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ロシアのタス通信は26日、複数のロシアオンラインストアにおける、キーホルダー型携帯ゲーム『たまごっち』と『テトリス』の売り上げが前年比で急増したことを報じました。
報道によると、2022年上半期におけるオンラインストア「Wildberries」での売り上げは、それぞれ前年比で『たまごっち』が338%、『テトリス』が54%増加したとのことです。また、別の同国オンラインストア「Ozon」では2022年6~7月の間に『テトリス』販売数が83%増加した一方、『たまごっち』は前年比で4倍に。両ストアの担当者はこの売り上げ増加の背景として、“手ごろな価格”や“懐かしさ”を挙げています。
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なお、『テトリス』に関しては元々ロシア(当時はソビエト連邦)で生まれたゲームですが、『たまごっち』は日本のバンダイにより開発・発売された商品のため、今回の売り上げ増加に疑問を感じる人もいるかもしれません。しかしロシアメディアKanobuによると、同国でも1990年代後半、つまり日本とほぼ同時期に『たまごっち』ブームが到来していたそうです。
『たまごっち』が15周年を迎えた際は、ロシア通信(RIAノーボスチ)が報じるなど根強い人気が伺える本作ですが、同国掲示板では“主に流通していたのは中国製の偽物である”との証言も存在。今回の販売データ提供元の一つWildberriesでは、“『たまごっち』のような何か”とでも呼べるような正規品とは仕様の異なるものも確認できるため、非正規品を含めた売り上げの可能性も考えられます。