開発元のMojiken StudioとパブリッシャーのToge Productionsが、連名でアドベンチャーゲーム『A Space For The Unbound 心に咲く花』(以下、A Space For The Unbound)の発売延期を発表し、コンソール向けパブリッシングの提携先、英・PQube Gamesとの契約解除を明らかにした件について、PQube Gamesが公式に反論の声明を出しました。
『A Space For The Unbound』の延期に関し、8月24日、Mojiken StudioとToge Productionsは、開発の遅れだけでなく、PQube Gamesとの間に起こったトラブルが原因であるとアナウンスを出しました。
二社の言い分によると、PQube Gamesは助成金に関する情報を意図的に隠ぺい、開発者に支払われるべき助成金を回収可能な最低保証額として加算し、それを収益分配の増額交渉に利用したとしています。このため、PQube Gamesを信用できず、『A Space For The Unbound』のリリースに向けて一緒に仕事を続けていくことが困難だとし、契約を解除。しかしながら、現時点ではPQube Gamesはまだ欧米向けコンソール版のパブリッシング権を保持し、返還を拒否しているとのことです。
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この件に関して、Game*Spark編集部が「この二社の出した文面の内容について間違いはないか」「助成金など直接のゲーム収益以外の配分について、事前の取り決めが存在したか」の二点についてPQube Gamesにコメントを求めたところ、問い合わせに対しPQube Gamesから公式の声明として回答がありました。
PQube Gamesとしては出版契約のすべての義務を果たし、製品開発における困難や遅延についてToge Productionsをサポートしてきたと主張。このサポートには、開発、移植、およびマーケティングをサポートするために、助成金以上の多くの資金を提供することも含まれていたとしています。Toge Productionsは以前から契約に対して不合理な改定条件を一方的に押し付けようとしてきており、それが達成されなかったため、今回のような対応をしてきたとのこと。PQube Games側がこれに対応するために多大な努力をしたにもかかわらず、残念でならないとコメントしています。なお今後、PQube Gamesは適切な措置をとっていくとしています。
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