、ゲーム開始直後からクエストをこなしていくと、直ぐに拠点が作れるようになります。拠点は、ある程度の面積があり道や特定のエリア以外であれば、比較的自由に建てられます。まず、「Castle Heart」と呼ばれる城の心臓部を設置し、それを中心として「Boarder」を使い領地を指定して建設可能なエリアを広げます。
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壁や入口はもちろん、素材を集めて伐採した木材を加工する「Sawmil」や、より強力な武器や防具がクラフトできる「Work bench」などが設置可能です。より強力な装備が作れれば「Gearレベル」を上げてプレイヤーを強化できます。
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装備を一新してGearレベルが上がったら、次にやることは更なるスキルとレシピ集め。それにはボスを狩る必要があり、思いのほか広いオープンワールドなためボスの位置を特定する「Blood Alter」が必要です。この時ようやくPvEでお世話になったクラン仲間V君の言っていたことが理解できるように……。
無数にいるボスは「Blood Alter」が無くても戦えますが、場所を知らないと直ぐ見つけることは困難です。また、ボスを倒すとどの様なレシピやスキルが得られるか、事前に分かるため攻略順を練ることもできます。
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そして、それら城内設備を動かすには、電力などに値する資源が必要……それが「Blood Essence」です。Blood Essenceは敵を吸血する際に入手したり、手に入れた心臓や徘徊しているネズミを特定の設備に投入することで得られます。
そのエッセンスを「Castle Heart」に入れると城の機能を維持してくれます。しかしながら、常に消費しているため長くは持ちません。しかも、エッセンスが枯渇してしまうと、建造物に対してNPCの敵や他プレイヤーからの攻撃が容易に通る様になってしまいます。
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サーバーのゲームルール次第ですが、基本的に仲間以外の他のプレイヤーがエッセンス枯渇状態の「Castle Heart」に触れると、城自体を崩壊させ土地を更地に変えてしまうことが可能です。「Castle Heart」にもレベルがあり、初期状態ではエッセンスがあまり投入できないため、出来るだけ早めに特定の素材を使ってレベルアップさせるのがオススメです。
崩壊可能なことを知らない無知な筆者は、初PvPでエッセンスをあまり投入せずに1日ほったらかしにし、再ログインした時には既に更地にされ全てのアイテムが奪われていました……これは誰でも放心すること間違いなし!
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PvEでは1クランの最大人数は4人ですが、4人いるとボス戦がかなり楽になることでしょう。それもいいですが、やはり緊張感に欠けるはず。そんな時はPvP。
ボスが出現するエリアは特定の場所と決まっているため、必然的に他プレイヤーに遭遇しやすい作りになっています。そのため、他プレイヤーに遭遇した時の緊張感はひとしお、やはりどんな敵よりも他のヴァンパイアに注意が必要です。
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ソロプレイではまず生き延びられません。PvPモードでは、ゲーム開始直後30分は他プレイヤーから攻撃判定を受けないというルールがあるため(サーバーによって異なる)、その時間内でクランを探すのがいいでしょう。
ここまで紹介してきた『V Rising』。現時点でも様々な要素があり、これから早期アクセス期間内であっても新規要素を追加していくとのこと。バグもあまりなく既に完成度が高いので、早期アクセスが必要なのかと思ってしまうほどです。
ただ、本作はオフラインプレイがないので、もしプレイしていたサーバーがダウンしてしまうと進行中のゲームが遊べなくなるので要注意です。プレイレポはここで終わりますが、この先を楽しんでみたいプレイヤーは是非吸血する日々を過ごしてみてはいかかでしょうか。
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対応機種:PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:PC(Steam)
発売日: 2022年5月17日
記事執筆時の著者プレイ時間:7時間
価格:2,050円
UPDATE(2022/5/23 15:00):本文中誤字を修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。